世帯年収500万円で「アルファード」は厳しいですか? 街でよく見かけますし、買えなくはないですよね?「中古車」なら可能性はあるでしょうか?
配信日: 2024.05.01
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
アルファードの新車価格と人気の理由
アルファードにはさまざまなグレードがあり、540万円~872万円(税込み)で購入することができます。新車で購入するとなると最低でも540万円が必要となり、プラスして自動車保険の加入や税金、ガソリン代や車検代などランニングコストがかかることになります。
「アルファード」の人気の理由の一つに、売却時や乗り換えの際の再販価値を示す「リセールバリュー」の高さが挙げられます。一時期受注停止になったほど、依然として人気が高い車であることから、購入後1~3年たった後でもでも6割以上の買取価格といわれるほど残価率が高い車なのです。
中古のアルファ―ドはいくらで買える?
2024年4月9日時点での「価格.com」によると中古のアルファードの金額は、25~2317万円となっています。年式が古いものや走行距離が長いものは安価な傾向があるため、金額のみで判断せず、「長く乗りたい」「新車を購入する頭金が貯まるまで乗れればよい」など、それぞれの家庭のカーライフプランに応じたものを選ぶ必要があるでしょう。
実際の状態をチェックしてから購入すると、「想像と違う」というミスマッチを防ぐことができます。中古のアルファードであれば、世帯年収500万円の家庭であっても手が出しやすいことが分かります。
世帯年収500万円のローンの組み方
ここでは新車で「アルファードZ」を購入する場合のシミュレーションを紹介します。
車両本体価格:540万円(税込み)
頭金:50万円
割賦元金:490万円
支払い回数:36回
利率:4.9%
ボーナス(年2回)支払い:各10万円
以上の条件でシミュレーションすると、月々の支払いは15万5940円になります。
収入の約8割が手取り額と言われていることから、ここでは世帯年収500万円の手取り額を400万円として試算します。家族構成や年齢、夫婦の収入割合などによっても手取りは変わりますので、あくまでも一例として参考にしてみてください。
ボーナスなしの場合、月々の収入は約33万円(400万円÷12ヶ月)となります。ボーナスがあり、2ヶ月分と仮定すると月々29万円ほどの収入になります。
2024年1月に総務省が公表した「家計調査」によれば2人以上の世帯において、月々の消費支出の平均額は約25万円です。主な内訳は図表1のとおりです。
図表1
項目 | 金額 |
---|---|
食費 | 8万3399円 |
住居費 | 1万3274円 |
光熱・水道 | 2万6109円 |
保健医療 | 1万4592円 |
交通・通信 | 4万814円 |
教育 | 1万202円 |
家具・家事用品 | 1万1952円 |
被服及び履物 | 1万699円 |
教養娯楽 | 2万7673円 |
その他の消費支出 | 5万753円 |
合計 | 28万9467円 |
総務省 家計調査報告をもとに作成
支払回数を60回まで増やしたとしても月々9万700円となるため、かなり厳しい出費となることは間違いありません。もしボーナスなしで手取り月収が約33万円あったとしても、28万9467円+9万700円で38万167円必要になり赤字となります。
ただ、新車で買うのは難しい人でも、中古であれば可能性があります。中古の場合、幅広い金額のものが出回っているため、型落ちしたものや、走行距離が長いものであれば月々の返済額が下がり、年収500万円の家庭でも手が出しやすくなるでしょう。
世帯年収500万円でも「アルファード」は買える
世帯年収500万円の場合、新車ではなく中古であれば「アルファード」を購入できるかもしれません。また、頻繁に乗るわけではないなら、レンタカーやカーシェアを使うのも一つの手です。レンタカーやカーシェアであればその都度料金が発生するため固定費にならず、気軽に「アルファード」を楽しめます。
車高が高く、男女問わず運転しやすいと人気の高い「アルファード」ですが、無理して新車を購入して家計が苦しくならないように、綿密にシミュレーションしながら検討してみましょう。
出典
トヨタ自動車株式会社 アルファード グレード一覧
総務省統計局 家計調査報告 ‐2024年(令和6年)2月分‐
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー