更新日: 2024.07.12 その他暮らし

煙草をやめましたが、代わりにキャンディを舐めるようになりました。体に悪影響はあるでしょうか?また、どれだけ節約になっているでしょうか?

煙草をやめましたが、代わりにキャンディを舐めるようになりました。体に悪影響はあるでしょうか?また、どれだけ節約になっているでしょうか?
禁煙するためにたばこの代わりとして、飴やガムなどを食べるようになった方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、たばこをキャンディに置き換えた場合の健康への影響や経済的な節約効果について解説します。また、禁煙による影響やキャンディの過剰摂取のリスクについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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禁煙でキャンディを舐めるのはあり?

まずは、禁煙でたばこをキャンディに置き換えた場合の経済的効果についてみていきましょう。代表的なたばこ(580円)を1日1箱買った場合、1ヶ月あたりの費用は次のとおりです。
 
580円×30日=1万7400円(月間)
 
キャンディは、1個あたり5グラム、1袋あたり20個入りの税込200円と想定します。たばこ1本につきキャンディ1個を置き換えた場合は、次のようになります。
 
200円×30日=6000円(月間)
 
1ヶ月あたりの負担は約1万円減少しますが、禁煙の影響からキャンディを食べ過ぎてしまった場合には、負担が増加する点に注意が必要です。
 

たばこをやめると太る仕組み

たばこの代わりをキャンディに置き換えた場合、糖分を摂取することによって太るのではないかと心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
禁煙を始めると体重が増加するケースは珍しくありません。禁煙当初は体重が増加するものの、ある程度で増加は止まり、減少しはじめるとされています。禁煙することによって太りやすくなるのは、次のような理由があると考えられています。
 

・ニコチンに抗肥満作用がある
・味覚や嗅覚の改善により食欲が増進する
・胃の調子が良くなることで栄養分の吸収が促進される
・禁煙によって食事回数が増加する
・禁煙によるストレスで精神的な安定を求めて食べてしまう

 

キャンディは一日に何個まで?

たばこをキャンディに置き換える際に、一日に食べてよい量を把握しておきましょう。
 
キャンディを食べる場合、適量であれば問題ありませんが、総カロリーが200キロカロリーを超えてしまうと肥満のリスクが高くなる恐れがあります。
 
キャンディ1個あたり約50キロカロリーとされていることから、4個摂取すると、すでに200キロカロリーを超えることになります。たばこ1本をキャンディ1個に置き換えた場合、一日にたばこを20本吸う人はキャンディを一日20個摂取することになるため、キャンディを過剰摂取することになるのです。
 

糖分の過剰摂取に注意

世界保健機関(WHO)によると、糖類摂取量は一日25グラムまでであれば健康増進につながるとのことです。キャンディ1個あたりの糖質は3~4グラムであるため、8個以上摂取すると過剰な糖分摂取となってしまいます。
 
日常的に多くの糖分を摂取している人の体内では、ホルモン反応が波のように起こり、元気になったり、ダウンしたりを繰り返すがという特徴があります。これによってさらに糖分を求めてしまい、より過剰摂取を促進してしまうのです。
 
また、糖分の過剰摂取によって、今までは2~3個で満足できていたものが、糖に対する耐性がついてしまうと、多くの糖分が必要になってしまう恐れがあります。
 
1日2〜3個程度で禁煙を継続できるのであれば問題ありません。しかし、何個も食べてしまう場合には、キャンディ以外の禁煙方法を検討する必要があります。
 

キャンディ以外の禁煙方法も検討しよう

たばこをキャンディに置き換える場合、コスト面ではメリットがあります。しかし、カロリーや糖分を考慮すると、キャンディのみでは健康面に影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。
 
禁煙によって自身の健康を維持するためにも、キャンディ以外の禁煙方法も検討してみましょう。近年はさまざまな禁煙グッズが販売され、次のようなおすすめアイテムがあります。
 

・ニコチンなしの電子タバコ
・禁煙パイポ
・茶葉スティック
・ニコチンガム
・ニコチンパッチ

 
たばこを「吸う」ことが習慣となってしまっている方であれば、電子タバコや禁煙パイポなどがおすすめです。「吸う」ことにこだわりがなく、ニコチン依存を解消したい方は、ニコチンガムやニコチンパッチも効果が期待できます。
 
もしも本格的に禁煙したい場合には、禁煙外来に通うことも検討してみましょう。
 

出典

内閣府 食品安全委員会 世界保健機関(WHO)、ガイドライン「成人及び児童の糖類摂取量」を発表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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