増えている? ロードサービスの利用を巡るトラブル

配信日: 2024.01.14

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増えている? ロードサービスの利用を巡るトラブル
損害保険協会や国民生活センターなどによると、特に20歳代の若年層で、ロードサービスの利用に伴うトラブルが増えているそうです。今年の夏は異常な暑さでしたし、大きな水害に見舞われたところも多かったですね。
 
気象などの突然の変化により、車にトラブルが生じ、ロードサービスを手配したところに、さらにトラブルが……ということがないようにしたいものです。
大泉稔

執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)

株式会社fpANSWER代表取締役

専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。

ロードサービスを巡るトラブル……どのくらいある?

ロードサービスを巡るトラブルは、どのくらい起きているのでしょうか。トラブルの具体的な件数ではありませんが、国民生活センターが全国消費生活情報ネットワークシステムで集計したインターネットで依頼したロードサービスのトラブルにおける年度別相談の件数の推移は、以下のとおりです。


2018年度:43件
2019年度:70件
2020年度:95件
2021年度:231件
2022年度:773件

(国民生活センター「「インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増-20歳代や学生は特に注意を!」より引用)

インターネットで手続きをするなどしたロードサービスに関する相談件数は年度を経るにつれ、増えているのが分かります。特に2022年度は前年度に比べると3倍を超える相談の件数です。
 

ロードサービスを巡るトラブル……内容は?

では、ロードサービスの利用に伴うトラブルは、どのようなものなのでしょうか。


■インターネットの広告とは異なる料金を請求された。
■金額を聞いたところでキャンセルを申し出たらキャンセル料を請求された。
■「利用料金は保険会社から補塡(ほてん)される」と言われたが虚偽だった。
■(料金の支払いを巡って)深夜に自宅まで押しかけられた・ATMまで同行された・支払うまで車を返してもらえなかった。

(日本損害保険協会「ロードサービス業者との料金トラブルにご注意ください」より一部引用)

どうすればトラブルに遭わずに済むか?

では、どうすればトラブルに遭わずに済むでしょうか。
 
まず、車を買った販売店などで、ロードサービス等を行っていないか、前もって確認してみましょう。また、契約している自動車保険等でもロードサービスが付帯されていることもあります。
 
なお、自動車保険のロードサービスを利用した場合は、いわゆる“ノーカウント事故”に該当し、ノンフリート契約の等級がダウンすることはありません。
 
会員制のロードサービス等の利用を検討してみるのも良いでしょう。例えば、日本自動車連盟(JAF)の会員になっている場合、利用の際にアプリなどで救援を求めることも可能です。
 

事前の準備と確認を

この冬は首都圏で雪が積もるか否かは分かりませんが、日常的に車を利用する人は早めにスタッドレスタイヤに交換する等の準備を行っておいたほうが良いかもしれません。
 
また、車で遠方に出掛ける場合も、タイヤやバッテリー等の点検を行っておいたほうが良いでしょう。ロードサービス等の利用を想定し、どの会社のロードサービスを利用するかも、前もって検討しておきましょう。備えあれば患いなしです。
 

出典

損害保険協会 ロードサービス業者との料金トラブルにご注意ください
独立行政法人 国民生活センター インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増-20歳代や学生は特に注意を!-
 
執筆者:大泉稔
株式会社fpANSWER代表取締役

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