更新日: 2024.05.01 その他暮らし

【大型バイク免許】「中型から大型」で取得するのと「大型」で取得するのではどちらが高コスパ?

【大型バイク免許】「中型から大型」で取得するのと「大型」で取得するのではどちらが高コスパ?
初めてバイクの免許を取得する方で、中型と大型どちらを先に取得したらよいか悩む方も多いでしょう。
 
大型二輪免許があれば、中型免許で乗れるバイクもカバーできるため、最初から大型二輪免許を取得する方がお得に感じられるかもしれません。しかし、いきなり大型二輪免許を取得しようとすると、想定以上に期間や費用がかかってしまうケースもあるようです。
 
今回は、バイクの中型と大型二輪免許取得にかかる期間や費用を比較し、どちらを先に取得した方がよいのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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中型免許取得にかかる期間と費用

バイクの中型免許の正式名称は普通自動二輪車免許といい、クラッチ操作のあるMT車とクラッチ操作がないオートマチックのAT車の2種類が存在します。
 
中型免許を取得すると、総排気量が50cc以上400cc以下の二輪車に乗れます。中型免許の取得に関する詳細を表1にまとめました。
 
表1

取得可能年齢 16歳以上
取得費用 指定教習所を卒業している場合 3800円(受験料1750円・免許証交付料2050円)
免許センターで一発試験を受ける場合 ・6100円(受験料2600円・試験車使用料1450円・免許証交付料2050円)
・1万6200円(取得時講習受講料)
取得方法 ・指定教習所に通う(9日〜25日程度)
・免許合宿に参加(9日程度)
・免許センターで一発試験を受ける
そのほかの条件 両目の視力が0.7以上かつ片目それぞれで0.3以上あること
(片目の視野が左右150度以上で視力が0.7以上でも可)

※筆者作成
 
指定教習所や免許合宿の場合は、卒業後に試験場で学科試験(普通自動車免許を取得している場合は免除)と適性試験を受験して合格すると免許証が発行されます。
 
普通自動車免許を取得している場合は8万円〜9万円程度、取得していない場合は11万円〜13万円程度の費用がかかるようです。
 
免許センターでの一発試験では、教習なしで学科試験・適性試験・減点方式で合否が決まる技能試験を受験します。一発試験は、事前の教習がないため、初心者の方は合格難易度が高いといわれています。
 
過去に免許を取得していて、免許の有効期限切れになってしまった方が再び受験する際に有効な方法と考えられるでしょう。
 

大型二輪免許取得にかかる期間と費用

大型二輪免許もMT車とAT車が存在し、総排気量が400ccを超えるバイクに乗る際に必要となる免許です。
 
大型二輪免許の取得に関する詳細を表2にまとめました。
 
表2

取得可能年齢 18歳以上
取得費用 指定教習所を卒業している場合 3800円(受験料1750円・免許証交付料2050円)
免許センターで一発試験を受ける場合 ・6100円(受験料2600円・試験車使用料1450円・免許証交付料2050円)
・1万6650円(取得時講習受講料)
取得方法 ・指定教習所に通う(2週間〜1ヶ月程度)
・免許合宿にいく(6日〜2週間程度)
・免許センターで一発試験を受ける
そのほかの条件 両目の視力が0.7以上かつ片目それぞれで0.3以上あること(片目の視野が左右150度以上で視力が0.7以上でも可)

※筆者作成
 
大型二輪免許の場合は、取得可能年齢が18歳以上であることや講習受講料が若干高くなる程度で、免許の取得方法は中型免許と同様となります。
 
教習費用や合宿費用は、普通自動車免許を取得している場合は10万円程度、取得していない場合は20万円〜30万円程度かかるとされています。
 

中型免許を取得してから大型二輪免許を取得する方がよい?

もし、先に大型二輪免許を取りたい明確な理由がなければ、中型免許を取得してからの方が、取得までの期間や費用をおさえられる可能性があります。
 
大型バイクは重量があり、初心者では取り回しが難しいことから、中型免許を取得していないと大型二輪免許を受けられない教習所もあるようです。
 
免許合宿で、初回から大型MT免許を取得する場合と、すでに中型MT免許を取得している場合にかかる期間や費用の違いを表3にまとめました。
 
表3

取得期間(最短) 費用
大型二輪免許のみの場合
(普通自動車免許あり)
14日程度 17万円〜28万円程度
中型免許+大型二輪免許の場合
(普通自動車免許あり)
バイクの中型免許:7~11日程度
大型二輪免許:6日程度
9万円〜15万円程度+9万円〜14万円程度

※筆者作成

中型免許を取得していると、教習所や合宿で受ける学科講習が免除されたり、技能講習が通常36時間かかるところ12時間に短縮されたりします。さらに、教習所や合宿の際にかかる費用も、最初から大型二輪免許を受ける費用と中型免許+大型二輪免許費用がそれほど変わりません。
 
いきなり大型二輪免許を取得しようとすると、その難易度の高さから最短で免許を取得できずに期間を延長しないといけなくなるかもしれません。その場合は延長費用がかかり、結果的に期間も費用も想定以上になってしまうケースが多いようです。
 

中型免許から大型二輪免許の順番で取得する方が期間短縮と費用もお得になる可能性がある

バイク免許の取得が初めての方で、大型二輪免許を取得したいと考えているのであれば、いきなり大型二輪免許に挑戦するよりも中型免許を取得してからの方が、同等の費用で早く取得できる可能性があります。
 
また、免許を取得する際は一発試験ではなく、教習所または免許合宿に通って学科講習や技能講習を受けましょう。ある程度の時間をかけ、正しい情報とスキルを身につけてから試験に臨む方が、スムーズに免許を取得できる可能性があります。
 

出典

警視庁
 二輪免許試験(指定教習所を卒業された方)

 二輪免許試験(直接試験場で受験される方)
国土交通省 二輪車を取り巻く環境 1.車両区分と名称(2ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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