更新日: 2024.01.16 その他暮らし
「掃除機」を買っても数年でゴミを吸わなくなります…いっそ「フローリングワイパー」だけにしたほうがコスパは良いのでしょうか? カーペットがあるなら掃除機は必要ですか?
では思い切って掃除機の使用をやめ、フローリングワイパーのみでの掃除に切り替えたら、清掃力とコスパフォーマンスはどうなるのでしょうか。ここでは、掃除機とフローリングワイパー、それぞれのメリット・デメリットやコストパフォーマンスを比較します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
【掃除機vsフローリングワイパー】それぞれのコストパフォーマンスを比較
内閣府の「消費動向調査 2023年3月」によると、掃除機の平均使用年数は約7年です(2人以上の世帯の場合)。掃除機の寿命は製品や使用頻度などによっても異なりますが、今回は使用年数を7年と仮定して、かかる費用を計算します。
「小売物価統計調査(動向編) 2023年11月」によると、東京都区部の掃除機の平均価格は7万8758円です。掃除機の消費電力は1000W前後のものが主流となっており、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電気料金の目安単価31円/kWhで計算すると、1日15分の使用で掃除機の電気代は7.75円(1kW×0.25時間×31円/kWh)となります。
毎日掃除機を使用すると電気代は7.75円×365日=2828.75円、7年間の電気代は1万9801.25円となります。掃除機の購入費と合わせると、7年間にかかる費用は約9万9000円です。
一方、フローロングワイパー本体は100円ショップなどで、少し高めの330円(税込)程度で販売されています。シートは100円ショップでも購入可能です。20枚入りで110円(税込)のシートを購入する場合、1枚あたりの費用は5.5円です。
1回の掃除で3枚使用する場合の費用は16.5円、毎日掃除した場合の1年間(365円)の費用は6022.5円、7年間の費用は4万2157.5円となります。フローロングワイパー本体の代金と合わせると、7年間にかかる費用は約4万2500円です。
掃除機のメリット・デメリット
掃除機のデメリットは、フローリングや畳などあらゆる素材に使用できる点です。カーペットや絨毯に入り込んだホコリ・ダニも吸い込めるため、花粉症やアレルギー対策にもなります。フローリングワイパーの「吸着」とは異なり、ゴミを「吸入」してくれる点が魅力です。
一方で、掃除機は少なからず音が出るため、夜間には使用しにくいというデメリットがあります。紙パックの交換や、ダストカップやフィルターのお手入れなども必要で、負担に感じる人もいるでしょう。また、掃除機を使用していない時は、フローリングワイパーよりも広い収納スペースが必要です。
フローリングワイパーのメリット・デメリット
フローリングワイパーのメリットは、掃除機のような騒音を気にしなくていいため、早朝や夜間でも掃除がしやすい点です。電気が不要なため、万が一長く停電が続くような事態があっても、掃除をすることができます。フローリングワイパーは掃除機と比較すると軽く、手軽に掃除ができる点も魅力です。
一方で、カーペットや絨毯に入り込んだホコリ・ダニを除去することは困難です。また、フローリングであっても隙間のゴミは拭き取りにくく、汚れ具合によってはかえって手間がかかる可能性があります。
掃除機とフローリングワイパーを併用するのもあり
掃除機を7年で買い替えると仮定すると、掃除能力にやや不安はあるもののフローリングワイパーのみで掃除をするほうがコストパフォーマンスは良いことが分かりました。しかし、使用頻度を落とすことによって掃除機が7年以上使えれば、使い捨てシートを使用するフローリングワイパーにコストパフォーマンスで逆転する可能性もあるでしょう。週1回のみ掃除機を使用し、あとはフローリングワイパーで済ませるなど併用するもおすすめです。
出典
総務省統計局 小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編) 月次 2023年11月
総務省統計局 消費動向調査 令和5年3月調査
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー