更新日: 2024.02.22 その他暮らし

ママ友から「最近はスペパを意識している」という話を聞きました。節約になるといっていたのですがどういうことですか?

ママ友から「最近はスペパを意識している」という話を聞きました。節約になるといっていたのですがどういうことですか?
人はそれぞれの時代に合わせて、さまざまな概念や表現などを生み出してきました。「スペパ」もその一つでしょう。にわかに注目を集め始めているスペパですが、本来の役割に加えて、節約につながるともいわれることがあります。とはいえ、スペパの意味合いについて、まだよく知らないという人も少なくありません。
 
本記事では、スペパの意味や注目されている背景、スペパが節約につながる理由を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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スペパとは

スペパとは、スペースパフォーマンスの略語です。コストパフォーマンスの略語であるコスパは、知っている人が多いでしょう。費用対効果のことであり、かける費用に対してどの程度のパフォーマンスや効果があるのかを表現する際に用いられます。
 
コスパから派生した言葉には、タイパもあります。タイムパフォーマンスの略語です。時間対効果ともいわれ、かかる時間に対してどの程度のパフォーマンスや効果があるのかを表現する際に用いられます。
 
スペパは、空間対効果のことです。費用や時間とは性質が少々異なり、基本的に空間は大きさに制限があることがほとんどです。その限られた空間で、どの程度のパフォーマンスや効果が得られるのかを表現する際に用いられる用語として広まりつつあるのです。空間対効果を高めるための工夫や努力を指すケースもあるでしょう。
 
また、スペパにおけるパフォーマンスとは、仕事や家事の効率だけではなく、利便性や快適さを指す場合もあります。スペパがよければ、狭いスペースでも快適に過ごすことが可能です。
 

スペパが注目されている背景

スペパが注目され始めているのには、現代ならではの理由があります。ここでは、スペパが注目されている背景を紹介します。
 

住宅面積が縮小している

住宅金融支援機構がまとめた、住宅ローン「フラット35」の利用者データによると、住宅面積は縮小傾向がみられます。特に顕著なのは、注文住宅やマンションです。
 
注文住宅は、2012年と比較し2022年では10平方メートルほど狭くなっています。建売住宅など増加している住宅もあるものの、その程度はごくわずかです。ほぼ横ばいといえるでしょう。こうした背景もあり、狭い空間で快適に過ごすために、スペパが注目され始めているのです。
 

働き方が多様化している

従来の住宅は、主に仕事以外の食事や就寝、あるいは休日の際にゆっくりと過ごすためのものでした。しかし、働き方が多様化しリモートワークも普及し始めると、仕事を行う場所としての役割も担うようになってきています。
 
効率よく業務をこなすには専用スペースの確保が必要であり、そのためにはスペパが欠かせません。今後も、さらに注目されスペパの改善に取り組む人が増える可能性があります。
 

スペパで節約ができる理由

スペパは、時代の流れに合致した考え方ともいえるでしょう。一方で、節約につながる可能性もあります。ここでは、その理由を説明します。
 

消費行動の変化

限られたスペースを有効活用するには、無駄なものは捨て、余計なものは買わないといった意識と行動が必要です。消費行動が変化し無駄な出費が減れば、節約へとつながります。
 

効率のよい家電などへの買い替え

スペパでは、1台でいくつもの役割をこなす家電が重要な役割を担います。余計な機能を持たず、最低限の仕事をしてくれるサイズの小さな家電を選ぶ人も増えるでしょう。結果的に、電気代の節約につながる可能性が高まります。
 

固定費の削減

電気代が安くなれば、契約しているアンペア数を下げられる可能性があります。アンペア数が小さくなると基本料金も安くなるため、固定費の節約につながります。また、スペパにより、さらに狭いスペースでも生活や仕事が可能とわかれば、面積の小さな物件への引っ越しも可能です。家賃も削減できるため、やはり固定費の削減へとつながるでしょう。
 

スペパへの取り組みは節約へとつながる

限られた空間で、できるだけよいパフォーマンスを生み出そうとする考え方がスペパです。スペースパフォーマンスの略語であり、にわかに注目を集め始めています。その理由には、住宅面積の縮小傾向やテレワークの普及があるでしょう。
 
スペパの改善に取り組むと、無駄遣いを控えるなど消費行動が変化する可能性があります。効率のよい家電への買い替えや引っ越しなどで、光熱費や固定費を抑えやすくなる点も、節約につながる理由です。
 

出典

住宅金融支援機構 2022年度 フラット35利用者調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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