更新日: 2024.01.19 その他暮らし
Web1.0、Web2.0、Web3.0とは その1 Web1.0と2.0の特徴とは?
現時点ではWeb2.0からWeb3.0に移行しつつあるといわれています。Web2.0の技術を用いたYouTubeやX(旧Twitter)などのSNSが隆盛を極めていますが、単に通信手段の変化だけでなく、お金の決済も銀行送金からインターネットバンキングやQRコード決済などに変わり、さらにはWeb3.0の技術であるブロックチェーンを使ったデジタルカレンシーによる送金など、金融の世界にも大きな影響を及ぼしています。
今回は、まずWeb1.0、Web2.0の特徴から解説したいと思います。
執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー
東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表。
ファイナンシャル・プランナーの上位資格であるCFP(日本FP協会認定)を最速で取得。証券外務員第一種(日本証券業協会認定)。
FPとしてのアドバイスの範囲は、住宅購入、子供の教育費などのライフプラン全般、定年後の働き方や年金・資産運用・相続などの老後対策等、幅広い分野をカバーし、これから人生の礎を築いていく若い人とともに、同年代の高齢者層から絶大な信頼を集めている。
2023年7月PHP研究所より「70歳の現役FPが教える60歳からの「働き方」と「お金」の正解」を出版し、好評販売中。
現在、出版を記念して、サマーアロー・コンサルティングHPで無料FP相談を受け付け中。
早稲田大学卒業後、大手重工業メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超え、海外の話題にも明るい。
サマーアロー・コンサルティングHPアドレス:https://briansummer.wixsite.com/summerarrow
Web 1.0の特徴
Web 1.0は「読む時代」のインターネットと呼ばれ、1990年代後半から2000年代初頭にかけて登場した初期のインターネットの技術を指します。Web 1.0の特徴は以下のとおりです。
静的なコンテンツ
当初のWebサイトは主に静的なものであり、一般ユーザーは情報を読むだけで、コンテンツの作成や編集はほとんどできませんでした。Webサイトとは、インターネット上でアクセスできるWebページの集まりのことをいいますが、Web 1.0時代のWebサイトとは、例えばオンライン新聞や企業などの静的なウェブサイトを指していました。
一方向の情報伝達
Webサイトは一方的に情報を提供して、ユーザーは情報の受け手となり、直接対話するなどサイトに対してユーザーがアクションを起こすことができませんでした。
中央集権型の制御
コンテンツの制作と管理は、主にWebサイトのオーナーや開発者によって行われ、一般のユーザーの寄与は限定的で、インタラクティブ(相互作用的)な要素はほとんどありませんでした。
検索エンジンの出現
Web 1.0時代には検索エンジン(例: Yahoo、Googleなど)が台頭し、ユーザーは特定の情報を見つけるために検索エンジンを利用するようになりました。
デバイスとデータ処理
Web 1.0では主にパソコン(PC)がデバイスとして使われ、インターネットを閲覧できるのはオフィスのほか、自宅などの居住空間に限られていました。また、サーバーを閲覧することによりデータが共有されました。
Web 2.0の特徴
Web 2.0は「参加する時代」のインターネットと呼ばれており、2000年代初頭から中頃にかけて発達したインターネットの技術です。以下はWeb 2.0の主な特徴です。
投稿型のコンテンツ
Web 2.0では、ユーザーはコンテンツを作成、編集、共有することができるようになりました。ブログをはじめ、ウィキペディアのような共同編集型のサイトが登場し、誰でもコンテンツを投稿できるようになりました。
また、Facebook、Twitter、Instagramなどの述するソーシャルメディアの普及により、写真や動画の投稿が簡単に行えるようになっています。
ユーザー参加
ユーザーはWebサイトやアプリケーションに参加し、コンテンツの投稿やコメント、評価などによって他のユーザーとのコミュニケーションができるようになりました。
分散型の制御
Web 2.0では、コンテンツの制作と管理が中央集中型から分散され、多くの場合、ユーザーコミュニティーやコラボレーションが重要な役割を果たしました。
動的でリッチなユーザーエクスペリエンス
技術の進歩により、Webアプリケーションはより動的でリッチなユーザーエクスペリエンスを提供するようになりました。Web2.0からは動画による投稿も一般的になっています。
Web 1.0では、リンクは情報を他のWebページに導くための手段として使われましたが、Web 2.0ではユーザー同士をつなぎ、コンテンツの共有や拡散を可能にする手段として使用されるようになりました。
例えば、SNSで友達と動画のリンクを共有して一緒に楽しむような使い方が一般的に広まっています。
ソーシャルメディアの普及
Web 2.0の時代には、ソーシャルメディア・プラットフォーム(Facebook、Twitter、Instagram、YouTubeなどのSNS)が広く普及しました。SNSを通じて写真や動画で状況を共有するなど、ユーザー同士の交流が容易になり、つながりが強化されています。
デバイスとデータ処理
Web2.0ではスマホがデバイスとして登場し、いつでもどこでもWebページを閲覧したり、情報の交換が可能になりました。また、クラウドサービスを利用してデータの共有やアプリケーションが使用できるようになっています。
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まとめ
Web1.0とWeb2.0を比較すると、Web1.0がWebサイトのオーナーからの一方向的な情報提供であったのに対し、Web2.0では双方向的な情報交換が可能になり、ユーザーが積極的にブログや動画などのコンテンツを作成し、ソーシャルメディアに参加するようになりました。
その結果、社会における情報伝達手段も、テレビや新聞などからFacebook、X(旧Twitter)、YouTubeといったSNSへの移行を促進しました。
また、お金の決済方法に関しても従来の銀行送金から、インターネットバンキング、QRコード決済、スマホの電子マネーアプリなどへの移行が進行中です。
「その2」以降では、 Web3.0について解説します。
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー