玄関前の「置き配」が盗まれました。配送会社は「補償できない」の一点張りで、せっかく買ったのにショックでたまりません…もう置き配は使わないほうが良いでしょうか…?

配信日: 2024.05.21

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玄関前の「置き配」が盗まれました。配送会社は「補償できない」の一点張りで、せっかく買ったのにショックでたまりません…もう置き配は使わないほうが良いでしょうか…?
自宅玄関前などに宅配物を置いてもらうことで、不在時でも荷物が受け取れる「置き配」。忙しい現代人にはぴったりのシステムですが、なかには「荷物が盗まれた」「盗難に遭ったのに補償してもらえなかった」という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
 
この記事では、置き配で盗難が起こったときの対処法や、置き配を使うべきかどうかについて解説します。置き配をよく使う人、過去に置き配でトラブルに遭った人は、ぜひ参考にしてください。

置き配で荷物が盗まれたら?

置き配で荷物が盗まれてしまった場合は、以下の手順で連絡しましょう。
 

1.配送会社
2.警察
3.商品購入先

 
はじめに、配送会社に連絡します。配送が完了しているか、配送時の周辺状況はどうだったか、補償はあるかなどを詳しく聞いておきましょう。
 
配送会社に非がない場合、警察に被害届を提出します。置き配の盗難被害は確固たる証拠を掴みにくいです。防犯カメラを設置している家が近くにある場合は、警察を介してカメラ所有者に映像確認を依頼しましょう。
 
最後に、商品購入先に盗難被害に遭ったことを連絡します。状況を詳しく説明し、補償の有無を確認してください。補償の有無は通販サイトごとに異なります。購入先から補償対応できない旨の連絡があった場合は、諦めて再度購入するか別の商品を買い求めるしかありません。
 

置き配で盗難被害に! もう置き配は使わないほうがいい?

一度置き配で盗難被害に遭ってしまうと「もう置き配は使わないほうがいいのかな」と感じる人もいるでしょう。しかし、置き配は以下の対策をすれば安心して使い続けられます。
 

・宅配ボックスを設置する
・防犯カメラを設置する
・運送保険を使う

 
宅配ボックスは、置き配してもらう荷物を入れてもらうための箱です。折りたたみ可能なものやプラスチックタイプのもの、備え付けできるものなどさまざまな種類があります。備え付けでなければ、比較的安価で設置できます。
 
防犯カメラの設置も効果的です。自宅周辺の監視を強化することで、盗難やその他犯罪を防ぐ効果が期待できます。
 
また、運送保険を使うのもよいでしょう。貨物に対して保険をかけることで、いざというときに補償を受けられます。日本郵便では置き配に特化した「置き配保険」を利用可能です。置き配で配達された荷物が盗難されたときに保険金が支払われます。
 

置き配はこれからさらに普及する

物流業界の人手不足などが懸念される「2024年問題」の対策として、政府は置き配を推進しています。
 
令和5年10月6日の閣僚会議で示された「物流革新緊急パッケージ」では、運送業者の負担軽減のために再配達率の半減を掲げています。置き配利用を促進するため、ポイント還元も提案しています。
 
置き配は「家にいなくても荷物を受け取れる」「平日昼も荷物を受け取りやすい」といったメリットがありますが、配達者にとっても「再配達の負担を減らせる」「業務効率の改善が期待できる」といったメリットがあります。
 
置き配でのポイント還元には仕組みづくりやポイントサービス提供会社との連携などの課題が残りますが、商品購入者も配達者も恩恵を受けられるといえるでしょう。
 

リスクを管理しながら置き配を上手に活用しよう

置き配は便利な制度ですが、外から見えやすい位置に荷物が置かれていると、盗難に遭いやすくなる可能性もあります。不安があるのなら宅配ボックスの設置や運送保険などを活用してリスク管理をしながら使うとより快適に置き配を利用可能できるでしょう。
 
今後、置き配でのポイント還元などが始まれば、より多くの人が置き配を使うようになるかもしれません。利用者と貨物数が増えれば、その分狙われる荷物も多くなり、盗難件数が増える可能性があります。置き配は、適切な盗難対策をしたうえで利用しましょう。
 

出典

日本郵便 置き配保険
内閣官房 物流革新緊急パッケージ
 
執筆者:石上ユウキ
FP2級、AFP

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