更新日: 2024.07.16 その他暮らし
時短になるし光熱費も浮くので「パスタソース」を麺と一緒にゆでています。衛生的な問題があるのでしょうか?
レトルトのパスタソースを使う場合、麺をゆでている間にソースをあたためなければいけません。調理時間を短縮するため、「パスタをゆでるときに一緒に入れてはどうだろうか」と考えることもあるでしょう。
今回は、パスタソースと麺を同じ鍋でゆでた場合の衛生面における懸念点や、そのほかの気になるポイントについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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パスタとソースを同時にゆでるのは避けよう
結論からいうと、パスタソースと麺を同時にゆでるのは避けましょう。さまざまなレトルト食品を販売するハウス食品のページによると、レトルトパウチをあたためた後に残ったお湯を他の料理に使用しないようにとの注意書きが記載されています。レトルトパウチの成分が溶けでることはありませんが、パスタと一緒にゆでることを想定して作られていないためです。
食品メーカーは推奨していない
食品メーカーは安全にお客様のもとに食品を届けることを想定し、商品開発を行っています。そのため、ハウス食品が推奨していないと記載しているのであれば、ソースと麺を同じ鍋で同時にゆでるのは避けましょう。なお、これはパスタソースだけでなく、レトルトカレーや丼の具材など、さまざまなレトルトパウチの商品に共通しています。
パスタソースを麺と一緒にゆでるデメリット
ここでは、パスタソースと麺を一緒に入れた際に考えられる衛生面以外でのデメリットを紹介します。
鍋のふちでパウチに穴があく
鍋の中に麺とパウチを入れた場合、鍋のふちにパウチが触れて、穴があいてしまう可能性があります。レトルト商品は熱湯に耐えられるよう作られていますが、鍋のふちに長時間触れた場合には鍋自体の熱で穴があく恐れがあります。
レトルトパウチは全体を熱湯につけてあたためる必要があります。そのため、麺が入った鍋のわずかな隙間にパウチを入れてあたためるとなると、鍋との接触部が多くなってしまうでしょう。また、パウチに穴があくと、中のソースがお湯に漏れだしてしまい、食べられなくなってしまいます。
パウチが汚れていたら風味を損なうことも
湯煎にかける前にパウチが汚れていたら、風味が損なわれる可能性があります。たとえば、レトルトパウチを箱から出してしばらく放置していた場合、汚れやほこりがついていたり、別の食品の匂いがついてしまったりしているかもしれません。
汚れがついた状態でパウチと麺を一緒に湯煎にかけると、麺に汚れがついてしまったり、ゆで上がった際に嫌な匂いがしたりといったことも考えられます。美味しくパスタを食べるには、正しい方法でゆでることが大切です。
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時短と光熱費を意識してパスタソースをあたためるコツ
ここからは、時短と光熱費を意識しつつ、美味しくパスタソースをあたためるコツを紹介します。
ソースを皿に移して電子レンジであたためる
時短を意識するのであれば、麺をゆでている間に、ソースを別皿に移して電子レンジであたためる方法もあります。レトルトパウチをそのまま電子レンジにかけると、火花が散って火災の原因になる恐れもあります。
そのため、耐熱皿に移し替えてあたためなければなりません。麺をゆでている間にソースができあがるため、スピーディーに食事を作れるでしょう。
近年はそのままあたためられるレトルトも登場
近年はいくつかの商品において、レトルトパウチのままあたためられるものも登場しています。付属の箱を立てたうえでパウチを露出させてあたためられるため、非常に便利です。
なお、ハウス食品グループの資料によると、湯煎から電子レンジ調理を行うことで、CO2の排出量が約80%削減できるとのデータがあります。湯煎から電子レンジに変えることで時短調理ができるだけでなく、環境保全にも役立つことが分かります。
レトルトのソースは正しい方法を守って食べよう
レトルトのパスタソースは、自分でいちから手作りせずともお店の味を楽しめるため、ストックとしておきたい食品です。ただし、正しい方法で調理しなければ風味を損ねてしまったり、パウチが破れて食べられなくなったりする可能性もあります。商品に記載されている通り、正しい方法で調理しましょう。
出典
ハウス食品グループ本社株式会社 レトルト商品を温めるときの注意点 | HOUSEヒント
ハウス食品グループ本社株式会社 ハウスのレトルトカレー
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー