更新日: 2024.02.28 その他暮らし
「エアコン」vs「石油ストーブ」暖かいのはどっち? それぞれのメリット・デメリットも解説
本記事では、エアコンと石油ストーブ、どちらが暖かいのかをはじめ、それぞれのメリット・デメリット、かかる費用を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンと石油ストーブ、どちらが暖かいか
両者の熱量を比較すると、前者は50~60度であるのに対し、後者は100度以上、場合によっては200~300度にもなる点が特徴です。石油ストーブは熱量がとても大きいため、より暖かさを感じられるでしょう。また、輻射熱で暖めるため、近くにいれば暖かさを感じられるのはもちろん、少し離れた場所であっても暖かさを体感できます。
一方、エアコンは、部屋の上方の空気は暖かくなるものの、冷えた空気は下に集まるため、暖房をつけていても足元が暖まらず、寒いと感じやすいでしょう。エアコンと石油ストーブはそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらがよいかは一概にいえませんが、部屋全体を早く暖めたい場合は、石油ストーブが適しています。
メリット・デメリットを知ろう
ここでは、エアコンと石油ストーブそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
・エアコンのメリット・デメリット
エアコンのメリットは、やけどの心配がない点が挙げられます。一般的にエアコンは、部屋の上方に取り付けるため、直接触る可能性が少なく、温度も高温ではないため、やけどを負うリスクがほぼありません。細かな温度調整ができる点、空気を汚さない点などもメリットです。
一方、デメリットとしては、外の気温が低すぎるとパワーダウンしてしまい、部屋の温度がなかなか上がらない点が挙げられるでしょう。また、部屋の上の空気は暖まるものの、下に冷たい空気がたまり、循環するには時間がかかる点などがあります。
・石油ストーブのメリット・デメリット
石油ストーブのメリットは、熱量が大きいため、暖かさを感じやすい点が挙げられます。輻射熱なので、距離が少し離れていても暖まるでしょう。また、電気が不要なので、停電時でも使用できる点がメリットといえます。
一方、デメリットとしては、定期的な灯油の補充が必要になるため、手間がかかる点が挙げられるでしょう。ほかにも、換気をしないと一酸化炭素中毒になる危険があるほか、地震で倒れると火事になったり、子どもが触ってやけどをしたりする恐れがある点に注意が必要です。
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かかる費用はいくらか
エアコンと石油ストーブそれぞれを1日・1ヶ月使った場合の費用を紹介します。
・エアコンの費用について
エアコンの電気代は、「kW(1時間あたりの消費電力)× 1日の使用時間(h)× 1kWhあたりの電力量料金」で算出可能です。1kWhあたりの電力量料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた電気料金単価の目安である31円を使用します。
消費電力は、機種や使用する状況によって異なりますが、ここでは800Wと仮定すると、1日使用した場合の電気代は「0.8×24×31=595.2」であり、約595円になるでしょう。同じ条件で1ヶ月(31日間)使用すると「595×31=18445」となり、1万8000円程度かかると想定できます。
・石油ストーブの費用について
石油ストーブの1時間あたりにかかる灯油代は、「灯油1Lあたりの価格×その石油ストーブが1時間あたりに消費する灯油量」で算出可能です。灯油1Lあたりの平均価格は116.6円(2024年2月21日時点)で、石油ストーブが1時間あたりに消費する灯油量を0.2Lと仮定すると、「116.6×0.2=23.32」となります。
これをもとに、1日使用した場合の灯油の料金を計算すると、「23.32×24=559.68」で約560円かかるでしょう。1ヶ月(31日間)使用すると「560×31=17360」となり、1万7000円程度と想定されます。これにより両者の差はほとんどないと分かります。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえて選ぼう
エアコンと石油ストーブは、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。部屋全体を早く暖められるのは石油ストーブですが、小さな子どもがいる家庭などは、安全面を考えるとエアコンのほうがよい場合もあるでしょう。どちらが使いやすいかは、生活状況などによっても異なるため、両者のメリット・デメリットを踏まえて、使いやすいほうを選ぶことが大切です。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
経済産業省資源エネルギー庁 給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー