更新日: 2023.12.27 その他暮らし

お年玉は「1万円」が相場らしいですが、家計的にきついです…。今どきの子どもってかなりもらってるんでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

お年玉は「1万円」が相場らしいですが、家計的にきついです…。今どきの子どもってかなりもらってるんでしょうか?
毎年年末になると「今年のお年玉はいくら渡そう」と、悩む方は多いでしょう。お年玉は、子どもが楽しみにしている行事である一方で、渡す人数が多ければ、経済的な負担が大きくなります。また親戚が多いと「誰にいくらお年玉を渡すのか」といった、すり合わせも難航しがちです。
 
本記事では、アンケート結果をもとに、お年玉のおおよその年齢別相場と、経済的な負担が大きい場合の対処法を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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お年玉の相場はいくら? 学年別に解説

住信SBIネット銀行は2020年12月に、同行に口座を保有する顧客3211人を対象にした「お年玉に関する意識調査 2021」を行いました。ここではその結果をもとに、お年玉の相場を学年別に紹介します。お年玉の金額を学年ごとに変えるケースは珍しくありません。相場を知っていれば、親戚とも金額の調整をしやすいでしょう。
 

小学生は5000円までが相場

住信SBIネット銀行が行った「お年玉に関する意識調査 2021」の結果によると、未就学児~小学校卒業までのお年玉の相場で多かったのは、以下のとおりです。

●小学生未満:1000円まで
●小学校低学年:3000円まで
●小学校高学年:5000円まで

小学生の間はお金を使う機会も少ないので、5000円までがボリュームゾーンになっています。いつからお年玉をあげ始めるかは各家庭によって差がありますが、親戚同士で、お小遣いを使って自分で買い物できる年齢になったらあげ始めると、ルールを決めてもよいでしょう。
 

中学生以上は1万円が相場

欲しいものが高額になってくる中学生以降になると、1万円がお年玉の相場となります。大学生や専門学校生も含めると、3~5万円のお年玉をあげるといったケースも少数ながらあります。中学生にもなれば、毎月のお小遣いが5000円前後という家庭も少なくありません。お年玉の特別感を出すには、1万円程度が必要となる可能性もあります。
 
しかし、中学生以上になると教育費も上がって、家計の負担が重くなっていきます。相場はあくまでも相場と考えて、無理をしないようにしましょう。親戚と連名で1万円といった渡し方もできます。
    

お年玉は必ずあげなければダメ?

株式会社ラボネットワークが2022年1月に4831名を対象に行ったアンケート調査「【子育て世代】のママ/パパたちに聞いた! お年玉事情2022」によると、2022年のお正月に自分の子どもへお年玉をあげた割合は62.3%でした。一方、あげていない方も37.2%います。
 
お年玉は、もともと神様にお供えした鏡餅を家族で分け合う行事からきています。したがって、必ずしも現金をあげなければならない、といったルールはありません。大学生になって、お小遣いくらいはアルバイトで稼げるようになったら、お年玉は「卒業」としてもよいでしょう。
 

お年玉の額は親戚で話し合って決める方法も

親戚がお正月に集まる習慣のある家庭の場合は、子どもの人数や年齢によって渡すお年玉の額に差があり、不満を覚える方も珍しくありません。特に独身者の場合、「めいやおいがたくさんいて、自分は何ももらえないのにお年玉の負担が大変」といったケースもあります。
 
このような不公平感をなくすために、お年玉の額は、親戚同士で均等になるように話し合うことをおすすめします。また逆に、子どもの数が少なくて、一人にお年玉が集中して、大金になってしまう場合もあります。このようなときは、将来のために貯金をするとか、教育費に回すなど、有効な使い道を親子で考えてもよいでしょう。
 

相場はあくまでも目安としてお年玉は無理のない額を

物価の高騰などの影響で、お年玉の額も上がる傾向にあります。しかし、相場はあくまでも相場です。年末年始は何かと出費が多く、「お年玉のことを考えるとゆううつ」といった方もいるでしょう。お年玉は、今年一年、健康で幸福に過ごせるようにという願いを込めて渡すものです。経済的な負担が大きい場合は、無理のない額を渡しましょう。
 

出典

住信SBIネット銀行株式会社 お年玉に関する意識調査 2021 お年玉をあげる相手×金額(5ページ)
株式会社ラボネットワーク 【子育て世代】のママ/パパたちに聞いた! お年玉事情2022 Q今年お子さまに お年玉をあげましたか?(2ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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