更新日: 2024.05.07 その他暮らし
【ロードサービスのトラブル急増】修理ができていないのに「高額請求」されました…諦めて払うしかない?
今回はロードサービス利用時のトラブルに関して、実際の件数やトラブルの例をまとめました。万が一トラブルに巻き込まれてしまった際の対応方法についても紹介しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
ロードサービス利用時のトラブルは急増している
残念ながら、ロードサービスを利用したときのトラブルは年々増加傾向にあります。特にインターネットから申し込んだロードサービスのトラブル数は多く、2018年から2022年の推移は以下の通りです。
表1
年度 | トラブル件数 |
---|---|
2018年度 | 43 |
2019年度 | 70 |
2020年度 | 95 |
2021年度 | 231 |
2022年度 | 773 |
※独立行政法人国民生活センター 「インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増-20歳代や学生は特に注意を!-」を基に筆者作成
特に注目したいのは2021年度から2022年度の増加数で、1年でトラブル数が約3.3倍増加しています。相談者は20代や学生が多いようで、若い世代こそロードサービス利用時のトラブルに注意すべきといえるでしょう。
ロードサービス利用時のトラブル例
ロードサービスを利用した際のトラブルには、さまざまな内容があります。独立行政法人国民センターが実際に受けた相談内容として、以下が掲載されていました。
・料金に関する十分な説明がなかった
・依頼した修理が完了しなかった
・修理をキャンセルした際に事前説明のないままキャンセル料金が発生した
・損害保険会社への費用請求が可能と言われたが、認められなかった
トラブルの内容として共通しているのは、いずれも料金に関する内容が含まれている点です。特にサイトに表示されている価格をうのみにして依頼すると、トラブルに巻き込まれてしまうでしょう。
ロードサービスを利用する際は、本当に表示価格で収まるのか・適切な価格なのかを慎重に判断する必要があります。
ロードサービスのトラブルに対応する方法
ロードサービスを利用してトラブルが起きたときは、適切に対応しなければなりません。ここでは具体的な対応方法として、以下の3つを紹介します。
・自身が契約している保険会社に問い合わせる
・事前に料金の詳細を確認する
・金額に納得できない場合はその場での支払いを避ける
自身が契約している保険会社に問い合わせる
万が一車に故障が起きた場合、ロードサービスではなく自身が契約している保険会社に問い合わせましょう。保険会社の契約にはロードサービスが含まれていることが多く、無料で利用できるケースも多いようです。
事前に料金の詳細を確認する
ロードサービスを利用する場合は、作業してもらう前に料金の詳細を確認しましょう。工賃がいくらかかるのか・追加料金がかかるのはどのようなときなのかを聞いておくことで、後々のトラブルを回避できます。
特にインターネットから申し込んだ場合、サイト上に表示されている価格で済むケースはほとんどないと思い、可能であれば担当者からどのような説明があったかを証明できるように、録音やメモを残しておくのもよいでしょう。
金額に納得できない場合はその場での支払いを避ける
「修理が完了していないのに高額な料金を請求された」など、作業後に提示された金額に納得できない場合は、その場での支払いを避けるのも一つの手段です。
ただし、その場で支払わない場合は後日支払う意思があることを明確にする必要があります。なお、以下に該当する場合はクーリングオフ制度が利用できる場合もあるようです。
・見積もりだけのために呼んだ事業者と契約を結んだ
・サイトや広告の表示額と請求された額に大きな差がある
ロードサービスで高額請求やトラブルに巻き込まれたら適切な対応が必要
ロードサービスを利用した際のトラブルは、年々増加傾向にあります。特に高額請求に関する内容が目立つため、利用すべきかは慎重に判断しなければなりません。
万が一高額請求やその他のトラブルに巻き込まれたら、うのみにせず適切な対応を心がけましょう。自分自身を守るためにも、あらかじめ対応方法を知っておくことが大切です。
出典
独立行政法人国民生活センター インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増-20歳代や学生は特に注意を!-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー