ネットオークションで落札した30万円の中古車がエンジントラブル…!返品は可能なのでしょうか?
配信日: 2024.06.13
インターネット上での買い物は、実際にお店に行かなくてもいいため便利です。しかし、実際に届くまで状態を確認できないので、トラブルはつきものでしょう。
消費者を守るための制度として、クーリングオフ制度があります。ネットオークションなど、インターネットでの取引にも適用されるのでしょうか?
この記事では、ネットオークションでのトラブル事例や返品の可否について解説します。ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
ネットオークションで実際によくあるトラブル例
ネットオークションは、パソコンやスマートフォンから簡単に購入できるなどのメリットがありますが、さまざまなトラブルが生じる可能性が高いのも事実です。
ネットオークションのトラブルに関する相談事例を紹介します。
●写真が掲載されており、目立った傷がないことを確認して購入したが、写真に写っていない部分に傷があった
●修理歴がないと表示されていた中古車を落札したが、後に大きな事故歴があったことが判明した
●中古車を購入し、納車されてすぐに不具合が生じたため出品者に連絡したが、修理に応じてもらえなかった
●中古車を落札し料金を振り込んだが、商品が送られてこない
出品者が虚偽の情報を書いて出品していたり、アフターケアを怠っていたりなど、出品者の信用性が問われるケースが多く見られます。
クーリングオフとは?ネットオークションで返品は可能なのか
クーリングオフ制度は、訪問販売などの一定の取引において消費者が契約後に冷静に考え直す余地を与え、一定期間内であれば一方的に無条件で契約を解除できる制度です。
しかし、ネットオークションなどの通信販売には、クーリングオフ制度が適用されないようです。
販売会社に返品の可否や条件についての特約がある場合、特約に従うことになります。特約がない場合、商品を受け取った日を含めて8日以内であれば返品することが可能ですが、商品の返品費用は消費者が負担しなければならないようです。
ネットオークションは、個人間の取引である場合が多く、自己責任が強く求められる取引です。返品は、出品者との交渉になる場合が多いでしょう。
トラブル時におけるネットオークションサイトの対応を紹介
ネットオークションサイトによっては、入札前に返品保険サービスに申し込み、納品から5日以内であれば返品可能なサイトもあります。
また、出品者が販売業者である場合は、返品交換が可能になるケースもあるようです。個人名義での販売でも、営利目的で繰り返し出品している場合には、販売業者とみなされ、特定商取引法の対象となり、返金特約の記載義務が発生する可能性もあります。
販売業者に該当する具体的な条件は、経済産業省の『インターネット・オークションにおける「販売業者」に係るガイドライン』をご参照ください。
ネットオークションで購入した商品は基本的に返品できない可能性が高い!
商品購入時に、一定期間内であれば一方的に無条件で契約を解除できる制度として、クーリングオフ制度がありますが、ネットオークションなどの通信販売には適用されないおそれがあります。
ネットオークションは、基本的に個人間の取引であるため、返品は出品者との交渉となる場合が多いでしょう。
オークションサイトによっては、事前に加入する保険を用意している場合もあるので、購入前に入念に確認することをおすすめします。
ネットオークションにはトラブルがつきものという認識を持ち、自己責任で利用することが大切です。
出典
自動車公正取引協議会 ネットオークションに関する相談が増えています!
独立行政法人 国民生活センター クーリングオフ
経済産業省 『インターネット・オークションにおける「販売業者」に係るガイドライン』(1〜3ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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