子どもが生まれたので「アルファード」を買おうとしたら、妻に「保育園の送迎だけなのに贅沢」と止められました。頭金も「100万円」貯めたので大丈夫だと思うのですが、ほかの車を選ぶべきでしょうか?

配信日: 2024.03.12

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子どもが生まれたので「アルファード」を買おうとしたら、妻に「保育園の送迎だけなのに贅沢」と止められました。頭金も「100万円」貯めたので大丈夫だと思うのですが、ほかの車を選ぶべきでしょうか?
子どもが生まれて自動車の購入を検討する人は多いでしょう。保育園の送り迎えや急病時の通院のときに車があると便利ですよね。「広くて乗り心地の良い人気の車が良い」と考えたとき、ファミリー層に人気の「アルファード」が候補に挙がるかもしれません。
 
しかしアルファードは基本的に最も安いグレードでも500万円以上する高級車です。頭金をためたとしても、返済で生活が苦しくなるようなことはないのでしょうか? 本記事ではアルファードを購入した場合にかかるコストについて紹介します。

トヨタ「アルファード」とは?

アルファードはトヨタが販売している高級ミニバンです。大きくて広い室内やゆったりとした乗り心地で、ファミリー層から厚い支持を得ています。また高級感のあるデザインから、アルファードに憧れを持つ人も多く、人気の車種であるといえるでしょう。
 

アルファードの車両価格

アルファードの車両価格はグレードによって540万円から872万円と大きく異なります。グレードごとの車両価格は次の通りです(メーカー希望小売価格、税込、2023年6月時点)。

・Z(ガソリン車 2WD):540万円
 
・Z(ガソリン車 4WD):559万8000円
 
・Z(ハイブリッド車 2WD):620万円
 
・Z(ハイブリッド車 E-Four):642万円
 
・Executive Lounge(ハイブリッド車 2WD):850万円
 
・Executive Lounge(ハイブリッド車 E-Four):872万円

アルファードには体が不自由な人や高齢者が乗り降りしやすい福祉車両のグレードも存在します。ガソリン車2WDの場合、車両価格(メーカー希望小売価格、税抜き=消費税非課税、2023年6月時点)は472万円です。
 

月々のローン返済額

車両価格540万円の最安値グレードを購入した場合の月々のローン返済額を計算してみましょう。なお税金や保険料、販売諸費用、オプションなどにかかる約40万円を合わせ、借入額580万円として試算します。
 
仮に金利3%、120回(10年)払い、頭金やボーナス払いを0円にして試算すると、毎月の返済額は5万6005円になります。
 
100万円の頭金を用意していた場合は毎月の返済額は4万6349円と、頭金がゼロの状態で借り入れするより月々の負担が1万円ほど減ります。
 

車には維持費がかかることに注意

収入にもよりますが、月5万円前後の支払いであればそこまで家計に負担がないと感じる人もいるかもしれません。しかし車を購入すると、ガソリン代や駐車場代のほか、自賠責保険、任意保険、車検代、タイヤ代、修理・メンテナンス代など多額の維持費がかかります。ソニー損保の「2023年 全国カーライフ実態調査」によると、1ヶ月当たりの車の維持費の平均は1万3500円でした。
 
一般的に車両サイズが大きいほど、車両価格や維持費は高くなります。「どうしてもアルファードが欲しい」という場合ならともかく、「子どもの送迎のためにあったら便利かも」という程度であれば、車両本体の価格や維持費が安い軽自動車を検討するのも良いかもしれません。
 

家計と目的に合わせて自動車を選ぼう

アルファードの本体価格は多くが500万円以上と高額である上、購入すると多額の維持費がかかり続けます。もし保育園の送迎やちょっとした外出に使う程度であれば、アルファードの価格が見合っていない可能性もあります。車にかける予算を抑えれば、その分娯楽や教育費に充てられるでしょう。
 
個人の価値観によって車を選ぶ基準は大きく異なります。生活スタイルや予算、安全面などを総合的に判断し、家庭に最適な車を選んでくださいね。
 

出典

トヨタ アルファード
トヨタ アルファード サイドリフトアップチルトシート装着車
ソニー損害保険株式会社 2023年全国カーライフ実態調査
 
執筆者:山田麻耶
FP2級

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