中学生の甥に「1000円」のお年玉は少ないですか? 生涯独身で「回収できない」と考えると、もったいなく感じてしまいます

配信日: 2024.01.10

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中学生の甥に「1000円」のお年玉は少ないですか? 生涯独身で「回収できない」と考えると、もったいなく感じてしまいます
子どもの頃には楽しみで仕方がなかった「お年玉」も、大人になって自分が渡す側に回ると、ただ楽しいだけのものではなくなりますよね。
 
少し下世話な言い方になりますが、親同士であればわが子が「回収」してくれるお年玉があるので、実質の出費は独身に比べて少ないはずです。しかし、生涯独身を決めている人は払いっぱなしとも考えられます。
 
本記事では、払いっぱなしのお年玉が気になるという理由で、中学生に1000円のお年玉をあげるのは非常識か否かについて考えてみます。
佐々木咲

執筆者:佐々木咲(ささき さき)

2級FP技能士

お年玉の意味

「なんでお正月にお小遣いを配らなければいけないんだ」と思っている人のために、まずはお年玉の意味を知っておきましょう。
 
日本では正月に餅を供えて神様をお迎えする風習があります。そして神様が宿ったその餅を家族で分けて、よい1年が送れることを願ったのが元々のお年玉です。この餅が時代の流れと共にお金に変わり、分ける相手も子どもに限定されていったと考えられています。
 

お年玉の相場

住信SBIネット銀行株式会社が2020年に行った「お年玉に関する意識調査2021」によると、お年玉をあげる子どもの年齢に応じた金額の相場は図表1のとおりとなっています。
 
図表1


住信SBIネット銀行株式会社 ~お年玉に関する意識調査 2021~
 
ボリュームゾーンを見てみると、小学生未満は1000円以下、小学校1~3年生は1001円から3000円以下、4~6年生は3001円から5000円以下、中高生は5001円から1万円以下となっています。
 

中学生に1000円のお年玉ってどう?

まずは大前提となる話ですが、お年玉は気持ちであり、「中学生は1万円」などという金額の決まりはありません。自分が1000円でよいと思うなら、それでよいのです。「1万円くらいケチらず出そうよ」と思う人もいるでしょうが、中高生以上のおい・めいが複数いれば数万円になるので、気軽に渡せる金額ではありませんね。
 
ただし、中高生へのお年玉の相場が1万円程であることを考えると、他の親族はその辺りの金額を入れているでしょう。その中で自分だけ1000円だったら……1000円というと幼稚園児がもらう相場となるので、甥は何を思い、親に何を話すでしょうか。容易に想像がつきますね。その上で、「別に気にならない」のであれば1000円でよいのではないでしょうか。
 

思いきって「あげない」のも方法の1つ

お年玉を1000円にするのであれば、思いきってあげないというのも方法の1つです。実際に、おいやめいに対してはお年玉をあげていないという人もいます。疎遠な関係であればなおさらでしょう。
 
これまで継続的にお年玉をあげてきたのであれば、事前に親に対してお年玉をやめる旨を話しておくとよいでしょう。理由としては、もう大きくなったから、経済的に大変だからなどが考えられます。兄弟姉妹なので理解してくれるはずですし、自身の子どもにも上手に話してくれるでしょう。
 

まとめ

中学生のおいに1000円のお年玉をあげるのは、相場から考えるとやはり少ないといえるでしょう。人によっては失礼に感じるかもしれません。1000円にするくらいなら、「あげない」というのも選択肢の1つです。
 

出典

住信SBIネット銀行株式会社 お年玉に関する意識調査 2021
 
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士

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