更新日: 2024.05.01 その他暮らし

高齢の祖母が毎日「豆腐」と「白米」を食べています。アレンジしているとはいえ、栄養上問題ないのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

高齢の祖母が毎日「豆腐」と「白米」を食べています。アレンジしているとはいえ、栄養上問題ないのでしょうか?
毎日の食事でしっかりと栄養をとることが大切ですが「同時に節約もしたい」という方も多いと思います。
 
節約のことばかりを考えて栄養バランスを無視した食事をとり続けることはよくありませんが、例えば毎日同じものを食べている場合、栄養上の問題も気になってくるでしょう。
 
今回は、高齢の祖母が毎日「豆腐と白米」を食べている場合の節約効果や、栄養上の問題について詳しくご紹介します。
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「豆腐と白米」は節約食材?

スーパーなどでも手軽に購入できる豆腐は、300グラムで50円台~100円台のものも多く、節約食材として知られています。そのまま食べることはもちろん、ボリュームがあるので料理のかさ増しにも使われることが多いでしょう。
 
また、白米も1袋買ってしまえば何日も使える節約食材のひとつです。スーパーなどで5キログラム2000円台で購入できるものが多いため、常備している家庭がほとんどだと思います。
 
例えば、白米150グラムと豆腐1つを毎食食べた場合、1日分と1ヶ月分の食費がいくらになるか計算してみましょう。なお、お米150グラム(1合)を炊飯して300グラムの白米が出来上がるものとします。
 
3食分の白米(450グラム)を炊飯するのに225グラムのお米が必要なため、5キログラム2000円のお米の0.225キログラム分で、1日(3食)約90円、30日分だと約2700円です。
 
豆腐を1つ50円と仮定し、1日3つ食べると150円、30日で4500円です。白米と合計すると1日約240円、30日だと約7200円となります。
 
なお、総務省統計局の家計調査報告によると、2023年における65歳以上の単身無職世帯の平均消費支出は14万5430円で、そのうち27.6%(約4万円)が食料に該当しています。そのため、白米と豆腐のみを食べている場合は月に約3万2800円の節約ができるようです。
 

「豆腐」と「白米」それぞれの栄養価は?

豆腐には水分のほか、たんぱく質・脂質・炭水化物などの栄養素が含まれています。また、レシチンやサポニン・イソフラボンといった機能性成分が多く含まれていることでも有名です。
 
レシチンには肝臓の機能を高めるほか、動脈硬化を予防するとともに脳細胞を活性化させて認知症を予防する効果があります。
 
脂肪の吸収を抑えるサポニンには血液をサラサラにする効果が期待でき、「植物性エストロゲン」とも呼ばれる大豆イソフラボンには、更年期症状を和らげたり骨粗しょう症を予防したりする効果があるといわれています。
 
一方の白米に含まれている栄養素は、たんぱく質や炭水化物・ビタミンB1・ビタミンB2・ナトリウム・カルシウム・食物繊維・脂質などです。
 

毎日食べても栄養上の問題はないのか?

「高齢の祖母が豆腐と白米を毎日食べている」というとき、栄養上の問題はないのかが気になってくると思います。
 
味付けや調理方法などを変えてアレンジすれば飽きることなく食べ続けられるかもしれませんが、食べ過ぎには注意が必要です。例えば農林水産省によると、豆腐に含まれる大豆イソフラボンは人の健康の維持に必須の栄養素とはされておらず、エストロゲン受容体を介する作用が有害性側に働く可能性も指摘されています。
 
できればほかの栄養素もバランスよく摂取し、健康的な食生活を目指しましょう。
 

「豆腐と白米」以外の食品もバランスよく摂取することが望ましい

家計に優しい食材である豆腐と白米には、それぞれさまざまな栄養素が含まれています。しかし、アレンジを加えているとはいえ、毎日同じものだけを食べ続けることは、健康的とはいえないでしょう。
 
今回の事例にように「高齢の祖母が毎日豆腐と白米を食べている」という場合は、摂取のしすぎやほかの栄養素の摂取不足を懸念し、問題があるようなら食生活の改善を試みることをおすすめします。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 図2 65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(18ページ)
農林水産省 加工・調理食品の安全確保 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A 問11 大豆イソフラボンは天然の食品成分なので、健康への悪影響はないと聞いていました。なぜ、摂り過ぎは体によくないのですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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