更新日: 2024.06.19 その他暮らし
免許があるのに「運転できない」と言う都内在住の友人…田舎と違って車がそれほど必要ないのでしょうか?
今回は、ペーパードライバーになるのはなぜか、またペーパードライバーの割合、卒業する方法や費用について調べてみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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都市部でペーパードライバーになる原因
「ペーパードライバー」には明確な基準があるわけではなく、一般的には「運転免許証を持ってはいるものの、実際の運転経験が少ない、あるいはない」人のことを指す言葉として使われています。日常的に車を運転する機会がなく、運転スキルが低下している人とみてよいでしょう。
一般的に都市部でペーパードライバーになるのは、以下の理由が考えられます。
・運転する機会が少ない
都市部では公共交通機関が比較的発達しているため、日常生活において車を使う必要性が低くなります。そのため、移動手段として車を使わなくても生活でき、運転する機会が減少すると考えられます。運転から遠ざかることで、運転に対して恐怖や不安を感じやすくなり、より運転しなくなってしまうこともあるでしょう。
・維持費用が高い
都市部では、駐車場代などをはじめとした維持費が高額になりがちです。そのため、車を所有することが経済的に難しいという人もいるでしょう。また、都市部では希望の場所に駐車場を見つけられない可能性もあります。自宅や職場付近に駐車場がなければ、車を持つ意味が薄れることも関係していると推測されます。
・渋滞
都市部では交通渋滞が日常的に発生しており、運転はストレスが多いと感じる人も少なくありません。とくに運転に慣れていない人にとっては、避けたい状況でしょう。
ペーパードライバーの割合
三井住友海上火災保険株式会社が2023年に実施した「ペーパードライバーに関する実態調査」によると、ゴールド免許保有者のうち約3割がペーパードライバーの自覚があると回答していました。
また、ペーパードライバーだという人のうち、約半数が「ペーパードライバーから卒業したい(運転したい)」と答えています。しかし「運転が怖い」「車を持っていない」「運転する機会がない」といった理由で、ペーパードライバーの約7割が3年以上、半数以上が10年以上運転していないことも明らかになっています。
ペーパードライバーを卒業するには?
今回のペーパードライバーの友人も、いつか運転が必要になる時期が来るかもしれません。その時に備えて、ペーパードライバーを脱却できるようアドバイスしてみましょう。
前章で参照した調査では、ペーパードライバーを卒業した人が利用したサービスについての質問もあります。この質問には「ペーパードライバー向け講習」と回答した人が45.8%と最も多く、「自由に練習ができるスペース」や「操作がしやすいコンパクトな自動車」などの回答が続きました。
約半数の人が利用する、ペーパードライバー向けの講習はおもに自動車学校で行われているようです。またスタッフが出張し、希望する場所で講習を受けられるサービスもあります。指導員のもと実際の道路などを利用して運転の練習を行い、運転から遠ざかったことで鈍った運転技術の回復や向上を目指します。
ペーパードライバー向けの講習の費用相場は、1時間あたり6000円前後に設定されていることが多いようです。ペーパードライバーを卒業するために必要な講習時間は、個人差がありますが、一般的に3時間~10時間程度必要といわれています。利用するサービスにより異なりますが、講習には1万8000円~7万5000円程度の費用がかかると考えておきましょう。
都市部ではコストや利便性の観点から、ペーパードライバーになる可能性がある
都市部に住んでいる場合、電車やバスなどの公共交通機関が比較的発達しているため、車を運転する機会は少なくなる傾向にあります。また、駐車場の費用も高くなるため、地方都市よりも車自体を持たない人が多くなるでしょう。
ペーパードライバーを対象とした調査では、半数が運転したいと考えていても、実際にはさまざまな理由で何年も運転していない人が多い状況がうかがえました。
ペーパードライバーが再び安全に運転するには、お金をかけて講習などを利用する手段もあります。あまり費用をかけたくないという人は、少しでも定期的に運転の機会を確保しておくといいかもしれません。
出典
三井住友海上火災保険株式会社 ~ペーパードライバーに関する実態調査~ ゴールド免許保有者のうち3人に1人がペーパードライバーの自覚あり
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー