更新日: 2024.04.05 その他暮らし
令和5年の「1円玉」の価値が爆上がる!?「ギザ10」などレア硬貨が生まれるカラクリとは?
そこで今回は、令和5円の1円玉はなぜ価値が高いのかについて調べてみました。「ギザ10」のように価値が高いとされるレア硬貨が生まれるカラクリについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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令和5年の「1円玉」はすでに700円で取引されている!?
オークション相場検索サイトで調べてみたところ、令和5年発行の1円玉は700円ほどで取引されていることが分かりました。額面の700倍の価値が付いていて、今後もさらに価値が上がるかもしれません。
令和5年の1円玉の価値が上がっている理由として、発行枚数が関係していると考えられます。財務省の報道発表では、令和5年度の1円玉の製造枚数は、当初の予定であった100万枚から、48万4000枚に改定されています。
そして貨幣局の「年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】」によると、令和5年に実際に製造された1円玉の枚数は46万3000枚であったとのことです。
今と同じデザインの1円玉は昭和30年から製造されていて、総発行枚数は443億3138万9000枚です。これを68年間で単純に平均を出したとしても、毎年6億枚以上になります。
初年度の昭和30年は3億8170万枚、最も多かった平成2年は27億6895万3000枚だったことから、平成5年度の発行枚数は非常に少なく、希少であることが分かります。
レア硬貨が生まれるカラクリとは?
令和5年発行の1円玉以外にも、「ギザ10」のようにレア硬貨として知られているものはほかにもあります。
レア硬貨といっても基本的には額面の価値しかありませんが、希少性に応じてコレクターが高値で買い取ることがあります。額面以上の価値を持つ可能性のある硬貨の特徴は、以下の通りです。
発行枚数が極端に少ない硬貨
令和5年発行の1円玉のように、極端に発行枚数が少ない硬貨は価値が出る可能性があります。経済の動向や流通している枚数に応じて、硬貨の発行枚数は調整されることがあり、極端に発行枚数が少ない年の硬貨を「流通不発行」と呼びます。
これらの硬貨は、基本的に貨幣セットなどにしか収納されず、市場に出回ることはありません。流通不発行の1円玉は令和5年だけでなく、平成23~25年、平成28~令和4年に製造されたものも該当します。
ちなみに「ギザ10」として知られている10円玉は、昭和26~33年の間の8年間だけ製造されたもので、状態のいいものは高値で取引されることがあります。
製造過程でミスが生じたエラー硬貨
刻印がズレたり、あいているはずの穴がなかったりなど、製造過程でミスが生じたエラー硬貨も希少性が高いといえます。さまざまなエラー硬貨がそのまま市場に出回ってしまうことがあり、その希少性からコレクターの間で高値で取引されることがあります。
希少性の高い硬貨は価値が上がるかも!? 見つけたら大切に保管しておこう
希少性が高くて状態のいいレア硬貨は、コレクターが高値で買い取ってくれる可能性があります。
例えば令和5年の1円玉が市場に出ると、製造してからそれほど時間が経過していないため、比較的状態のいいものが手に入るかもしれません。
今はそれほど値が上がらない硬貨でも、これから希少性が高まって価値が上がる可能性がありますから、レア硬貨を見つけたら大切に保管しておくことをおすすめします。
出典
財務省 報道発表(貨幣の製造枚数の改定(令和5年12月22日))
独立行政法人造幣局 年銘別貨幣製造枚数【令和5年銘】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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