更新日: 2024.06.21 子育て
中学生の息子はゲーム大好き。「毎月1本はゲームを買って」と言われるのですが、ぜいたくすぎますよね?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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中学生のゲーム利用頻度は
男子中学生の約54%が毎日オンラインゲームをしているという調査結果があります。株式会社NTTドコモが運営する「モバイル社会研究所」が調査したゲームのプレイ頻度に関するデータは、直接的なゲーム購入頻度とは異なりますが、どれほど生活に浸透しているかの参考になります。
関東1都6県在住の保護者を対象にゲーム機の利用状況を調査した結果、携帯型と据置型を合わせたゲーム機の利用率は、女子と比べて男子の方が20~30ポイントほど高いことが分かりました。インターネットに接続しているゲーム機を利用している子どもの割合は、男子ではいずれの学年でも54%で半数を超えていました。
さらに、スマホやタブレット、パソコンでのオンラインゲームの利用頻度を調査した結果、毎日オンラインゲームをしている子どもの割合は男子中学生では5割に達しています。一方、女子中学生では毎日オンラインゲームをするという回答は4人に1人に留まり、6~7割が「していない」と回答しています。
子どもが親に無断で課金する相談が増えている
近年、子どもが親に無断でオンラインゲームに課金するトラブルが急増しており、深刻な社会問題のひとつとなっています。
国民生活センターの調査によれば、契約当事者が小学生・中学生・高校生のオンラインゲームに関する2022年度の相談件数は4024件で、契約購入金額の平均は約33万円と高額です。中には、100万円以上を無断で課金したケースも報告されています。
こうした無断課金の背景には、子どもたちの金銭感覚の未熟さや、ゲーム内での課金が当たり前と認識していることなどが挙げられます。また、スマートフォンやタブレット端末の普及によって親の目が届かないことも、事態を深刻化させているようです。
ゲームソフトを買う頻度は?
結論からいえば、若い世代ほど購入頻度は高いようです。独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する「J-Net21」が国内在住の20歳から60歳までの男女を対象に、インターネットによるアンケート調査「家庭用ゲーム機及びゲームソフトに関する調査」を行っています。
全体の利用頻度は年に1回以下が65%と最も多く、特に20代男性では月に1回以上利用する人の割合が26%、30代男性では17%、20代女性では15%、30代女性では10%となっています。親が購入費用を負担する10代の調査結果はないものの、若ければ若いほどゲームソフトの購入頻度は高くなる傾向にあるようです。
親として適切な制限を設ける
子どものゲーム利用に適切な制限を設けるための方法はいくつかあります。次のような制限を設ける際には、子どもとのコミュニケーションを大切にし、理解と協力を得ることが重要です。
・時間制限
ゲームのプレイ時間を制限することは、最も一般的な方法です。宿題や家事を終えた後など、特定の時間にのみゲームをプレイできるようにするか、1日あたりのプレイ時間を制限することを意味します。
・内容の監視
子どもがプレイするゲームの内容を理解し、その内容が子どもに適しているかどうかを確認することが重要です。ゲームのレーティングをチェックしたり、ゲームのレビューを読んだり、自分自身でゲームを試すのもよいでしょう。
・購入制限
ゲームの購入を制限することも有効な方法です。新作ゲームソフトの場合、ゲームソフト1本あたりの費用は5000円~10000円程度が一般的ですが、子どもを持つ多くの家庭にとって気軽に出せる金額ではありません。
場合によっては正直に家計を圧迫していることを伝え、新しいゲームを購入する前や課金をする前に親の許可を得る必要があるというルールを設けましょう。
親子で話し合いルールを決める
新作ゲームソフトは買い切りとはいえそれなりの値段はしますし、オンラインゲームの場合は、基本料金やアイテム課金などで追加の費用が発生する場合もあります。ぜいたくかどうかは家庭の収入と支出によるので、ゲームソフトにかかる費用が家計にどの程度の影響を与えるのかについて、子どもと一緒に検討する必要があります。
この問題を解決するためには、ゲームソフトの購入に関するルールを決めて、親子で理解を深めていくことが大切だといえるでしょう。
出典
株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所 男子中学生の半数が毎日オンラインゲームを利用
独立行政法人中小企業基盤整備機構 J-Net21 市場調査データ ゲーム販売
国民生活センター 子どものオンラインゲーム 無断課金につながるあぶない場面に注意
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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