更新日: 2024.05.26 家具・片付け
片づけの美学166 玄関近くの収納がごちゃごちゃ 整理整頓して使う方法
何が入っているのかもわからない。目的のモノを見つけることができない。整理整頓ができなくて、機能しない状態になっていることも珍しくありません。
そんな時に役立つ、玄関近くの整理収納方法をご紹介します。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
モノの種類を分析する
玄関近くに広い収納でお困りの場合は、モノの種類の分析がとても大事です。
・室内で使うモノ
・屋外で使うモノ
・汚れていいモノ
など、ざっと見て傾向をつかむことが大切です。
屋外で使うモノが多いご家庭の場合は、この収納は「外のモノ」を入れる場所に決めてしまうのがおすすめです。できるだけ室内で使うモノは入れないでおきましょう。「屋外で使うモノ」というキーワードで思いつくモノが集まっていれば、使用頻度が低くても、「ここを見ればあるはず」という安心感が生まれます。
室内で使うモノが多いご家庭の場合は、入れるモノを迷うことがあります。「この場所に収納する必要性」を感じるかが大切です。玄関近くにあると便利だなと思うアイテムを探してみましょう。開いてすぐに見える場所によく使うモノを入れると、さらに便利に使うことができます。
室内と屋外が半分ずつくらいというご家庭では、ゾーニングで使い分けると便利です。右は室内、左は屋外など、分かりやすく分けてみましょう。
室内用品が多い場合
室内の他の収納と機能を分けることが大切です。外に出る時に使うモノ(バッグや帽子など)や外から来るモノ(宅配便や定期便など)を置くと便利になります。段ボール・空き缶など、資源ごみとしてこれから外に出すモノを入れるのもいいでしょう。
その他に、バッグやコートなど「掛けるスペース」として活用するのも機能的です。お仕事バッグや子どものお稽古バッグなどの置き場におすすめです。
屋外用品が多い場合
例えば、アウトドアが好きでキャンプ用品がたくさんあるご家庭がこちらのパターンです。使用頻度が高めなキャンプ用品が優先です。取り出しやすい場所に収納します。
大物と小さいアイテムで使用頻度が違う場合は、よく使うモノを手前に。年に数回のアイテムがある場合は、奥まった場所でもいいと思います。
キャンプはしないけど、外遊びの道具が多いご家庭もこちらに収納しましょう。三輪車、砂場道具、レジャーシートをはじめ、虫よけスプレーなど、外で遊ぶ時に使うアイテムを置くと、お出かけの準備が楽になります。
シュークローゼット
玄関横の収納の場合、シュークローゼットとして活用している方も多いでしょう。靴がたくさんあるご家庭では、ずっと履いていないけれど捨てられないとお困りの方も多いです。
もし、シュークローゼットが満タンだけど履くのは一部のみ、という方は、数を減らすことも考えてみましょう。処分がつらい場合は、箱などに入れてコンパクトに隅に置くだけでもOK。使いやすい場所をその他のモノに譲ってあげるだけで、日常生活が快適になります。
空いた収納に外出時によく使うアイテムなどを収納してみましょう。
玄関近くの収納
玄関近くの収納は、サイズの大きいモノや長いモノ、小さいモノと幅広い形と大きさが収納することを難しくしているケースがあります。「入る場所に入れる」という方法では、使い忘れが起きたり、見つけられないトラブルが発生しやすくなったりします。
一度詰め込んでしまったら、見つけられない → とりあえず入れる → また見つからないという、負のループが発生します。まずはグループ分けをして、仲間同士で近くに収納するという、見通しの良い玄関収納を目指してみませんか。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表