更新日: 2024.07.12 その他暮らし

車は何年に1回買い替えるのが一般的?長く使うと節約になるの?

車は何年に1回買い替えるのが一般的?長く使うと節約になるの?
車の乗車期間は個人によって大きく異なります。2、3年に一度買い替える人もいれば、何十年も同じ車に乗り続ける人もいるものです。しかし車の価値は絶えず変動し続けており、タイミングを逃すと格安で車を手放さざるを得ない状況に陥るかもしれません。
 
今回は、車の買い替えを検討している方に向けて、買い替えの目安について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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平均保有期間は7.2年

一般社団法人日本自動車工業会が公表している「2023年度乗用車市場動向調査」によると、前保有車の平均乗車期間は7.2年という結果がでています。なお、新車の場合は7.7年で、中古車の場合は6.2年でした。全体的に6年〜7年の使用を目安に買い替えている方が多いようです。
 

走行距離は10万km以内が目安

車の買取相場においては、一般的に走行距離が伸びるほど買取価格が下落する傾向にあります。走行距離が伸びるほど、エンジンやフレームといったパーツの経年劣化が懸念されるためです。
 
一般には10万kmが1つのボーダーとされており、ほとんどの車種では10万km付近を境に買取価格が大幅に下落する傾向があります。車の年間走行距離は約1万kmが目安です。前述した平均保有期間7.2年という数字は、買取価格が高いうちに売却する層が多いことを示唆しているといえるでしょう。
 

年式は初年度登録から13年以内が目安

車にかかる自動車重量税は、初年度登録から13年を境に増額されます。そのため、税額の増加タイミングを目安に、買い替えに踏みきる方も珍しくありません。
 
新車購入から10年以上乗っている、または中古車購入で年式が10年以上前の車なら、そろそろ買い替えを検討してよい時期といえるでしょう。
 

車の売却はどのタイミングが理想?

ここからは、車の売却はいつ行うべきか、理想のタイミングについて解説します。車の買い替え費用を安く抑えるには、以下のポイントを意識しましょう。
 

車検の数ヶ月前

2年か3年ごとに1度受けなければならない車検では、各種税金の支払いやメンテナンスに数万円程度の費用がかかります。車検に通したばかりの車だと車検費用が無駄にかかってしまうため、車検の残り期間が短いなら早めに売却したほうがお得です。
 
日本自動車査定協会の査定基準では車検の残り期間を評価する旨が記載されていますが、プラスされる金額は数千円程度といわれています。車検の残り期間が長いからといって査定額が大きく上がるとは限らないため、車検の数ヶ月前は買い替えのタイミングといえるでしょう。
 

3月か9月

中古車として車両を売却するなら、中古車販売店の決算期である3月または9月頃がおすすめです。この時期は買い取りのピークといわれ、業績の追い上げをするために、買取強化イベントやセールキャンペーンを実施する可能性があります。
 
車の価値は経過年数ごとに落ちるものですが、年間を通して同じ価格で推移しているわけではありません。1年のなかでも需要が多い時期と少ない時期があるため、売却する場合は買取強化系のイベントが起きやすい3月や9月を狙いましょう。
 

価格相場が高いとき

車両の買取相場の傾向は車種によって異なりますが、ある経過年数を境に買取相場が大幅に下落する車種も散見されます。このような大幅な下落は同一車種のフルモデルチェンジやマイナーチェンジがきっかけになりやすく、発売タイミングと同時に前モデルの価値がワンランク下がってしまうのです。
 
現在乗っている車を売却する際は、近いうちに新型モデルの発売が予定されていないか自動車メーカーの公式ホームページのお知らせなどでチェックしましょう。
 

まずは現在の相場と車両の状態をチェックしよう

車の価値は車種・年式・走行距離によって変動しますが、現在の車両の状態にも大きく左右されます。長く乗れば新しく車を買う必要もないため、節約になる可能性が高いでしょう。専門知識を持たずに現在価値を正確に割り出すのは難しいため、気になる場合は一括査定サイトや中古車販売店で査定を受けてみるとよいでしょう。
 
また中古車サイトの多くでは、所有している車の買取相場が掲載されています。こちらも売却タイミングの目安として使えるため、定期的に確認しておきましょう。
 

出典

一般社団法人日本自動車工業会2023年度乗用車市場動向調査について
国土交通省令和3年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート)その5
一般財団法人 日本自動車査定協会第24条 基準第29条で定める車検有効期間の末経過分に対する加点は,加減点基準の車検残加点表にこれを定める。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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