甥っ子が大学に合格したけど、お祝いに「5000円」は少ない? 中学生以上なら「1万円」は渡すべき? 年齢ごとの相場を解説
配信日: 2024.03.17
例えば、進学する本人が大学生の場合と小学生の場合で、お祝い金額は変えるべきなのでしょうか。本記事では入学祝いについて、子どもの年齢とその関係性による相場をふまえて詳しく解説します。
執筆者:渡辺あい(わたなべ あい)
ファイナンシャルプランナー2級
親戚への入学祝いの相場は?
入学祝いは、お祝いの対象となる子どもとの関係性によって異なります。今回は「親戚」に着目し、祖父母とそれ以外の親戚に焦点を当ててみます。
カタログギフトのリンベルによる運営サイト「ギフトコンシェルジュ」が、入学祝いをもらった両親400人に行ったアンケートの結果をまとめたものが図表1です。
お祝いをもらったのが「祖父母から」の場合は子どもの年齢に関わらず「2万円以上」という回答が最も大きな割合を占め、子どもが「幼稚園等」を除けばどの年齢層も50%を超えています。
一方「祖父母以外の親戚から」となると相場が下がり、「5000円~1万円未満」と「1万円~2万円未満」の割合が大きく、この2つでどの年齢層も50%を超えています。
一般的に祖父母にとって孫は「かわいい存在」であり、また子育てや生活費が多くかかるわけではない祖父母世代の経済状況もあるのか、大きな金額を渡して人生の節目をしっかりとお祝いしてあげたいという人が多いのかもしれません。
親戚の場合は、一言で「親戚」といっても会う頻度や日頃の交流によって、渡す金額が異なると考えられます。また親戚が子育て中の世帯であれば、日々の生活費や教育費で、お祝いになかなか大きな金額を渡せないという事情もあるかもしれません。
図表1
ギフトコンシェルジュより筆者作成
大学生への入学祝いの相場は?
図表1より、大学生への入学祝いの場合、祖父母からは「2万円以上」、祖父母以外の親戚からは「1万円~2万円未満」がボリュームゾーンとなっています。
祖父母以外の親戚について詳しく見てみると、「3000円~5000円未満」が4.7%、「5000円~1万円未満」が21.2%、「1万円~2万円未満」が41.2%、「2万円以上」が32.9%となっています。
また、祖父母以外の親戚において、幼稚園や小学校の入学では「5000円~1万円未満」の割合が多いのに対し、中学生・高校生・大学生になると「1万円~2万円未満」の層が増え、その割合は年齢が上がるごとに増えていく傾向があります。
お祝いを渡す子ども本人の年齢によって、金額を増やしている人が多いことが分かります。
何をあげるのがいい?
お祝いは必ずしも現金とは限りません。どんな贈り物が選ばれているのでしょうか。
ギフトコンシェルジュの同アンケートでは、祖父母や親戚からの入学祝いの1位は「現金」で58.4%、2位が「ランドセルやカバン」で18.6%、3位が「商品券・ギフトカード」で5.6%と続きます。
大学に関わらず入学・進学にあたっては用意するべきものがたくさんあり、何かと入用の時期なので、現金や商品券が好まれるのかもしれません。もし品物を送る際は、他の人と重複しないようにあらかじめ欲しいものを聞いてから購入するのがいいでしょう。
甥っ子の大学入学祝いには1~2万円がベター
親戚の子の大学入学祝いとしては、1万円~2万円未満がボリュームゾーンであることが分かりました。
贈り物は現金が無難ではありますが、普段から交流がある場合は本人の好みを聞いてプレゼントしたり、一緒に買い物に出かけたりするのもいいかもしれません。いずれの贈り物も春からの新生活に活用できるよう、早めに渡せるようにするといいですね。
出典
ギフトコンシェルジュ 金額はいくらが妥当? 入園祝い・入学祝いの相場をチェック!
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級