更新日: 2023.12.22 その他暮らし

買いだめした「野菜」や「肉魚」の賞味期限が切れてる…。でも冬場だし、ちょっとくらい大丈夫ですよね?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

買いだめした「野菜」や「肉魚」の賞味期限が切れてる…。でも冬場だし、ちょっとくらい大丈夫ですよね?
冬は、夏に比べて食中毒の心配も少なく食品の保存がしやすい季節です。そのため、食品を買いだめしておく人も多いのではないでしょうか。しかし、食中毒は冬でも発生するリスクはあります。
 
特に、「野菜」や「肉魚」といった生鮮食品には注意が必要です。食品を安全に食べるためには、賞味期限や消費期限の知識を身につけておく必要があります。本記事では、冬の食中毒や賞味期限・消費期限の基礎知識などについて解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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冬でも多い食中毒! 冬の食中毒の特徴

食中毒は、梅雨の時期や夏場に発生するイメージが強い症状です。たしかに、細菌が原因となる食中毒は6~8月の夏場に多く、これは細菌の増殖が最も活発になるのが気温35~40度だからだとされています。
 
一方、冬場は気温も湿度も低いため、食品の細菌が増殖する心配も少なく、細菌に関連した食中毒はあまり発生しません。しかし、冬は細菌ではなく、ウイルスが主な原因の食中毒がよく発生します。特に、ノロウイルスは代表的なウイルス性の食中毒として知られ、主に11~3月の冬場に多く発生する傾向です。
 
ノロウイルスが原因の食中毒は、「大規模化しやすい」という特徴もあり、厚生労働省の「食中毒統計資料」によると、令和4年の病因物質別月別食中毒発生状況でノロウイルスが原因の食中毒患者は、全体の3割以上を占めています。
 

賞味期限と消費期限の違いとは

スーパーなどで売られている食品には、基本的に賞味期限や消費期限が「年月日」で記載されています。ただ、同じ「年月日」でも賞味期限と消費期限では期日が示す目的が異なります。賞味期限とは、その食品をおいしく食べられる期限のことです。
 
そのため、記載してある期日を過ぎていても、すぐに食べられなくなるわけではなく、自身の体調などに問題がなければ安全に食べることができます。
 
一方、消費期限は安全に食べられる期限のことです。主に、傷みやすい食品に記載されることが多く賞味期限と違って期限を過ぎている場合は、安全性の観点から食べないほうがよいとされています。
 
ただし、賞味期限も消費期限も基本的に未開封の状態で保存していた場合の期限です。封を開けてしまった場合は、賞味期限・消費期限にかかわらず、なるべく早く消費することが推奨されています。
 
これは、もともと長期保存を想定して作られている缶詰やレトルト食品なども例外ではありません。缶詰やレトルト食品は、半年~2年程度で設定されたものが多いですが、開封してしまえば生鮮食品と同じです。そのため、どのような食品でも開封したら早く消費するように心掛けましょう。
 

「野菜」や「肉魚」の賞味・消費期限

基本的に、加工されていない野菜類は賞味期限や消費期限の記載がありません。そのため、長期保存していた野菜を食べられるかどうかは、あくまで自己判断ということになります。
 
ただ、野菜に限らず食品は適切な保存方法を守ることが大切です。賞味期限や消費期限の記載がある場合でも、適切な保存方法を守っていなければ、期限より前に食品が傷んでしまうこともあります。冬だからと安心せず、その食品に合った適切な方法で保存するように心掛けましょう。
 
肉や魚の場合は、賞味期限や消費期限にかかわらず、なるべく早く食べきることが推奨されます。特に、冬場に感染者数が増えるノロウイルスは、十分に加熱されていない貝類を食べることで発生することがあります。
 
このように、肉や魚は保存方法だけではなく、調理方法によっても食中毒を起こすリスクが高まることがあるため、注意が必要です。
 

冬でも食中毒に注意! 適切な保存で食品を安全に楽しもう

食中毒は、夏だけではなく冬も続けて注意したほうがよい病気です。特に、消費期限はその食品を安全に食べることができる目安の期限となるため、消費期限が過ぎた食品はなるべく食べないほうが安心でしょう。
 
また、賞味・消費期限にかかわらず、適切な保存をしていなければ食品はすぐに傷んでしまいます。賞味・消費期限を気にするだけではなく、記載されている保存方法もしっかりと守って食品を安全かつおいしく食べられるようにしましょう。
 

出典

政府広報オンライン 食中毒予防の原則と6つのポイント
農林水産省 子どもの食育 注目しよう! 食べ物のこと 消費期限と賞味期限
厚生労働省 食中毒統計資料
消費者庁 食品の期限表示に関する情報
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会 缶詰、びん詰、レトルト食品は賞味期限を過ぎたらどうなる?
農林水産省 子どもの食育 注目しよう! 食べ物のこと 食中毒の原因と種類
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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