更新日: 2023.12.29 その他暮らし
義実家に帰省したら「お金を包む」が常識!? ママ友が「3万円渡している」と言っていましたが、それが普通なんでしょうか…?
特に義実家に泊まる場合に気になるのが、「お礼」としてお金を包むべきかどうかというところでしょう。周りの家庭の話を聞いて、「お金を渡した方がいいのかな?」と焦る人もいるかもしれません。本記事では帰省時の費用の平均、帰省先にお金を渡すべきかどうかなどを解説します。
執筆者:山田麻耶(やまだ まや)
FP2級
年末年始の帰省費用の予算は?
株式会社インテージが2023年11月に全国の15歳から79歳の男女5000人を対象に行った「年末・年始の旅行や帰省」についての調査によると、年末年始における帰省や旅行の支出予定金額は平均4万5235円でした。
なお、2022年の調査では、帰省や旅行の移動手段は「自動車(自家用車)」が57.4%と最も多く、次いで「電車(新幹線・急行以外)」が14.2%、「電車(新幹線)」が14.0%、「飛行機(大手航空会社)」が9.9%の順となっています。
帰省先までの距離や家族の人数により金額は大きく異なるので一概には言えませんが、帰省にかかる金銭的な負担は軽いものではありません。実家と義実家の両方に帰省する場合、さらに費用がかかることが予想されます。
帰省したらお金を渡さなければならないのか?
実家や義実家に帰省して、数日間宿泊するという人も多いでしょう。家族の人数や滞在日数が多ければ多いほど、先方に食費や光熱費などの負担をかけることが予想されます。
また食事や寝具の用意、洗濯、掃除などといった家事の手間が増えるだけではなく、普段より気を遣わせてしまうなど精神面での負担も増えるといえるでしょう。相手側のさまざまな負担を考えた場合、感謝の気持ちとして現金を渡すのがマナーといえるかもしれません。
金額ですが、株式会社peekabooが広島在住のママ150人を対象に行ったアンケートによると、宿泊の謝礼として最も多いのが「1万円」という結果でした。ちなみに最も高額だと「3万円」を渡す人もいるようです。何人で何泊するのかにもよりますが、相手側の家庭環境も踏まえた上で、相手側が受け取りやすい金額を決めると良いかもしれませんね。
お金ではない形でも感謝の気持ちを示せる
とはいえ、金銭面で負担を感じたり、「お金を渡すのは生々しい」と感じたりする人もいるでしょう。仮にお金を渡そうとしても、相手に断られるケースもあります。何らかの理由でお金を渡すことが困難な場合は、お土産を持参したり、外食でご馳走(ちそう)したりして感謝の気持ちを示すのがおすすめです。
何か困っていることはないか聞いて、日頃なかなかできないことを手伝うのも立派なお礼になります。例えば部屋の片付けや家具の移動、スマートフォンの設定などは高齢世帯の場合、難しいことが多いでしょう。
また、後日贈り物をするのもおすすめです。相手の好みに合わせて食料品や雑貨類を贈ると、その後の関係も良好に保(たも)てるのではないでしょうか。
迷ったらお金を渡すのが無難
帰省先や家族の人数によっては、帰省にかかる金銭的な負担は大きくなります。その上お金を渡すことは経済的に厳しいと感じる人もいるでしょう。
「元気な姿を見せるだけで良い」という考え方もあります。とはいえ、家族の人数や滞在日数が多いほど先方が負担する食費や光熱費、家事などの労力が増えることを考えると、お金を渡すことを念頭に置いた方がいいのではないでしょうか。
「お金を渡した方がいいのかな?」と少しでもモヤモヤするようであれば、最初に渡してしまった方が後々気にすることなく過ごせるでしょう。もしお金を渡さないのであれば手土産を持参し、食事をご馳走する、家事や片付けを手伝うなどして、別の形で感謝の気持ちを伝えると良いのではないでしょうか。
出典
株式会社インテージ 「年末・年始の旅行や帰省」に関する予定を調査
株式会社インテージ 年末年始に関する意識と行動を調査
株式会社peekaboo 滞在費に関するアンケート
執筆者:山田麻耶
FP2級