20兆円の「徳川埋蔵金」を発見! もし見つけたら「分け前」はいくらもらえる? 金額を検証
配信日: 2023.12.23
埋蔵金は「豊臣氏埋蔵金」「結城家埋蔵金」「徳川埋蔵金」が日本三大埋蔵金として有名です。もしもこれらの埋蔵金の発見者となった場合、「分け前」はもらえるのでしょうか。本記事では埋蔵金の発見で本当に億万長者になることができるのかについて迫ります。
執筆者:渡辺あい(わたなべ あい)
ファイナンシャルプランナー2級
徳川埋蔵金はいくらあるの?
今回は埋蔵金の中でも知名度が高く、メディアでも多く取り上げられている「徳川埋蔵金」に焦点を当ててみましょう。
徳川埋蔵金にはさまざまな説がありますが、一説によると埋蔵金は当時の価値で400万両、現在の価値に換算すると20兆円にものぼるといわれています。実は徳川幕府が崩壊して無血開城となった際、新政府が江戸城をくまなく探したにもかかわらず、幕府御用金がごっそりと行方不明になっていたため、幕府が開城前にどこかに隠したのではないかという説があるのです。
しかし、埋蔵金が隠された時期やその総額など正確なことは分かっていないというのが現状です。
徳川埋蔵金を発見したら
もしも徳川埋蔵金の発見者になったらどうしたらいいのでしょうか。そのような場合でも、こっそりと自分の懐に入れることは禁物です。もしも「ネコババ」をしてしまうと、「遺失物等横領」という罪に問われ、1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料となります。
また、発見から1週間以内に届け出をしないと、報労金の権利が消滅してしまうので、万が一大発見の当事者となった場合は速やかに最寄りの警察署に届け出をしましょう。
徳川埋蔵金の分け前は?
実際に徳川埋蔵金を発見した場合、その分け前(報労金)は埋蔵金に所有者がいるかどうかで変わります。
所有者が分かる場合
発見された埋蔵金が本当に歴史上の徳川氏の「徳川埋蔵金」であると判明した場合、その埋蔵金は相続権により、徳川家の子孫のものとなります。
このように所有者が明らかになった場合、埋蔵金は民法第28条の「遺失物法」が適用され、発見者は報労金として5~20%を受け取れます。つまり徳川埋蔵金が20兆円とすると1兆円から4兆円を受け取れる計算になるのです。
所有者不明の場合
埋蔵金の所有者が判明しない場合は、民法第241条「埋蔵物の発見」が適用されます。この場合、土地の所有者と発見者が同じ割合で埋蔵金を分けることになり、発見者は10兆円もの報労金を受け取れます。
所有者不明の埋蔵金がもしも発見者自身の所有する土地で発見された場合は、すべて発見者のものです。
徳川埋蔵金は本当にある……かもしれない
「徳川埋蔵金なんて都市伝説だ」と考える人もいるでしょう。しかし、埋蔵金が日本のどこかに隠されているかと思うと夢がありますよね。
徳川埋蔵金の隠し場所は「日光東照宮」「群馬県の赤城山」などさまざまな説がありますが、いまだに埋蔵金が出てきたという報告はありません。もしかしたらあなたのすぐ足元に巨額の埋蔵金が眠っているかもしれませんよ。
出典
e-Gov法令検索 刑法
e-Gov法令検索 遺失物法
e-Gov法令検索 民法
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級