更新日: 2024.07.31 子育て

ママ友から「保育園は私立のほうが幼児教育にいい」と言われました。費用が高いので公立と考えていましたが、高くても通わせる価値はあるのでしょうか?

ママ友から「保育園は私立のほうが幼児教育にいい」と言われました。費用が高いので公立と考えていましたが、高くても通わせる価値はあるのでしょうか?
保育園を選ぶときに、費用面、教育面のどちらを重視するのかは人によって違うでしょう。なかには「費用が高いのは気になるけれど、子どもの教育のことを考えると私立に入れるべきなの?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
 
本記事では、公立保育園と私立保育園の教育面や費用面の違いを分かりやすくまとめるとともに、高い費用を出してでも私立保育園を選ぶ価値があるかどうかを考えます。
FINANCIAL FIELD編集部

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公立保育園と私立保育園の保育・教育内容の違い

公立保育園の保育内容は、各自治体が定めた保育方針に準じています。自治体の方針は国の指針をもとに決められることから、保育施設ごとの保育内容や教育内容はある程度均質化され、大きな差がありません。
 
公立保育園の保育士は公務員であり、長く勤続しているベテランも多いのが特徴です。保育の質の面では信頼がおけるでしょう。また、公立保育園は認可保育園であるため、園舎や園庭の広さにゆとりがあるという特徴もあります。広い園でのびのびと過ごさせたい場合は、公立が向いているといえるかもしれません。
 
一方、私立保育園は、国の資産や基準を土台にしながらも、運営者の方針によって保育や教育の内容がそれぞれ異なります。
 
なかには、モンテッソーリ教育やリトミックなど、子どもの個性や能力を伸ばす幼児教育に力を入れている園も多いため「家庭の子育て方針に合う園に入れたい」「子どもの能力開発に力を入れてほしい」といった希望がある場合は、私立の保育園を検討する価値があるでしょう。
 

公立保育園と私立保育園の学費の違い

認可施設であれば、公立保育園と私立保育園で保育料の違いはありません(認可外の保育園は園ごとに独自の保育料を設定)。
 
ただし、私立の保育園では園で使う教材や用具、制服、体操服など、園が指定するものを購入しなければならない場合があります。また、特色のある教育の実施に伴う行事費用や後援会費などのコストがかかる園もあります。
 
そのため、私立保育園に入園すると、公立保育園と比べて保育料以外の費用が大きくなることがある点に注意が必要です。どのような費用がいくらぐらいかかるのかを、事前に園に確認し、検討材料にするとよいでしょう。
 
保育内容や教育内容がどれだけ家庭の方針や希望にマッチするか、魅力がどれほどあるかと必要な費用の大きさを比較して、コストパフォーマンスを判断しましょう。
 

私立保育園は幼保無償化制度の利用に制限がある場合がある

保育園の費用を考えるときには、幼児教育・保育の無償化制度が使えるかどうかもポイントです。
 
前提として、認可施設であれば、公立保育園も私立保育園も無償化の対象となります。これは、住んでいる自治体以外の保育園を選択した場合も変わりません。
 
私立保育園のうち認可外保育施設は、無償化の対象になるために市町村から「保育の必要性の認定」を受ける必要があるので注意が必要です。また、「保育の必要性の認定」を受けたとしても、無償化の上限額が設けられるため、保育料の金額によっては保護者の負担が発生することとなります。
 
なお、認可外保育施設の場合も、住んでいる自治体以外の施設を選択しても、認定を受ければ無償化の対象となります。
 
また、通園送迎費や食材料費、行事費などの園に支払う費用は、公私を問わず無償化の対象外です。そのため、無償化制度を利用したとしても、私立幼稚園のほうが保護者の費用負担が大きくなる可能性が高いでしょう。
 

「ここに入れたい!」と思える園があるなら私立保育園を検討するのもあり

公立保育園と私立保育園の費用の違いは、主に保育料以外に発生する身の回り品の購入費や教材費、行事費などによるものです。保育料は公私で差がないものの、私立保育園のほうが、保育料以外の支出が多い傾向にあります。
 
私立保育園のよさは、各園がそれぞれ特色ある教育を実施しているところです。教育内容に共感や感銘を覚え「うちの子はここに入れたい!」と強く思える園があるなら、公立より費用がかかったとしても、私立を選択する価値はあるでしょう。
 

出典

宇部市 公立保育園と私立保育園の違いは?
金沢市 公立と私立で保育料は違いますか
こども家庭庁 幼児教育・保育の無償化制度でよくあるご質問はこちら(1)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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