更新日: 2024.04.24 その他暮らし

引っ越しをしたので防災用の食料品などを備蓄しようと思いますが、何をどのくらい買っておけばよいのか分かりません。目安はありますか?

引っ越しをしたので防災用の食料品などを備蓄しようと思いますが、何をどのくらい買っておけばよいのか分かりません。目安はありますか?
能登半島地震が起きたこともあり、災害への危機意識が高まっています。新年度から新しい環境で生活をスタートした人は、特にハザードマップを見ることから始めませんか。
宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

災害にどう備える?

食品スーパーのチラシで、「防災備蓄はじめませんか?【店舗にてチラシ配布中】」という見出しを見つけました。そういえばペットボトルの水を、何箱もカートに積んでいるご夫婦を見かけました。もしかしたら、この大量買いは防災対策かもしれません。
 
各自治体も、防災に関してさまざまな取り組みをしています。例えば、東京都では「東京都防災」というアプリの導入を推進しています(※1)。このアプリには、次のようなコンテンツがあります。


(1)2冊の防災ブック(「東京くらし防災」「東京防災」)を閲覧できます。この防災ブックは各家庭にも配布されていますので、実物を手に取った方もいるかもしれません。アプリでは、気になるページにブックマークを設定できます。

(2)クイズなどを通じて、防災に関する基礎知識を得ることができます。

(3)避難のシミュレーションができます。自宅や学校などの指定した場所から目的地までのルートを、ストリートビューや実際に歩いて確認できる機能があります。

(4)防災に備えて、準備する事柄や備蓄品などのチェックができます。チェックを入れて記録管理する機能が付いていますので、消費期限などを気にする手間が省けます。

(5)緊急ブザー機能を使うことで、あらかじめ登録した家族や友人へ位置情報付きメールを送ることができます。

(6)自分の登録したエリアと東京都内における、最新の災害情報を確認できます。

筆者は、「ハザードマップを確認し、もしものときに避難する場所を確認する」「家具などに転倒防止策を施す」「食料品などの備蓄をしておく」など、何となく準備していたつもりでした。こうして整理して提示されると、より具体的に備える必要性を実感します。
 

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あなたに必要な備蓄を知ろう

防災備蓄に絞って考えてみます。東京都の取り組みに「東京備蓄ナビ」があります(※2)。これは3つの質問に答えることで、自分に合った備蓄を知ることができる便利なサイトです。ちなみに、質問は以下の3つです。


(1)同居している人数、各人の性別と年代は?
(2)住居が戸建て? マンションなどの集合住宅(※)?

(※)エレベーターが止まったときに荷物を持っての階段の昇り降りが難しい住まい

(3)犬や猫など、飼っている動物がいる?

ひとり暮らしの女性でマンション(階段の昇降が難しい)暮らし、犬を飼っている場合でシミュレーションしてみた結果、7日間の目安は、


<食品等>

水21リットル、レトルトご飯21食、野菜ジュース7本、無洗米3キログラム、お菓子7パック、等
 
<衛生用品>
除菌ウェットティッシュ70枚、マスク7枚、携帯トイレ35回分、等
 
<生活用品>
カセットコンロ1台、ラップ1本、トイレットペーパー3ロール、給水袋1袋、等
 
<ペットに必要な備品>
ペットフード、水、トイレ用品、ペット用食器、等

備蓄ナビで試してみると、大変な備蓄が必要であることが分かります(あくまで目安です)。
 
条件を変更して住居が階段の昇降が難しくない場合は、必要な備蓄の目安が7日分→3日分になっていました。ですが過去の経験から考えると、物流などがストップして店頭に品物が届かないことが想定されます。備蓄の量には余裕をみておくことも肝要です。もちろん東京以外の方も使えますので、一度試されることをお勧めします。
 
ほかにも「防災グッズ」で検索してみると、セットされた防災グッズ一式を確認できます。自分に必要なものを取捨選択して、リストを作ってみるのも有効です。さらに、「100円ショップ」で買える便利グッズも検索できますので試してください。
 
いずれにしても、防災備蓄のストックは大量なので、先の東京都防災のチェック機能を上手に使うとよさそうです。
 
消費期限のあるものは、先入れ先出しがスムーズにできる収納の工夫も必要です。防災備蓄を始めるときには、家の片づけも“やることリスト”に加えてみるのはいかがでしょうか。
 

出典

(※1)東京都防災ホームページ 東京都防災アプリ
(※2)東京都総務局総合防災部防災管理課 東京備蓄ナビ いつか来る災害に備えよう
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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