更新日: 2024.03.13 その他暮らし

「残クレ」で車を買うのって普通なんですか? 彼氏が「レクサス」を買おうとしているのですが、年収400万円で買うのは厳しくないですか…?

「残クレ」で車を買うのって普通なんですか? 彼氏が「レクサス」を買おうとしているのですが、年収400万円で買うのは厳しくないですか…?
「残クレ」なら数年ごとに新車に乗り換えられて、月々の支払いも抑えられると聞くと、気軽に車が購入できる気がする人も多いでしょう。
 
本記事では、高級車であるレクサスを残クレで購入するときの返済シミュレーションを紹介し、年収400万円の人が購入するのは無理がないのかを検証します。
古澤綾

執筆者:古澤綾(ふるさわ あや)

FP2級

残クレについて解説

「残クレ」とは、残価設定ローン(残価設定クレジット)のことで車を購入するためのローンの1つです。通常の自動車ローンでは、自動車の購入金額を分割で返済します。一方、残クレでは車の購入時点で、ローン終了時の車の価値を決め(残価)、その金額を差し引いた金額を返済します。ローン期間が終了したあとは、次の3つの選択肢から選びます。

●車を返却し、新車に乗り換える
●車を返却する
●残価を支払って、車を買い取る

あらかじめ残価を差し引いた金額を分割で支払っていくため、月々の返済額を抑えられることがメリットです。一方で、一般的な自動車ローンに比べると金利が高めなことがデメリットです。
 

レクサスの購入シミュレーションを確認

次にレクサスNX250 AWD(車両本体価格 税込512万円)を、5年間のローンを利用して購入するときのシミュレーションを行いました。残クレで購入するのと、自動車ローンで購入するのでは月々の支払いや、総支払額にどのくらいの差が出るのでしょうか。
 

レクサスを残クレで購入した場合

実際に残クレ(スマートバリュープラン)を利用してレクサスを購入した場合の返済シミュレーションを確認してみましょう。レクサスでは3種類のローンを用意していますが、一般的な残クレは「スマートバリュープラン」です。2024年3月現在、実質年率は4.3%と記載されています。
 
シミュレーション結果は図表1のとおりです。
 
図表1

図表1

レクサス ご購入検討サポート ローン支払額シミュレーションより筆者作成
 
高級車であるレクサスを月々約6万円で乗れると考えると、購入を考える人が多いのもうなずけます。
 

レクサスを自動車ローンで購入した場合

次に通常の自動車ローンを利用して5年間で返済した場合のシミュレーションは図表2のとおりです。レクサスの「スタンダードプラン」は通常の自動車ローンに相当しますが、利率は明記されておらず、各販売店に確認する必要があります。参考までに、2024年現在の三菱UFJ銀行の自動車ローン金利は1.5%~2.45%となっています。
 
図表2

図表2

レクサス ご購入検討サポート ローン支払額シミュレーションより筆者作成
 
残クレを利用した場合に比べて月々の支払いは約3万円アップし、毎月約10万円の支払いとなりました。しかし、残クレに比べて金利が低い通常の自動車ローンでは、最終的な支払い総額は20万円以上安くなりました。
 

年収400万円の場合、車のローンの適正な返済額は?

一般的にローンの「借り入れができる金額」は、年間の返済額が年収の25%~35%になる金額といわれています。年収400万円の人なら、年間100万円~140万円の返済額となり、5年間のローンと考えると理論上は500万円~700万円程度の借り入れが可能です。
 
前記の残クレを利用した場合、月々の支払いは6万2200円、年間の返済額は74万6400円となるため借り入れ自体はできそうです。しかし会社員の場合、年収400万円の場合の手取り金額はおよそ320万円程度となり、毎月の手取りは約27万円です。
 
1人暮らしで家賃や光熱費など生活費がかかる場合などは、生活費に加えて毎月6万円を支払い続けることは余裕がある生活とはいえないのではないでしょうか。
 
また今後、住宅ローンを組みたい場合などに、すでに毎月相当額を返済している借入額があると融資がおりない可能性もあります。
 

まとめ

残クレはあらかじめ数年後の車の残存価値を決めて、それを差し引いた金額のローンを組む方法です。通常の自動車ローンに比べて毎月の支払額が少なく済むのが魅力です。一方で、通常の自動車ローンに比べると利率が高めで、数年後に車を買い取った場合の総支払額は多くなります。
 
また、約500万円のレクサスを年収400万円の人が残クレを利用しての購入は、借り入れ自体は可能だと思われます。しかし、手取り約27万円の中から毎月6万円の自動車ローンを支払い、そのほかにも家賃や光熱費など生活費がかかるとすると、生活に余裕があるとはいえないでしょう。
 
生活の中で何を優先するかは人それぞれですが、自動車には保険やガソリン、車検などの維持費がかかることも頭に入れておくことが大切です。さらに、住宅ローンを組みたいタイミングで組めなくなる可能性もあるため、先を見据えて計画的に車を購入しましょう。
 

出典

レクサス ご購入検討サポート ローン支払額シミュレーション
 
執筆者:古澤綾
FP2級

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