更新日: 2024.07.29 その他暮らし

「走行距離1万キロ」で「5年落ち」のアルファード。お手頃価格でしたが、走行距離が短すぎる中古車は危険でしょうか?

「走行距離1万キロ」で「5年落ち」のアルファード。お手頃価格でしたが、走行距離が短すぎる中古車は危険でしょうか?
中古車を探していて、走行距離が少なく、かつ価格が安い車を見つけたときは「掘り出し物だ! 」とうれしくなることでしょう。
 
しかし、年式のわりに走行距離がとても短いように思える車には、リスクが潜んでいる恐れがあります。
 
本記事では、走行距離が短い中古車が存在する理由と、購入時に気をつけたい注意点について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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走行距離が短い中古車が存在する理由

走行距離が短すぎるように思える中古車がある場合、以下のような車に該当する可能性があります。
 

・未使用車

新車登録を済ませているものの、使用実績がほとんどない車です。販売店が自分たちの売上実績のために購入し、中古車として販売しているケースなどが考えられます。
 

・試乗車

車の購入を考えている客が試乗できるように用意された車です。試乗車としての役割を終えた車が中古車として売られます。
 

・短距離利用メインの車

ふだん車にほとんど乗らない人が手放した車や、買い物や子どもの送り迎えなど短い距離を走るのに使われただけの車などです。
 

・放置車

車検が切れたままになっていた車や、所有者だった人の死亡後に手つかずとなっていた車など、放置された車です。
 

走行距離が少ない中古車は危険なの?

一概に走行距離が短い車すべてがハイリスクだとはいいきれません。年式が新しい中古車の場合、走行距離が短いことは自然です。例えば1万キロしか走っていない中古車でも、新車登録から1年も経たない中古車であれば、さほどリスクは感じられないかもしれません。
 
一方今回のケースのように、5年落ちの車が1万キロしか走っていないとなると、年式のわりに走行距離が短すぎるように思えます。この場合、エンジンなどに多くの負担がかかった車である可能性があります。
 

「走行距離の短さ」と「車への負担」の関係

走行距離が短い中古車は、「シビアコンディション」で走ってきた可能性が考えられます。「シビアコンディション」とは「車に負荷が大きい使い方をしている状態」を指します。
 
シビアコンディションの中には「何年も短距離しか走ってこなかったパターン」があります。短距離走行車は、特定の箇所だけを酷使する原因になるといわれていて、負担が蓄積されている可能性があるのです。
 
また「長年放置されているパターン」も含まれます。放置車はエンジンをかけないために、本来エンジン内部で潤滑するはずのオイルがしっかり行きわたっていないリスクを抱えている可能性があります。
 
もちろんシビアコンディションの中で走ってきた車であっても、状態がよく、これから何年も活躍してくれる車が見つかるかもしれませんが、慎重な判断が必要です。
 

安全な中古車選びのポイント

走行距離は中古車選びのチェック項目の1つにすぎません。安全な中古車を見つけるために、以下のような点もチェックしましょう。


・事故歴や修復歴
・過去のメンテナンス記録(オイル交換のタイミングなど)
・エンジンの動作音
・車からの異臭の有無
・放置されていた期間の有無

また、故障時の保証制度や返品制度があるかも確認しておくと安心でしょう。
 

走行距離が短すぎる中古車には注意! ただし状況による

走行距離が短い中古車にはリスクが隠れていることがあります。特に年式が古めなのに、わずかしか走っていない車は注意する必要があります。
 
以前のオーナーが毎回わずかな距離しか移動していなかった場合など、シビアコンディションのもとになかったか確認したいところです。
 
とはいえ走行距離だけが判断基準ではありません。年式と走行距離のバランス、その他コンディションを総合的にチェックして、見つけた車が「買い」かどうか判断しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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