更新日: 2024.06.18 その他暮らし

母は「和食」しか作らないけど、たまには「肉」を食べたい!でも肉って高そうで言い出せません…

母は「和食」しか作らないけど、たまには「肉」を食べたい!でも肉って高そうで言い出せません…
日本が誇る文化でもある「和食」。味付けや使う素材があっさりしている傾向にある和食は、そのヘルシーさで世界でも注目されています。
 
反面、欧米の料理と比較すると、伝統的な和食には肉を使ったメニューは多くはないというイメージを持つ人もいるでしょう。そのため、人によっては物足りなさを感じて「肉をもっと食べたい」と思うこともあるかもしれません。しかし、家計への影響を考えて我慢している人もいると考えられます。
 
今回は、家計の支出額から食肉の相場を調査し、価格がどのように変化しているのかについて考察してみました。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

食肉の価格相場は上昇している

総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」のデータによると、生鮮肉(牛肉・豚肉・鶏肉)の100グラムあたりの平均価格は、2021年ではそれぞれ344.45円・141.40円・92.46円でしたが、2022年では360.49円・145.70円・95.89円と上昇しています。
 
また、同データによる2021年から2022年における平均購入数量は、牛肉・豚肉・鶏肉のいずれも減少しており、特に牛肉は購入量の減少が大きいことが分かりました。
 

価格が上昇している原因

食肉価格の上昇は、1つの要因ではなくさまざまな出来事がかかわって起きています。一般的に原因として考えられているのは、以下のような事象です。
 
・原油、ガソリン価格の高騰
原油およびガソリン価格の高騰により、輸送コストが上昇しました。その分が食肉の価格に転嫁され、価格が上昇しています。
 
・円安の進行
円安の進行も、輸入食肉の価格上昇の要因のひとつです。特に、牛肉はおよそ6割を輸入に依存しているといわれており、価格への影響が大きくなっています。
 
・ロシアのウクライナ侵攻
ロシアのウクライナ侵攻により、飼料穀物の価格が高騰し、食肉の価格にも影響が及んでいます。
 
・天候不順による飼育コストの上昇
アメリカなどの牛肉輸出国では、干ばつや異常気象によって牧草地が減少したことで、飼育コストが上がっています。
 
今後もこうした状況が続けば、食肉価格の高止まりが続くとみられています。
 

節約しながら食事に肉を取り入れるには?

食肉の価格が上昇している現在、肉料理を食べたいけれど、価格が高くて手が出せない場合は、工夫が必要となるでしょう。例えば、比較的価格が低めな豚肉や鶏肉を使う、チラシなどで肉の特売日をチェックしておく、見切り品などをうまく活用するといった方法があります。
 

豚肉や鶏肉、ひき肉を買う

牛肉の価格に比べ、比較的価格が低めで購入しやすい肉は豚肉や鶏肉、ひき肉です。ほかの食材と組み合わせてかさ増しなどをすれば、節約しながらボリュームのあるおかずができるでしょう。
 
豚肉や鶏肉、ひき肉は、和食や洋食、中華などジャンルを問わず、さまざまな料理に幅広く使える点も便利です。これまで作ったことがない新しいメニューに挑戦してみるのもいいかもしれません。
 

特売日や見切り品などを利用する

多くのスーパーや小売店では、肉の価格が安くなる特売日があります。チラシやインターネットなどをチェックして、肉が安くなる日にまとめて購入し、小分けにして冷凍するといった工夫をするとよいでしょう。
 
また、消費期限が近づいている肉は、見切り品として元の価格よりも数割値下がりすることがあるため、うまく活用すれば節約につながります。
 

食肉の価格相場は上昇している。安く取り入れるには工夫が必要

物価高が続く現在、食肉も例外ではありません。食肉の価格が上昇している原因は複合的で、いつ値下がりするのか見通しが立たない状況です。
 
家計に影響が出ない範囲で肉を食事に取り入れるには、比較的価格が低めの豚肉や鶏肉、ひき肉を購入し、メニューや調理方法を工夫するとよいでしょう。価格が安くなるタイミングをあらかじめチェックしておいたり、消費期限が近い見切り品などを狙ったりするのも、お得に肉を購入するためには有効です。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 年報 表番号5 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額、購入数量及び平均価格 食料「肉類~乳卵類」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集