更新日: 2024.06.13 その他暮らし

「家事」に価格をつけるならいくらくらい?家事を専門としている業者の「給料」から計算してみた

「家事」に価格をつけるならいくらくらい?家事を専門としている業者の「給料」から計算してみた
家事をしていると、もし対価をもらうならいくらだろうと考えた経験のある方はいるでしょう。家事は家庭によって内容が異なるので、一概にいくらが対価とは言い切れません。
 
しかし、専門業者の年収や利用時の費用などを知ることで、対価の目安にはできます。
 
今回は、家事の専門業者の年収や依頼したときの費用などについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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家事を専門としている業者の給料はどれくらい?

家事の対価を考える指標のひとつとして、専門家の給料を目安にする方法もあります。家事代行や家政婦(家政夫)、専門分野別の業者などが当てはまり、会社によって給料も異なります。
 
今回は家政婦(家政夫)の給料で考えましょう。
 
厚生労働省が運営する職業情報提供サイトの「job tag」によると、家政婦(家政夫)の平均年収は394万3000円、月収換算だと約32万8583円です。また、労働時間は平均で月168時間とされています。
 
ただし、家政婦(家政夫)の仕事内容は掃除や洗濯から高齢者の生活サポートまでさまざまです。主婦や主夫の方の家事と家政婦(家政夫)の仕事が同じ内容だとは限らない点に留意しておきましょう。
 

家事を専門業者に依頼するといくらくらい?

家事を専門業者に依頼するといくらかかるのか知っておくことも、家事の対価の目安を知る有効な手段でしょう。
 
料理代行をするA社、掃除代行をするB社、家事全般のサービスを行うC社の費用を比較します。家事代行サービスでよくあるプランは、単発で依頼をする「スポットプラン」と、定期的に依頼をする「定期プラン」の2種類です。今回は、単発で依頼するスポットプランの料金を見ていきましょう。
 
A社では、最低3時間以上の利用で、1時間あたり税込み3490円で料理代行を受け付けています。3時間で料理を依頼すると、税込み880円の交通費も加えて、費用は合計税込み1万1350円です。もし買い物も依頼すると、追加で税込み1650円かかります。
 
B社では、掃除のスポット依頼を最低2時間から、1時間あたり税込み4400円で利用可能です。別途、スタッフ1名につき訪問費用が税込み990円発生します。つまり、最低でも1回の依頼につき税込み9790円が必要です。
 
C社では、掃除や洗濯、料理などの家事をオーダーメイドで受け付けています。利用時間は1回3時間で1時間につき4600円です。4600円×3時間+消費税に、交通費として税込み990円を加えた税込み1万6170円が必要な費用です。
 
3社を見ると、家事の内容によって費用は税込み9790円~1万6170円と、幅広いことが分かります。オプションを付けると、さらに変動するでしょう。
 

自分の家事に価格を付けるときの計算方法は?

専門業者の給料や利用時の費用を参考にする以外にも、実際に自分が家事をしている時間に時給をかけておおよその給料を求める方法もあります。機会費用法と呼ばれ、例えばパートタイムで13~17時まで働き、それ以外の8~12時と18~21時までの合計7時間を家事に費やしているとしましょう。
 
厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和5年度分結果確報」によると、パートタイム勤務の方の平均時給は1294円です。家事でも同じ時給だと仮定すると、「1294円×7時間」となり1日につき9058円、1ヶ月を30日とすると月27万1740円が算出される家事代金となります。
 
ただし、この金額と家事の内容が釣り合っているかは、計算式だけでは計れません。あくまで対価を考えるときの参考程度としましょう。
 

家事の種類によって費用は異なる

家事を生業とする家政婦(家政夫)の平均年収は394万3000円でした。また、もし専門業者に掃除や洗濯などを頼むとすると、依頼内容にもよりますが今回比較した3社では9790円~1万6170円が目安です。
 
実際の労働時間に見合った金額を計算したいなら、ご紹介した機会費用法を使って計算する方法も有効でしょう。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag 家政婦(夫)
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年度分結果確報 (前年と比較して)(1ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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