更新日: 2024.01.17 その他暮らし

【時代はオートマ?】免許を取るならATですよね? 試験費用も安いし、デメリットが思いつかないのですが……。

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【時代はオートマ?】免許を取るならATですよね? 試験費用も安いし、デメリットが思いつかないのですが……。
車の運転免許を取得する際に、AT車とMT車のどちらかにすべきかで悩んでいる方はいませんか。AT車は、MT車よりも「教習時間が短い」「取得費用が安い」といったメリットがあります。
 
ただし、AT限定免許ではMT車が運転できないため、将来的にMT車を運転する必要性が出たときに困る可能性があることは押さえておきたいポイントです。この記事では、AT限定免許のメリット・デメリットや費用相場などを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

AT限定免許のメリット・デメリット・取得費用・AT限定解除費用

AT限定免許とは、オートマチック限定免許のことです。この免許で運転できるのは、トランスミッションが自動でギアチェンジを行うAT車のみとなるため、ドライバー自身でギアチェンジの操作を行うMT車の運転はできません。ここでは、AT限定免許のメリット・デメリットや取得費用、AT限定解除費用について確認していきましょう。
 

・AT限定免許のメリット

取得期間が短いことです。自動車教習所へ通う場合の最短取得日数は、MT車の場合、17日程度ですが、AT車であれば最短15日程度で取得できます。さらに、AT限定免許は教習料金も安い傾向です。AT車は、MT車よりも教習料金が1万円程度安くなっています。できるだけ早く、安く運転免許が必要な方にとってはメリットが大きいでしょう。
 

・AT限定免許のデメリット

AT限定がつかない場合は、MT車とAT車の両方の運転ができますが、AT限定免許の場合はAT車のみしか運転ができないのがデメリットといえるでしょう。なお、AT限定免許でMT車を運転することは免許条件違反となります。反則金を科される場合があるため、きちんとルールを守ることを心がけましょう。
 
また、AT限定免許取得後にMT車を運転したい場合は、AT限定解除を行わなくてはならず、その際には再度教習料金や受験料などの費用が発生します。ドライバーなどの車に携わる仕事に携わりたい場合は、AT限定免許だと不利になる可能性があることを頭に入れておいたほうがよいでしょう。
 

・AT限定免許の取得費用

費用の安さや取得期間の短さがAT限定免許のメリットですが、自動車教習所へ通う場合はどのくらいの費用がかかるのでしょうか。AT限定免許の教習料金は、地域や学校によって大きく異なります。例えば、王子自動車学校の料金プランを見ると、AT車34万9140円、MT車が36万3000円で両者の差は1万3860円です。ただし自動二輪免許を取得している場合、料金は多少安くなります。
 

・AT限定解除の費用

すでに、AT限定免許を持っている人がMT車を運転する場合は、AT限定解除が必要です。AT限定解除の方法は、都道府県公安委員会が指定する自動車教習所へ通う方法と直接試験を受ける方法があります。
 
自動車教習所へ通う場合は、最低4時間の教習を受けなくてはなりません。技能講習を受けて技能試験に合格したあとは、住民票のある都道府県の運転免許試験場で限定解除の手続きをすれば免許が交付されます。
 
自動車教習所の費用は、学校によって異なりますが、4万〜8万円ほどが相場です。また、直接試験を受ける場合は住民票のある都道府県の運転免許試験場へ出向く必要があります。その際に支払う費用は、受験料1400円、試験車使用料1450円です。
 

今どきはAT限定免許を取得する人のほうが多い!

警察庁交通局運転免許課が公表する「運転免許統計 令和4年度版」によると、令和4年の全合格者数は117万6433人でした。そのうち、AT限定免許合格者数は85万7153人です。この資料からは、AT限定免許合格者が多いことが分かります。
 
AT限定免許は、取得期間が少し短く取得費用も安いことがメリットです。とはいえ、MT免許であれば運転できる車種も多く、ペダルの踏み間違いによる事故が少ないといったメリットもあります。自分が車の運転に何を求めるのか、よく考えて自分に合った免許を取得するようにしましょう。
 

出典

警察庁交通局運転免許課 運転免許統計 令和4年度版

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集