ハワイ旅行で余った米ドル、硬貨は両替できませんでした。もう日本円に換えることはできないのですか?
配信日: 2024.05.08
執筆者:小山英斗(こやま ひでと)
CFP(日本FP協会認定会員)
1級FP技能士(資産設計提案業務)
住宅ローンアドバイザー、住宅建築コーディネーター
未来が見えるね研究所 代表
座右の銘:虚静恬淡
好きなもの:旅行、建築、カフェ、散歩、今ここ
人生100年時代、これまでの「学校で出て社会人になり家庭や家を持って定年そして老後」という単線的な考え方がなくなっていき、これからは多様な選択肢がある中で自分のやりたい人生を生涯通じてどう実現させていくかがますます大事になってきます。
「未来が見えるね研究所」では、多くの人と多くの未来を一緒に描いていきたいと思います。
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外国硬貨を日本円へ両替する手段は限られている
ドルなどの外貨を日本円へ両替したい場合、銀行窓口や空港の両替店、金券ショップなどで行うことが可能です。ただし、外国紙幣の両替は多くの窓口で取り扱いがあるものの、外国硬貨の両替は一部の金券ショップや両替店など非常に限られた場所でしか取り扱いがありません。
さらに、金券ショップであっても、硬貨の両替は一部店舗でしか対応していなかったり、対象となる硬貨が米ドルは25セント以上、ユーロは1ユーロ以上と限定されていたりすることがあります。また、硬貨と紙幣とでは両替レートが異なることが多く、通常、硬貨は紙幣よりレートが悪くなってしまいます。
このように、外国硬貨を日本円へ両替することは不可能ではありませんが、手段が限られており手間がかかることや、両替レートも悪いことから、あまりお勧めはできません。
電子マネーなどへ交換するという手段もある
現金の両替以外では、「ポケットチェンジ」という、外貨を電子マネーやギフトコードに交換できるサービスもあります。
ポケットチェンジの交換機は空港や駅、旅行代理店、商業施設などに設置されており、米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォンであれば、紙幣だけでなく硬貨にも対応しています。交換先はSuicaなどの交通系電子マネーや、WAON・nanacoなどのICカード、Amazonギフト券など多数のサービスから選択することが可能です。
今は電子マネーなどが使える場所や機会も増えてきています。余った外国硬貨を電子マネーなどに交換すれば、利用手段を広げることができるでしょう。
なお、ポケットチェンジでは、取引ごとに固定の手数料はかかりません。ただし、投入現金の通貨や金種、選択した交換先サービスおよび為替レートによって、それぞれ異なる交換レートが設定されています。交換レートはサービス利用開始前(現金投入前)や、最終確定前に端末画面にて確認することができます。
両替以外に余った外国硬貨の使い道
両替や電子マネーへの交換以外にも、余った外国硬貨の使い道を紹介します。
次回の旅行まで保管しておく
旅行などで同じ国へ再訪する予定がある場合、硬貨も含め外貨をそのまま保管しておくことが一番でしょう。両替にかかる手数料や手間も必要なくなります。
募金する
余った外国硬貨は募金してしまうのも1つの方法です。
例えば、ユニセフでは「外国コイン募金」を実施しており、下記の空港や店舗に「外国コイン募金箱」を設置しています。
●国内の主要な国際空港(成田、羽田、関西、中部、福岡、新千歳、仙台、広島)の税関検査場内(スーツケースなど機内に預けた荷物を受け取るターンテーブルがあるホール)
●三井住友銀行、JTBグループ、毎日新聞社(一部、取扱いのない支店などもあります)
プレゼントする
知り合いや友達などに、余った外貨をプレゼントしてしまうのも手です。まとまった紙幣であれば、近々海外旅行などの予定がある相手に両替してもらうのも良いですが、余った硬貨などであれば、ちょっとした贈り物としてプレゼントしてみると、きっと喜んでもらえるでしょう。
外貨が余らないように工夫することも大切
また、そもそも外貨が余らないようにすることも大切です。
日本円から外貨への両替は必要最小限にとどめておき、帰国前にお土産などを買う際、まず現金で支払い、足りない分をクレジットカードで支払うようにします。このようにしておけば、外貨を余さず使い切ってしまうことができ、すっきりするでしょう。
まとめ
外貨を日本円に両替する際は手数料や手間がかかり、硬貨では両替する手段も限られてしまいます。そのため、海外に行く機会の多い人ならば、余った外貨は次回までそのまま持っておくのが一番現実的な方法かと思います。
一方で、あまり海外に行く機会のない人であれば、電子マネーなどへの交換や募金といった使い道が考えられます。同時に、日本円から外貨への両替を必要最小限にとどめておくなど、まず外貨が余らないように工夫することも心掛けておきましょう。
出典
ポケットチェンジ
ユニセフ 外国コイン募金
執筆者:小山英斗
CFP(日本FP協会認定会員)