更新日: 2024.06.18 その他暮らし

母は「和食」しか作らないけど、たまには「肉」を食べたい!でも肉って高そうで言い出せません…

母は「和食」しか作らないけど、たまには「肉」を食べたい!でも肉って高そうで言い出せません…
日本が誇る文化でもある「和食」。味付けや使う素材があっさりしている傾向にある和食は、そのヘルシーさで世界でも注目されています。
 
反面、欧米の料理と比較すると、伝統的な和食には肉を使ったメニューは多くはないというイメージを持つ人もいるでしょう。そのため、人によっては物足りなさを感じて「肉をもっと食べたい」と思うこともあるかもしれません。しかし、家計への影響を考えて我慢している人もいると考えられます。
 
今回は、家計の支出額から食肉の相場を調査し、価格がどのように変化しているのかについて考察してみました。
FINANCIAL FIELD編集部

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食肉の価格相場は上昇している

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」のデータによると、生鮮肉(牛肉・豚肉・鶏肉)の100グラムあたりの平均価格は、2021年ではそれぞれ344.45円・141.40円・92.46円でしたが、2022年では360.49円・145.70円・95.89円と上昇しています。
 
また、同データによる2021年から2022年における平均購入数量は、牛肉・豚肉・鶏肉のいずれも減少しており、特に牛肉は購入量の減少が大きいことが分かりました。
 

価格が上昇している原因

食肉価格の上昇は、1つの要因ではなくさまざまな出来事がかかわって起きています。一般的に原因として考えられているのは、以下のような事象です。
 
・原油、ガソリン価格の高騰
原油およびガソリン価格の高騰により、輸送コストが上昇しました。その分が食肉の価格に転嫁され、価格が上昇しています。
 
・円安の進行
円安の進行も、輸入食肉の価格上昇の要因のひとつです。特に、牛肉はおよそ6割を輸入に依存しているといわれており、価格への影響が大きくなっています。
 
・ロシアのウクライナ侵攻
ロシアのウクライナ侵攻により、飼料穀物の価格が高騰し、食肉の価格にも影響が及んでいます。
 
・天候不順による飼育コストの上昇
アメリカなどの牛肉輸出国では、干ばつや異常気象によって牧草地が減少したことで、飼育コストが上がっています。
 
今後もこうした状況が続けば、食肉価格の高止まりが続くとみられています。
 

節約しながら食事に肉を取り入れるには?

食肉の価格が上昇している現在、肉料理を食べたいけれど、価格が高くて手が出せない場合は、工夫が必要となるでしょう。例えば、比較的価格が低めな豚肉や鶏肉を使う、チラシなどで肉の特売日をチェックしておく、見切り品などをうまく活用するといった方法があります。
 

豚肉や鶏肉、ひき肉を買う

牛肉の価格に比べ、比較的価格が低めで購入しやすい肉は豚肉や鶏肉、ひき肉です。ほかの食材と組み合わせてかさ増しなどをすれば、節約しながらボリュームのあるおかずができるでしょう。
 
豚肉や鶏肉、ひき肉は、和食や洋食、中華などジャンルを問わず、さまざまな料理に幅広く使える点も便利です。これまで作ったことがない新しいメニューに挑戦してみるのもいいかもしれません。
 

特売日や見切り品などを利用する

多くのスーパーや小売店では、肉の価格が安くなる特売日があります。チラシやインターネットなどをチェックして、肉が安くなる日にまとめて購入し、小分けにして冷凍するといった工夫をするとよいでしょう。
 
また、消費期限が近づいている肉は、見切り品として元の価格よりも数割値下がりすることがあるため、うまく活用すれば節約につながります。
 

食肉の価格相場は上昇している。安く取り入れるには工夫が必要

物価高が続く現在、食肉も例外ではありません。食肉の価格が上昇している原因は複合的で、いつ値下がりするのか見通しが立たない状況です。
 
家計に影響が出ない範囲で肉を食事に取り入れるには、比較的価格が低めの豚肉や鶏肉、ひき肉を購入し、メニューや調理方法を工夫するとよいでしょう。価格が安くなるタイミングをあらかじめチェックしておいたり、消費期限が近い見切り品などを狙ったりするのも、お得に肉を購入するためには有効です。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 年報 表番号5 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額、購入数量及び平均価格 食料「肉類~乳卵類」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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