更新日: 2024.07.30 その他暮らし
夫がトヨタの「カローラクロス」を買いたいそうです。夫婦2人で「世帯年収500万円」なので、節約すれば問題ないと言っていますが不安です。フルローンだと、いくら負担が増えるでしょうか…?
本記事では、パートナーから大好きなトヨタのカローラクロスを買いたいと言われているケースを想定します。フルローンで購入する場合、毎月の経費はいくらかかるのか、世帯年収500万円程度でも保有できるのか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
カローラクロスを新車で購入するといくらかかるのか
トヨタのカローラクロスは、躍動感のある外観や開放感がある空間デザインなどが特徴的で、幅広い世代に人気な車種の1つです。価格やグレードは複数種類展開されていて、大きく分けてガソリン車とハイブリッド車、2WDと4WDが存在します。
車両本体価格だけみても約220万円から350万円と100万円以上の差があり、同じ車種でもグレードやオプションの有無によって支払総額が大きく変わることが分かります。
今回はエントリーモデルといわれる「GX(2WD)」を例にしてシミュレーションしてみます。ボディーやインテリアカラーは追加料金がかからないものを選び、オプションも全くつけない場合の支払総額は約239万円です。
フルローンを組む場合の月額返済額
カローラクロスのエントリーモデルを新車で購入すると初期費用として200万円以上かかります。現金一括で支払うのは難しい場合、マイカーローンの活用を検討するケースが少なくありません。今回は損保ジャパンの「ジャパンダ・ネットマイカーローン」を利用し、次の内容で試算してみます。
●借入金額:240万円
●ボーナス返済有無:なし
●返済回数:120回(10年)
●金利:通常ローン3%
毎月返済額は2万3174円(年間返済額は27万8088円)です。通常ローンの金利は1.5%から3.95%と幅広く設定されており、ローン会社の審査結果によって提示される数字が変化します。金利負担をできる限り抑えたいと思っても、希望通りにはいかない可能性もあるので注意しましょう。
初期費用をフルローンで支払う場合は「毎月2万3000円程度の固定費」が発生しますが、車を保有すると発生する経費はこれだけではありません。ガソリン代や駐車場代、自動車保険料、車検などの定期的なメンテナンス代といった維持費がかかります。
ソニー損保が公表している2023年の全国カーライフ実態調査において、「SUV・クロカン」の1ヶ月あたりの維持費平均額は1万7600円、コンパクトカーの平均額は1万3100円となっています。カローラクロスは「コンパクトSUV」と呼ばれることもあるため、これらの金額に近い水準で維持費がかかると考えられます。
毎月の維持費が1万7600円かかる場合は、初期費用のローン返済額と合わせて月額約4万円の負担が発生する計算です。具体的な金額は車の状態や生活環境によって大きく異なります。例えば、都心部では駐車場代だけで月額3万円以上かかることも珍しくありません。場合によっては想像以上の経済的負担がかかる可能性も考慮する必要があるでしょう。
世帯年収500万円でも安心できない?
一般的に年収の75%から80%とされる手取り収入をもとに考えてみます。世帯年収500万円で手取り収入は額面の75%とすると375万円、月額換算で約31万円となります。
車関連の経費が毎月4万円かかる場合「手取り月収30万円以上あるなら心配ない」と考える人もいるかもしれません。確かにこれだけを見ると、よほどのことがない限り問題ないと思うかもしれません。
しかし、支払いが必要な項目は車だけではありません。家賃、水道光熱費、食費、通信費などを支払う必要があるため、それらも含めて問題ないかを判断する必要があります。
まとめ
本記事では、トヨタのカローラクロスの新車をフルローンで購入すると、毎月の支払金額はどのくらいの規模になるのか解説しました。
現在は夫婦共働きでも、突然の病気やけがなどで急に働けなくなる可能性もゼロではありません。マイカーは購入費用以外に、駐車場代やガソリン代をはじめ所有している間ずっと必要な費用もあるため、将来的に転職や退職などで世帯年収が下がってもやり繰りできるのか考えておきましょう。
出典
トヨタ自動車 カローラクロス 価格・グレード
損保ジャパン マイカーローン・自動車ローン (中古車・新車)
ソニー損害保険株式会社 2023年全国カーライフ実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー