節約のため「ご飯のまとめ炊き」をしていますが、冷凍では正直おいしくないです。どうすれば節約しながらおいしく食べられますか?

配信日: 2024.03.22

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節約のため「ご飯のまとめ炊き」をしていますが、冷凍では正直おいしくないです。どうすれば節約しながらおいしく食べられますか?
電気代節約のためによく行われるのが「ご飯のまとめ炊き」です。しかし、「冷凍ご飯はどうもおいしくない」「やっぱりご飯は炊きたてのものが食べたい」と感じる人もいるでしょう。
 
本記事では、節約しながらおいしくご飯が食べられる方法を紹介します。「節約したいけれど毎日の食事で幸せを感じたい!」という人は、ぜひ参考にしてください。

そもそも「ご飯のまとめ炊き」は節約になるの?

「ご飯のまとめ炊き」とは、数日分のご飯を炊飯器で一気に炊いて保存することです。そもそも、まとめてご飯を炊くことは電気代の節約につながるのでしょうか。
 
ご飯を炊く際にかかる消費電力は図表1のとおりです。
 
図表1

図表1

省エネ性能カタログ電子版 ジャー炊飯器 IH3合以上5.5合未満より筆者作成
 
現在、電力1Wあたりの単価は0.031円相当とされています。一度にまとめてご飯を炊けば、毎週数十円程度は節約ができるといえるでしょう。
 
例えば、平日の分のご飯を3食毎回炊いた場合と、2回まとめ炊きした場合とでは、5日間で約49円の差が生まれます。少しでも電気代を安くしたい人は、ご飯をまとめ炊きしてみましょう。
 

冷凍ご飯がおいしくない理由

冷凍ご飯がおいしくないと感じるのは、水分が逃げたりでんぷんが増えたりしてしまうからです。炊きたてのご飯は水分やでんぷんがほどよく含まれており、ふっくらとした食感が楽しめます。
 
一方、冷凍ご飯は正しい方法で保存しないと水分が失われてしまいます。加えて、時間がたつとお米に含まれるでんぷんが増えて固まってしまい、硬くぼやけた味のご飯になってしまうのです。
 
冷凍ご飯をおいしく食べるには、適切な保存方法で冷凍庫へ入れておく必要があります。「安くおいしく」を実現できる冷凍ご飯の保存方法について、次項で解説します。
 

「安くておいしい」を実現するご飯の保存方法

まとめ炊きで節約しながら、おいしくご飯が食べられる方法は以下のとおりです。

1. ご飯が熱いうちにラップや袋で包んで保存する
 
2. 炊飯器の保温機能と電子レンジを上手に使い分ける

コツを押さえれば冷凍でもおいしいご飯が食べられます。
 

ご飯が熱いうちにラップや袋で包んで保存する

前記のとおり、炊いたご飯は時間がたつと味が落ちてしまいます。炊き立てのものをすぐにラップや袋で包んでおけば、ご飯のうま味や水分を保ったまま保存が可能です。
 
ラップで包むときはご飯が平らになるようにすると、解凍して食べる際に熱が均一に伝わります。より鮮度を重視したい人は、ジッパー付きの袋に入れて保存しておくとよいでしょう。
 

炊飯器の保温機能と電子レンジを上手に使い分ける

「休日くらいは炊きたてのご飯が食べたい」と思い、まとめ炊きしたご飯の一部を当日中に消費することもあるでしょう。このとき電気代の節約とご飯のおいしさを両立するには、炊飯器の保温機能と電子レンジのあたため機能の使い分けが重要です。
 
炊飯器でご飯を保温した場合と電子レンジでご飯を温めた場合の電気代の違いは、図表2のとおりです。
 
図表2

図表2

省エネ性能カタログ電子版 ジャー炊飯器 IH3合以上5.5合未満および公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&Aをもとに筆者作成
 
電子レンジで冷凍ご飯を温めると3分程度かかるため、1食あたり0.93円かかると考えられます。一方、炊飯器で保温した場合は1時間あたり0.434円かかるため、3時間以上保温しておくと電子レンジを使うよりも電気代が高くなってしまいます。
 
ご飯を炊いた後すぐに食べるのであれば、食べる分だけ炊飯器で保温しておき、残りを冷凍してもよいでしょう。
 

電気代を抑えるご飯の冷凍方法

炊飯にかかる電気代を節約しても、冷凍庫を上手に使えず電力を消費してしまうのはもったいないことです。ご飯を冷凍する場合、粗熱を取ってから冷凍庫に入れるようにすれば、冷凍庫の電気代を抑えられます。
 
熱いままのご飯を冷凍庫へ入れると庫内の温度が上がってしまいます。急激な温度変化があると、冷凍庫は庫内の温度を下げようと電力を使うため、電力の消費が激しくなるのです。
 
また、庫内の温度が急に上がると、すでに庫内にある肉や冷凍食品などに悪影響を及ぼします。ほかの食品を傷めないためにも、保存したご飯は手で持てるくらいの温かさまで冷ましてから冷凍庫へ入れるようにしましょう。
 

節約のための「まとめ炊き」でもご飯はおいしく食べられる

ご飯をまとめて炊いて節約しようとしても、1度味の落ちや食感が気になってしまうと、毎日の食卓が楽しくありません。時間がたってもおいしく食べられるよう、炊いたご飯は適切な方法で保存しましょう。
 

出典

省エネ型製品情報サイト 省エネ性能カタログ電子版
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:石上ユウキ
FP2級

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