更新日: 2024.08.16 子育て
秋に3人目を出産予定です。10月から「児童手当」が増えると聞きましたが、子どもが3人だと月額いくらになるのでしょうか?
本記事で、児童手当の変更点や、子どもが多い家庭にどのような影響がありそうかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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10月からの児童手当制度の変更点は?
児童手当制度で変更される点は、主に4つあります。
(1)手当の支給回数が増える
これまでは年3回(1回の支給にあたり4ヶ月分)だったのが、年6回(偶数月ごとに2ヶ月分を支給)に変わりました。
(2)所得制限がなくなった
親など児童を養育している人の所得が一定金額以上の場合は、児童手当の支給対象から外れていたのが、所得制限がなくなり子どもの人数と年齢に応じた支給になりました。
(3)支給される期間が延長された
手当が支給される期間が中学卒業までだったのが、高校卒業(18歳に達する日以降の最初の年度末まで)に延長されました。
(4)3人目の子どもへの支給額が増えた
子どもの人数が2人までのケースでは支給額に変更はありませんが、3人目の子どもへの支給額が月額1万5000円だったのが、2024年10月分からは3万円に増えます。
18歳まで受け取れる児童手当額はいくらになる?
児童手当は、子どもの人数と年齢によって支給金額が変わります。月あたりの支給額と18歳までに受け取れる金額はいくらになるのでしょうか。
0歳から3歳未満:人数に関係なく、1人あたり月額1万5000円
3歳から18歳まで:2人目までは1人あたり月額1万円、3人目以降は月額3万円
それでは、子どもの人数によって18歳までの支給見込み総額を試算してみましょう。
子ども1人世帯:(3歳未満まで月額1万5000円×36月)+(3歳から18歳まで月額1万円×180月)=約234万円
子ども2人世帯:(3歳未満まで月額1万5000円×36月×2人)+(3歳から18歳まで月額1万円×180月×2人)=約468万円
子ども3人世帯:(3歳未満まで月額1万5000円×36月×3人)=約162万円
(3歳から18歳まで月額1万円×180月×2人)+(3歳から18歳まで月額3万円×180月×1人)=約900万円
3歳未満までの支給金額約162万円+3歳から18歳までの支給金額約900万円=約1062万円
試算ではこのような結果になりましたが、1人目から3人目までの年齢によって実際の支給額は変わります。
きょうだいの年齢が離れている場合、手当金額に影響は?
きょうだいの年齢が離れていると、支給される手当金額に影響があります。以前は18歳になった年度末までが子どもの人数のカウント対象でしたが、10月からは22歳になった年度末までがカウント対象になります。
例えば、3人きょうだいで当該年度中に第1子21歳・第2子17歳・第3子14歳になるケースでは、改定前では21歳は子どもの人数にカウントされずに17歳が第1子(手当月額1万円)、14歳が第2子(手当月額1万円)という扱いでした。
新しい制度では、21歳は第1子(手当の対象外)・17歳は第2子(手当月額1万円)・14歳は第3子(手当月額3万円)となります。しかし、2年後には23歳・19歳・16歳となって第2子までが子どもの人数にカウントされなくなり16歳の子は手当月額1万円に減ってしまいます。
まとめ
2024年10月からの児童手当制度の改正によって、子どもが多い家庭に手当金が増え、支給月も2ヶ月ごとになりました。カウントされる年齢上限も22歳までに延びたため、きょうだいの年齢によっては児童手当を受け取れる期間が延びる可能性もあります。
自身の世帯では、児童手当がいつまで・いくら支給されそうかを一度調べておくとよいでしょう。
出典
こども家庭庁 もっと子育て応援! 児童手当
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー