更新日: 2023.12.21 その他暮らし
地方で暮らす高齢の親が買い物難民だと言っています。どのような方法がありますか?
本記事では、買い物難民を解決するための方法について、買い物難民の実態も含めてまとめていきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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買い物難民とその実態
買い物難民とは「買い物弱者」ともいわれ、経済産業省「買物弱者・フードデザート問題等の現状及び今後の対策のあり方に関する報告書(抜粋版)」(平成26年度)によると、全国で約700万人いることが分かりました。こちらは、前回(平成22年度)よりも増加傾向がみられます。
買い物難民が増加する背景として、近くにお店がない、お店まで行くための車がない、公共交通機関の便が悪いなど、さまざまな要因が考えられます。過疎化による利用者の減少で廃業するお店が増えたことや、身体が衰えたため買い物に行きにくくなってしまうことも大きな原因です。
また、利用者が少ないことから路線バスなどの廃止が余儀なくされることもあります。なお、買い物難民は地方に多いとのイメージがありますが、都市部でも珍しくないことを知っておきましょう。
高齢者の買い物におすすめの方法
高齢者が抱える買い物事情として、荷物の持ち運びが挙げられます。本項では、高齢者の買い物におすすめの方法について紹介します。
・自宅まで届けてもらう
自宅まで商品を届けてもらえると安心です。食料品や日用品に特化した宅配便のほか、買い物代行や配食などのサービスがあります。
・移動スーパーを利用する
自宅の近くを走る移動スーパーがある場合は、こちらを利用するのも一案です。自宅のすぐ近くなら、身体の負担が少ない人もいるでしょう。
・乗合ジャンボタクシーなどを利用する
廃止した路線バスの代わりに交通手段を用意している自治体もあり、「乗合ジャンボタクシー」などとしても知られています。親が暮らす自治体に、こうしたサービスがあるか情報収集するとよいでしょう。
サービス利用時のポイント
生活必需品の宅配などを利用する際には、いくつかのポイントがあります。サービスをお得に利用するためにも事前に確認しておきましょう。
・配送料の無料や割引サービス
自宅に商品を届けてもらう場合の配送料が気になり、配送料無料になるまで買い物をすることもあります。宅配サービスを利用するときは、配送料が無料かどうかや、シニア割引がないかなどを確認しましょう。配送料による、家計への影響を避けるためにも有効です。
・食材へのこだわり
宅配や配食サービスを利用するときは、どのような食材が使われているかも大切です。食品無添加など食材の質にこだわりたい場合は、食品価格が割高になっても利用する価値があるでしょう。
・高齢者を対象にしたサービス
利用に際しては、高齢者を対象にしたサービスを展開しているところを選ぶのも一案です。おかずだけ注文できるサービスや、ご飯の炊き加減、おかずの刻み方など、利用者のニーズへの配慮があると重宝します。
・見守りサポートもあると安心
自宅までの配達や移動スーパーなどを利用することで、配達員と顔見知りになることが多くあります。配達員がいつもとは様子が異なる、買い物に出てこないといった利用者の異変に気付くこともあります。離れて暮らす親の日常が分かりにくい人にとって、見守りサポートを手がける業者の存在は大きいでしょう。
買い物難民は人ごとではない! 自分や親の生活に合ったサービスの利用を
買い物難民は高齢者が多い過疎地域だけでなく、どこの地域でも起こる可能性があります。そのため、買い物難民問題を自分に起こる可能性もあると捉えておく必要があります。
離れて暮らす親が生活必需品の調達に困らないためには、宅配や配食サービスなどの利用がおすすめです。その際、良心的な配送料や高齢者向けサービスを提供しているところを選ぶとよいでしょう。
出典
経済産業省 買物弱者・フードデザート問題等の現状及び今後の対策のあり方に関する報告書(抜粋版)
経済産業省 買い物弱者応援マニュアル
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー