更新日: 2023.12.23 その他暮らし
お年玉「2万円」は全額貯金が普通のわが家だけど、子どもから「うちだけみんなと違う!」と言われた! 全額貯金は少数派? 意外とみんな自由に使わせてるの?
執筆者:佐々木咲(ささき さき)
2級FP技能士
お年玉の平均額
株式会社バンダイが2020年に行った「小中学生のお年玉に関する意識調査」によると、小中学生がもらったお年玉総額の平均は2万5594円となっています。もらったお年玉の平均封数は5封なので、1封辺り約5000円が入っているという計算になります。
学年別に分けた平均額は図表1のとおりです。小学1・2年生が1万9400円であるのに対して、小学5・6年生になると2万6991円となっており、意外と差はないようです。
お年玉の金額を上げるタイミングについて親に行ったアンケートでは、45.3%が中学1年生と回答していることから、「小学生の間は何年生でも同額」、「進学を機に金額アップ」などと考える家庭が多いことが読み取れます。これが小学生の金額が学年で大きく変わらなかった理由なのではないでしょうか。
図表1
株式会社バンダイ 「小中学生のお年玉に関する意識調査」結果
お年玉のうち子どもが自由に使える金額
それでは、子どもはもらったお年玉のうち、どのくらいを自由に使えているのでしょうか。図表2は、お年玉のうち子どもが自由に使える金額を示した割合です。小学生全体では27.2%、中学生では48.0%が全額使えると回答しており、2万円を超える金額を自由に使える子どもが結構いることにおどろいた人もいるのではないでしょうか。
図表2
株式会社バンダイ 「小中学生のお年玉に関する意識調査」結果
そして、親の判断で「全額貯金」も含む自由に使える金額0円と回答したのは、小学生で14.8%、中学生で7.3%でした。90%前後の子どもはお年玉を自由に使えていることから、筆者は子どもに「うちだけみんなと違う!」と言われたことに納得した次第です。
お年玉の使い道1位は「貯金」
一方で、今の子どもの堅実さを垣間見ることができるのが図表3です。お年玉の使い道が決まっている子どもの回答がランキング化されています。
図表3
株式会社バンダイ 「小中学生のお年玉に関する意識調査」結果
なんと第1位は、小学生と中学生ともに「貯金」となっています。お年玉の使い道を自由に判断できる状況で、38.8%もの小中学生が「貯金をしよう」と思うようです。親が思っているよりずっと、子どもはしっかりしているのかもしれませんね。
2位以下については子どもらしい使い道が並んでいるのがうかがえます。ただ「ゲーム機」など、1回でお年玉を使い切ってしまうような大きな買い物だけでなく、「お菓子やジュースなどの飲食物」、「文房具、雑貨」といった計画的な使い道がランクインしているところも感心します。
まとめ
親が子どものお年玉を全額貯金させるのは、少数派なのかもしれません。お年玉をもらった子どものうち、小学生85.2%、中学生92.7%は自由に使える金額があるという調査結果があるからです。
ただ、親が管理しなくても多くの子どもは自身の判断で貯金しているようなので、全額親が管理しているご家庭も来年のお年玉は少し任せてみてもよいかもしれませんね。
出典
株式会社バンダイ 「小中学生のお年玉に関する意識調査」結果
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士