片づけの美学157 手順を教えて! 捨てたいものが多すぎて手がつけられないとき

配信日: 2024.05.17

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片づけの美学157 手順を教えて! 捨てたいものが多すぎて手がつけられないとき
「部屋にモノが増えすぎてたくさん捨てたいモノがある。だけど、どこから手をつけたら良いのかわからない」というお悩みの解決法を考えてみたいと思います。
 
「片づけたい」という気持ちがあるのにモノの多さに絶望的な気持ちになる、途方もない作業量に尻込みしてしまう気持ち……とてもわかります。そんな時に試してほしい手順をご紹介します。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

捨てたいモノが多すぎる時の手順(1) 理由を探す

「捨てたいモノが多すぎるのに、捨てていない」のにはきっと理由があるはずです。その理由を考えることが手順の(1)です。おそらく理由は、


・時間がない
・捨て方がわからない(調べることが面倒というケースも含む)
・捨てる方法がない(車など捨てに行く足がない)

などではないでしょうか。
 
「時間がない」という理由は、時間を作るしか解決法がありません。1回の作業は、わずかな時間でOK。1日5分をモノの分別に時間を使えば、期間は長くなりますが、きちんと片づいてくるでしょう。頑張りましょう。
 
「捨て方がわからない」という理由なら、自治体のゴミ分別の資料やホームページの記載を確認しましょう。調べても分からない・どうしても面倒だと思うなら、クリーンセンターなどゴミ処理施設に直接持っていきましょう。「これは〇〇ゴミ」など指示をもらえるので、分別して捨てることができますよ。
 
「捨てる方法がない」のであれば、地域のゴミ回収に合わせて、少しずつ出していきましょう。不燃ゴミ・金属・ビン・ペットボトルなど、細かく回収があります。回収は月に数回だけなので、その日を目標に該当のゴミを集めるとやる気がでるかもしれませんね。
 

捨てたいモノが多すぎる時の手順(2) 狭い場所から取り組む

片づけをする時、狭いスペースから始めましょう。理由は、「よくなった」と変化を感じやすいからです。
 
「大がかりにやりたい!」と思うかもしれませんが、大変だし、とても疲れます。1度に全体を片づけようとすることは、片づけが苦手な人にはおすすめできません。
 
例えば、リビングの一角や洗面所のような広くない空間から手をつけていきます。最も片づいてほしいスペースを決めましょう。
 

捨てたいモノが多すぎる時の手順(3) 取り除く

まずは捨てようと思っているモノをピンポイントで取り除きます。捨て方が分からない場合は、ひとまとめにするだけでもOKです。
 
それから、「なんでここに?」と思うモノを元の位置に戻しましょう。例えば、クローゼットが置き場であるはずの衣類など、あるべき場所に移動します。
 

捨てたいモノが多すぎる時の手順(4) 出す作業

次は、出す作業に移ります。棚や引き出しの1段分をテーブルの上などに全部出します。出してから、モノの量を感じることも大切です。
 
「わー、使ってないモノがたくさんある」「こんなモノを持っていたんだ」など、いろいろな感想があると思います。1段分を全部出すのは、モノの全体像を確認するのが目的です。
 

捨てたいモノが多すぎる時の手順(5) 捨てる作業

捨てると決めていたモノは、移動させれば終わりですが、問題は迷うモノです。モノを出した時に、「私は使っていないモノをたくさん持っているな」と感じることができると、モノを捨てる気持ちが固まりやすくなります。
 
一般的に、何年も使っていないモノを今後使う可能性は低いです。もしかしたら使うかもしれないけれど、そのために取っていると、いざという時に見つけることもできないし、家がゴチャゴチャしたままです。
 
それだったら、わずかな可能性のためにスペースを割くのではなく、スッキリした空間にしたいと思うことができれば、モノをどんどん捨てられるかもしれません。不用品を処分した後は、必要になった時に必要な分だけ買うほうが経済的にも良いでしょう。ただし処分をする際、


・もう売っていないモノ
・思い出のモノ

これらのモノは注意深く分別してください。捨てたことを後悔してしまうと、今後捨てるのが苦手になってしまう可能性があります。
 

捨てたいモノが多すぎる時の手順(6) 戻す作業

最後に出したモノを戻していきます。手前や端など入れやすく取り出しやすい場所にはよく使うモノを入れると便利です。
 
出したままにするのは避けたいので、収納方法では迷わず、入れるだけでもOK。今回は、捨てることが目的と割り切っていきましょう。
 

1度の作業量は?

1度の片づけで手順(1)~(6)までやりきることが理想です。時間がたくさん取れないなら、作業は小さな範囲にしましょう。少しずついらないモノを捨てていくことで、混乱なくボリュームダウンできます。長期スパンで取り組んでほしいと思います。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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