更新日: 2024.06.13 その他暮らし

愛車の「プリウス」を50万円で売却する契約をしたら、契約後「30万円」に減額された! 減額になる理由とは? 対策もあわせて解説

愛車の「プリウス」を50万円で売却する契約をしたら、契約後「30万円」に減額された! 減額になる理由とは? 対策もあわせて解説
長年乗った愛車を手放す際に、業者と車の売却契約を結び、引き渡すこともあるでしょう。基本的には車を業者に引き渡した後、売却契約を締結した際に提示された金額が入金されますが、中には50万円で売却契約を結んだのに、その後30万円に減額されてしまうようなケースもあります。
 
本記事では、減額される主なケースと、減額されないための対策について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

車売却契約後に減額される主なケース

車を引き渡す際には、業者が売却の査定金額を提示して、満足であれば契約を結ぶというのが一般的な流れです。売り手としては、金額に納得して契約したのに、その後減額されたら納得できないかもしれません。
 
しかし、実際に契約後に減額されることはあります。減額の理由はさまざまですが、今回は3つほど紹介します。
 

1. 契約後に大きな車両不具合が判明した

業者による契約前の査定では、外観や内装などの見た目や駆動系などの走行に関係する部分が主に確認されます。ただ、査定の段階では事細かに隅々まで確認できないため、全ての不具合が分かるわけではありません。
 
そのため、契約が結ばれた後に業者が詳細を確認していく中で、車の持ち主も知らなかった不具合が見つかることもあります。
 

2. 隠していた修理履歴がバレた

車を売却する際には、できるだけ高値で買い取ってほしいと思うのは当たり前の感覚です。中には買い取り価格に影響するため、修理歴を隠してしまう人もいるかもしれません。
 
その場合、査定時の軽い確認ではバレないことも有り得ますが、引き渡し後に改めて精査した際に見つかってしまう可能性もあります。
 
なお、車を売却する際には、不具合を申告する義務が売り手にはあります。もしも故意に修理歴や事故歴を隠していると、瑕疵(かし)担保責任が問われ、最悪の場合は損害賠償を請求されるかもしれません。
 

3. 悪徳業者に引っかかってしまった

車の売却先として悪徳業者を選んでしまった場合、売り手に落ち度がなかったとしても、難癖を付けて売却価格が減額されることもあるかもしれません。
 

契約後に減額されないための対策

契約後に減額されると、次に購入する車の費用に影響が出るなど、当初の予定が狂う可能性があります。
 
契約後に減額されないための対策について確認していきましょう。
 

修理歴や不具合を全て正直に話す

修理歴や不具合箇所については全て正直に話すことが大切です。後々修理歴や不具合が発見されると減額になり得ますし、なによりうそをつくと瑕疵担保責任が問われる可能性があります。
 
また、こちらが誠実に不具合箇所を説明すると、業者も安心して処理を進めてくれるはずです。業者とのやり取りも人と人との信頼関係が大切ですので、うそをつかずに誠実な対応を心がけましょう。
 

契約後に減額しないことをうたっている業者を選ぶ

買取業者の中には、公式サイトなどに契約後の減額をしないと明記している業者があります。こういった業者は契約前の査定に自信があり、後々トラブルが見つかっても、査定時に見つけられなかったものとして取り扱ってくれるでしょう。
 

信頼できる業者を選ぶ

悪徳業者を避けるという意味では、日ごろからお世話になっている信頼できる業者を選ぶことも有効です。
 
また、JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)に認定されている業者を選ぶと、悪徳業者に当たるリスクの低減が期待できます。
 
JPUCは、車買取業界の健全な発展のため業界団体の設立が望まれて2014年に設立されたもので、自動車買取事業者に加え、車査定申し込み媒体運営事業者、一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会、一般社団法人日本自動車流通研究所、といった関連団体と連係した活動体です。
 
JPUC適正買取店認定制度があり、認定されるには、中古車買取事業者が本来備えているべき基準を満たし、JPUCが実施する適正買取店研修の修了者が店舗に1名以上在籍している、消費者トラブルが起きた際には協会の指導を受けるなどの規定があります。
 
また、JPUC車売却消費者相談室を設けており、減額トラブルをはじめ車買取に関する様々なトラブルに対し、車買取業界に精通したベテラン相談員が対応してくれます。
 

まとめ

車の売却契約を結んだ後でも、状況によっては減額される可能性があります。減額されないためには業者選びも大切ですが、売り手側の誠実な対応も求められます。
 
契約後に減額されることがないように気を付けましょう。
 

出典

一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC) JPUCとは
 
※2024/6/13 記事を一部修正いたしました。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集