更新日: 2024.07.16 その他暮らし

最近引っ越しましたが、前の物件よりも「共益費」が高いです。条件はほぼ同じですが、なぜ費用が違うんですか?

最近引っ越しましたが、前の物件よりも「共益費」が高いです。条件はほぼ同じですが、なぜ費用が違うんですか?
同条件の物件へ引っ越したときに前の物件より共益費や家賃が高くなったと感じる方もいるでしょう。共益費は共用部分のメンテナンス費用として使われます。
 
今回は、共益費の内容や相場、賃貸物件の費用のチェックポイントなどについてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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共益費とは

共益費とは、賃貸のアパートやマンションを利用している方が、家賃とは別に貸主へ支払うお金のことです。似た言葉に「管理費」もありますが、一般的な意味合いはほぼ変わりません。
 
国土交通省が公開している「不動産鑑定評価基準」によると、共益費は運営収益の一つで「対象不動産の維持管理・運営において経常的に要する費用(電気・水道・ガス・地域冷暖房熱源等に要する費用を含む)のうち、共用部分に係るものとして賃借人との契約により徴収する収入」です。
 
一方、管理費は貸主の支出として扱われ「建物・設備管理、保安警備、清掃等対象不動産の維持・管理のために経常的に要する費用」とされています。
 
つまり、公的には共益費が「賃貸契約を結んだ方が貸主へ支払う費用」で、管理費は「貸主が共用部分の管理やメンテナンスのために各所へ支払う費用」です。
 
共益費は、廊下の清掃やエレベーターの管理など共用部分の修繕、管理費用に充てられます。ただし、共益費の使用内容に具体的な決まりはありません。自分が賃貸で利用しているところが何に使っているのかは、直接管理している方に聞いてみましょう。
 

共益費の相場

共益費は、家賃に対して5〜10%のケースが多いようです。あまりにも高かったり安かったりするときは、共益費の使い道を管理している方や不動産会社の方に理由を聞きましょう。また、共益費を使用しているはずの共用スペースの確認も欠かせません。廊下や階段、玄関スペースがきれいに保たれているかを確認します。
 

物件によって共益費が異なるのはなぜ?

物件によって共益費のあるケースとないケースが存在します。共益費や管理費のない物件では家賃に共益費が含まれているケースがあるため、共益費や管理費の記載がないからといって共用部分のメンテナンスがされないわけではありません。
 
ただし、共益費の分だけ家賃が高く設定されるため、初期費用も高くなるケースがあります。初期費用がどれくらいになるかはチェックしておきましょう。
 

賃貸物件の初期費用のチェックポイント

賃貸物件に引っ越すときは、毎月支払う家賃や共益費の金額だけでなく、初期費用の確認も必ずしましょう。初期費用が想定より高かった場合に支払えなくなる可能性があります。
 
初期費用のうち礼金や敷金は、0円のところもありますが、支払う場合は家賃の1~2ヶ月分が金額の目安です。例えば、家賃が7万円で共益費が7000円の物件だと、敷金と礼金はそれぞれ7万~14万円ほどかかるでしょう。しかし、共益費が0円で家賃が7万7000円の物件だと、敷金や礼金は7万7000~15万4000円ほどかかる可能性があります。
 
さらに、敷金や礼金に加え保険料や1ヶ月分の家賃を前払いするケースもあるため、初期費用としては家賃の5~6倍の金額を想定して用意しておきましょう。
 

物件によって共益費が異なるのは、家賃に含まれている場合があるから

共益費は、管理費とも呼ばれている費用で、アパートやマンションなどにおける共用部分のメンテナンスや清掃などに使われます。ただし、公的には共益費は物件を借りている方が貸主に支払う費用、管理費は貸主が共用部分のメンテナンスや清掃のために支払う費用を指す言葉のようです。
 
物件によっては共益費が家賃に含まれているケースもあり、同じ条件でも家賃が異なる可能性があります。共益費も含んだ家賃設定だと、初期費用が高くなる場合もあるので注意が必要です。
 

出典

国土交通省 不動産鑑定評価基準(59ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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