【東京23区】1億円で購入するなら「タワマン」と「戸建て」どちらがいい? 2024年に“1億円で買える物件”のスペックもあわせて解説
配信日: 2024.06.19
本記事では、現在「1億円」程度で購入できる東京23区内の「マンション」と「戸建て」について調べます。
執筆者:山田圭佑(やまだ けいすけ)
FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
現在、東京区部で「1億円」の住居とはどのようなスペック?
2024年5月22日時点で、東京23区内で「1億円」程度で購入できる「マンション」と「戸建て」のスペックを確認してみましょう。今回は住宅情報サイト「SUUMO 関東版」を活用し、以下のような条件で検索を行いました。
・マンション、戸建てとも「新築」に限定
・エリアは、東京23区の「都心部(※1)」および「東部(※2)」に限定
・価格帯は、「9000万円以上/1億円未満」に限定
・「価格未定」の場合は検索結果に含めない
(※1)千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区
(※2)台東区、墨田区、江東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区
検索結果は以下の通りです。
ヒット数:36件
最寄駅からの時間:徒歩3分~20分(駅から10分以上の物件は「晴海フラッグ」がほとんど)
間取り:1LDK~4LDK
建物面積:43.61平米~81.92平米(60平米台が最も多い)
ヒット数:33件
最寄駅からの時間:徒歩2分~15分
間取り:1LDK~4LDK
建物面積:82.42平米~136.72平米(80平米台・100平米台が多い)
土地面積:44.16平米~93.89平米(60平米台が最も多い)
同価格帯であれば、全体的に「戸建て」のほうが、建物面積や間取りを広くできる傾向がありました。子どもが2名以上のファミリー層であれば、戸建ての購入を優先して検討するほうが良いかもしれません。
一方、2021年に開催された東京オリンピックの「選手村」跡地として話題になった「晴海フラッグ」は例外ですが、マンションのほうが戸建てよりも「駅近」である傾向がありました。通勤・通学の利便性などを住宅の広さよりも優先する場合は、駅からの距離が近いマンションを購入することも一案でしょう。
マンションと戸建ては一長一短。住居は自分のライフスタイルに合わせて購入しよう
今回の調査で分かった特徴のほか、一般論として言われる「戸建て」と「マンション」の代表的なメリット・デメリットをまとめると、図表1ようになります。
図表1
筆者作成
あくまでもこれは一つの参考であり、実際に住居購入を検討する場合は、購入予定物件周辺の環境をよく観察することや、住宅購入後の生活について綿密なシミュレーションをしていくことが重要です。住宅購入は自分の望むライフスタイルをよく考え、理解したうえで進めていきましょう。
近いうちに住宅購入を予定している人は、第三者であるファイナンシャル・プランナーなどにご相談いただき、客観的な意見を聞いたうえで購入を検討されることをおすすめします。
まとめ
東京都心部における販売価格1億円程度の居住用物件においては、「戸建て」は建物面積・間取りが広く取れる傾向があること、「マンション」は駅からの距離が近いなど、生活の利便性が高い傾向があることが一つのメリットです。
しかし、これはあくまでも全体的な傾向であり、物件によって大きな差があります。実際に住宅購入を検討する際は現地を入念に確認するなど、慎重に進めていきたいものです。
住宅購入を決断する前には、自らが望むライフスタイルをよく考え、住宅購入後の生活を綿密にシミュレーションしましょう。
出典
【SUUMO】関東の不動産情報・不動産売買・住宅情報
執筆者:山田圭佑
FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント