更新日: 2023.12.20 その他暮らし

親戚が亡くなりました…21歳学生ですが、バイト収入からでも「御香典」は出した方がいいでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

親戚が亡くなりました…21歳学生ですが、バイト収入からでも「御香典」は出した方がいいでしょうか?
親戚や親しい方が亡くなったときは、御香典を出すことがマナーとされています。しかし、学生であっても、御香典を出したほうがよいのかどうかを、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。
 
また、御香典の相場についても知っておくと、いざというときに役立ちます。今回は、学生であっても御香典を出すべきかどうかについてと、御香典の相場について、解説します。
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学生でも御香典は出すべきか?

学生の場合は、御香典を出さなくてもよいと考える方もいらっしゃいます。
 
成人して安定した収入があるとか、もしくは大学院生の場合は大人としてみなされることが多いため、どちらかといえば御香典を出すほうが好ましいでしょう。
 
未成年でも就職して安定した収入がある場合は、御香典を包むケースもありますので、前もって喪主の方などに相談しておくと安心です。
 
学生が御香典を包むケースはまれですが、祖父母や親戚などの葬儀でどうしても御香典を出したい場合は、親と連名でまとめて包むこともできます。
 

御香典はいくら出すべきか?

御香典として渡す金額に明確な決まりはなく、一般的には故人との関係により金額が異なります。
 
ここでは、御香典の相場がどれくらいなのかを確認します。
 
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)が行った「香典に関するアンケート調査(令和3年度)」によると、香典の最多回答額は、表1のような結果になりました。
 
表1
 

最多回答額
祖父母 5000円
親(実親、義理の親) 10万円
兄弟/姉妹 5万円
おじ・おば 1万円
上記以外の親戚 1万円
職場関係 5000円
勤務先社員の家族 5000円
取引先の関係 1万円
友人またはその家族 5000円
隣人、近所 5000円
その他 5000円

 
※一般社団法人全日本冠婚葬祭互助会(全互協)「香典に関するアンケート調査(令和3年度)」を基に筆者作成
 
例えば職場関係の方でも、家族ぐるみのお付き合いがあって親しい場合は2万円包むなど、親密度により金額は異なります。
 
相場はあくまでも目安のため、遺族側から御香典を頂いたことがある場合は、過去に受け取った金額が相場より多くても、同程度の金額を包むようにしましょう。
 
しかし、次のような理由から、あまりに多い御香典は避けるほうが無難です。
 

●不幸な出来事に対して渡す御香典は、包む金額が多いと、さらなる不幸が訪れるように感じてしまうおそれがある
●多くのお金が重なる=不幸が重なることを連想させる
●用意する香典返しも高額になり、遺族もどのようなものを用意すべきかと悩んでしまう
●参列した側に葬儀が生じた場合に、遺族には同程度の金額を包む必要が出てきてしまう

 
悲しみのなか、お葬式の対応をしている遺族の負担にならないように、相場程度の金額を包むようにしましょう。
 

御香典を出す際のマナー

次に、御香典を出す際に必要なマナーを確認します。
 

・新札は使わないようにする

御香典では、あらかじめ準備が必要とされる新札は使わないことがマナーです。「故人の死に対する用意をしていた」とされるため弔事にふさわしくありません。
 

・4と9の数字を避ける

日本では古くから4は「死」、9は「苦」につながると考えられています。縁起の悪い数字は避けるようにしましょう。
 

・偶数の数字は避ける

偶数は割り切れる数字であるため、2万円などの偶数の数字のついた金額は、縁を切ってしまうことになりますので避けましょう。御香典は、5000円などのように奇数のついた金額で用意して、遺族に失礼のないようにしましょう。
 

学生の場合は御香典を出さなくてもよい

学生の場合は、基本的に御香典を出さなくてもよいでしょう。
 
ただし、アルバイトなどで収入を得ている場合は、御香典の相場か、またはほかの誰かと連名で出すとよいでしょう。訃報は予期せずに訪れるため、いざというときのために、御香典の相場やマナーなどをあらかじめ確認しておくと安心です。
 

出典

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)香典に関するアンケート調査(令和3年度) 集計結果 4. 香典としていくら包んだか(最多回答額と平均額)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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