更新日: 2024.06.17 その他暮らし
旅先で「コンビニご飯」ってアリですか? 私はせっかくなら地元の名物を食べたいのですが、彼氏は「高いしコンビニでいいじゃん」と言います…
したがって同伴者に、「コンビニご飯でいいじゃん」と言われたら、少し残念な気持ちになってしまうかもしれません。本記事では、旅行先でコンビニ飯は“アリ”なのかを考えていきます。
執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
仙台で牛タンを食べるのとコンビニご飯はいくら違う?
まずは具体的に仙台旅行で地元牛タンを食べた場合とコンビニ弁当で済ませた場合を比べてみます。
マイボイスコム株式会社の「『コンビニ弁当の利用』に関するインターネット調査」によると、コンビニ弁当の購入価格帯は、「450円~499円」と「500円~549円」がボリュームゾーンとなっているため、コンビニ弁当の価格を500円と考えます。
一方の牛タンですが、例えば、仙台駅前に本店を構える「たんや善治郎」の牛たん定食3枚(6切れ)が2200円、仙台牛タン発祥の店ともいわれる「味太助」の定食1人前が2500円です。
牛たんの量やお店によりますが1人あたり1700円~2000円、2人での旅行なら3400円~4000円ほどの差になると考えられます。
コンビニご飯にして浮いたお金でできること
2人で3400円~4000円の食事代を浮かせた場合、代わりにできることはなんでしょう。例えば以下のものが挙げられます。
●松島の遊覧船:1500円×2人=3000円(松島島巡り観光船)
●ダブルルームからツインルームへグレードアップ:2万5000円から3万円=5000円(APAホテル仙台駅五橋店)
●仙台駅から秋保温泉をバスではなくタクシー:900円×2人から6000円=4200円(片道 タケヤ交通西部ライナーと秋保交通定額タクシーとの比較)
少し金額をオーバーするものもありますが、食費を削ることによって遊覧船を楽しんだり、ホテルの部屋をグレードアップしたり、タクシーを使って移動を快適にしたりすることができます。
地元の名産を食べることを楽しいと感じないのであれば、こういったことにお金を使って、旅行をより楽しく、快適なものにするのもアリかもしれません。
旅行中のご飯を楽しみにしている人も多い
一方旅行での食事を楽しみにする人は多いという統計も出ています。株式会社クロス・マーケティングが行った調査によると、旅行の楽しみを100%としたときの食事の占める割合を数値で聞き取ったところ、50%以上と答えた人の割合は全体の71.2%になるとのことです。
現地での食事も旅行を楽しくする大切な要素の1つと考えている人が多いことがわかります。
一緒に旅行する人同士の価値観を合わせることが大切
旅行先において何を大切にするのかは人それぞれです。なるべく安く旅行したいという人もいれば、食事ではなく快適な旅や素敵な体験にお金を使いたい人、食事を楽しみたい人など様々な価値観があります。
そのどれも間違っているわけではなく、「旅行はこうあるべき」という常識にとらわれる必要はありません。ただし、一緒に旅行に行く人の考え方を合わせることも大切です。
旅行に行ってから「こんなはずじゃなかった」とならないように、計画の段階で「どこへ行く」だけではなく、「何を楽しむ」のかを話し合ってはいかがでしょうか。
出典
マイボイスコム株式会社 『コンビニ弁当の利用』に関するインターネット調査(PR TIMES)
株式会社クロス・マーケティング 旅行先での食事に関する調査(2023年)
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士