更新日: 2024.05.30 その他暮らし
妻が「除湿剤」を家中に設置していますが、置けば置くほどいいのでしょうか?まとめ買いをしているみたいでお金も心配です。
本記事では、室内の湿度を一定に保つ理由や除湿剤の効果、配置する個数などについて紹介します。除湿剤以外にも費用を抑えて除湿するポイントを紹介するため、節約しながら梅雨を快適に過ごしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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部屋を除湿する理由
ここでは、部屋の湿気を取った方がよい理由を紹介します。湿気の多い部屋にいると健康面に悪影響をおよぼす可能性があるため、適切な湿度を維持する必要があります。
代謝低下による倦怠(けんたい)感や熱中症の危険がある
人には体温を調節する仕組みが備わっており、そのひとつが汗を蒸発させることで体温を下げる機能です。しかし、湿度が高い空間にいると汗がうまく蒸発できず、身体の中に熱がこもってしまいます。
湿度が高いときにとくに気を付けたいのが熱中症です。日差しの強い屋外でなりやすいイメージがありますが、湿度の高い室内でも汗が蒸発しないため、熱中症にかかりやすいといえます。
アレルギー性鼻炎になる危険がある
湿度の高い空間では、カビやダニが繁殖しやすいといわれています。カビの胞子やダニのフン・死骸は、アレルギー症状の原因となる可能性があります。アレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくを引き起こす危険性があり、カビやダニを増やさないためにも湿気対策が必要です。
食中毒を引き起こす危険がある
湿度が高いと繁殖しやすいカビは、食中毒の原因にもなり得ます。室内空間で繁殖したカビが食品に付着すれば、食中毒を引き起こす可能性もあるでしょう。食中毒を発生させないためにも、室内の湿度管理は大切です。
除湿剤は部屋の湿気を取るのに効果的
除湿剤は、200~600円程度で販売されています。店舗やメーカーによって金額は異なるため、いつも利用するスーパーやドラッグストアで確認してみてください。
室内の湿気を取り除くためには、除湿剤の利用がおすすめです。除湿剤があれば、換気だけでは空気が循環しにくい、押し入れやクローゼットの中、キッチンの収納スペースなどの湿気取りもできます。
置き型タイプの除湿剤は、一般的に箱型をしており、内部が2段に分かれています。上段に湿気を吸収する除湿剤が含まれており、下段に吸い取った水分を溜める構造です。置きっぱなしにしておけば湿気を吸収してくれるため、手軽に利用できるメリットがあります。
除湿剤を置く個数
除湿剤は、1畳に対して1個が目安といわれています。製品によって効果を発揮する範囲は異なるため、具体的な効果は使用する製品のパッケージをチェックしましょう。
除湿剤は、基本的に扉の付いた収納スペースで利用します。部屋の角やベッドの下に置いて除湿することも可能ですが、製品に含まれる塩化カルシウムがすぐに溶けてしまう傾向があるようです。
そのため、換気がしにくい収納スペースでの利用がおすすめです。部屋が広いからと複数の除湿剤を置いても、個数に見合った効果が得られるとは限りません。費用ばかりかかってしまう可能性があるため、除湿剤は、ほかの湿気対策とあわせて利用するとよいでしょう。
費用を抑えて除湿するポイント
除湿剤など専用の製品を購入しなくても身近なもので湿気対策は可能です。
狭い収納スペースを除湿したい場合は、スペースの下にすのこを敷きましょう。すのこを敷くと収納している荷物と床にすき間ができるため、湿気が溜まりにくくなります。
また、重曹も湿気対策として役に立つアイテムです。水に溶けやすく、水を吸収しやすい性質があり、湿気除去の効果が期待できます。ただし、大きな効果は得られないため、室内全体の除湿対策には向いていません。
除湿効果と脱臭効果の両方を得たい場合は、竹炭の配置がおすすめです。竹炭は小さな穴が複数開いているため、ほかの炭よりも高い除湿効果が期待できるでしょう。脱臭効果もあるため、下駄箱やトイレへの設置がおすすめです。
除湿剤を置く個数は広さに対して目安が決まっている
除湿剤は、製品に記載されている広さの目安通りに配置しましょう。多すぎても個数に見合った効果が発揮されず、費用だけがかさんでしまう可能性があります。
除湿剤を利用する際は、ほかの湿気対策とあわせて対策を立てると、より湿度を快適に保てるようになるでしょう。
専用の製品を購入しなくとも、費用を抑えて除湿対策をすることは可能です。複数のアイテムを組み合わせて、湿気の多い梅雨を乗り切りましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー