教育費の格差は子供が勉強に対する関心を持てる環境が重要!?

配信日: 2018.10.25 更新日: 2019.01.09

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教育費の格差は子供が勉強に対する関心を持てる環境が重要!?
人生の三大資金のひとつである教育資金(あとの二つは住宅資金・老後資金)。ご家庭の方針によって、子どもにかける費用は異なってきます。
 
この教育費については、県によって違いがあるようです。併せて、大学進学率なども見ていきましょう。教育費をたくさんかける県は、やはり大学進学率が高いのでしょうか?
 
川添典子

Text:川添典子(かわぞえ のりこ)

ファイナンシャルプランナー2級

住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。

県によって差がある教育費

教育費をかけたいと思っている県はどこ?
 
教育費をかけている県はどこなのでしょうか? ソニー生命保険の行った調査(※1)では、「できるだけお金をかけたいもの」で「教育」を挙げた人(子どもがいる人が対象)の割合が多かった県は埼玉県でした。
 
そのほかの県も見ていきましょう。
 
1位:埼玉県(30.4%)
2位:徳島県(28.9%)
3位:鳥取県(28.6%)
4位:沖縄県(27.9%)
5位:京都府(27.0%)
6位:奈良県(26.7%)
6位:福岡県(26.7%)
8位:北海道(25.6%)
9位:神奈川県(25.5%)
9位:佐賀県(25.5%)
 
以上のような結果となりました。全国平均が20.1%なのに対し、埼玉県や徳島県などでは教育費をかけたいと思う人が多いようです。
 

低コストで受験勉強に挑んで欲しいと思う県は?

同じくソニー生命保険が行った調査で、子どもがいる人を対象に受験勉強に対する意識を聞いてみたところ、「参考書やアプリなど低コストな教材で挑んで欲しい」と答えた割合が一番多かったのは沖縄県でした。
 
同じように、そのほかの県も見ていきましょう。
 
1位:沖縄県(48.9%)
2位:富山県(48.8%)
3位:鳥取県(38.8%)
4位:山口県(34.8%)
5位:熊本県(34.0%)
5位:大分県(34.0%)
 
こちらは全国平均が27.4%でしたので、沖縄県と富山県などでは、できるかぎりお金をかけずに挑んで欲しい人が多いようです。
 

大学進学率が高いのはどこの県?

では、大学の進学率が高いのはどの県なのか見ていきましょう。文部科学省の調査(※2)によると1位は東京都です。
 
1位:東京都(62.4%)
2位:京都府(60.5%)
3位:神奈川県(57.0%)
4位:広島県(56.8%)
5位:兵庫県(56.0%)
 
教育費をかけたい県と、大学進学率の高い県のランキングには違いがあるようです。
 
この数字の比較だけで確実なことはいえませんが、背景には「教育費をかけたけど、大学進学を望まなかった」「家庭の事情で大学に進学できなかった」などの理由もあるのかもしれません。どちらにしても、教育費にお金をかけたい県と大学進学率の高い県は、リンクしていないように見えます。
 

子どもが勉強に対する関心があるかどうか

教育費は家計に大きな負担を与えます。
 
子どもが本当に勉強に対して積極的に取り組んでいるかどうか様子を見ることも大切です。「良い大学に行ってもらいたい」というだけで、むやみに教育にお金をかけるのは、あまりオススメできません。
 

まとめ

教育費をかけたいと考える人が多い県のランキングと、大学への進学率の高い県とは、データを見る限りイコールではありませんでした。
 
子どもが勉強好きならどんどん教育費をかけるのもいいかもしれません。しかしたくさん教育費をかけても、子どもが勉強に興味がなかったら無駄になってしまいそうですね。しっかりと子どもの適性を見極めることが大切でしょうね。
 
※1 ソニー生命保険株式会社 ニュースリリース 47都道府県別 生活意識調査2016

※2文部科学省 平成30年度学校基本調査につい
 
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級

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