更新日: 2024.08.27 その他暮らし
車を購入するときに「リサイクル料」を支払ったのですが、売却・下取り時に返金されるって本当ですか?
今回は自動車のリサイクル料とはなにか、そして返金されるケースや具体的な金額についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
自動車のリサイクル料(預託金)とは
自動車のリサイクル料(預託金)とは、自動車を解体・破砕した後に残るシュレッダーダスト、エアバッグ類のリサイクルおよびカーエアコンのフロン類を破壊するために必要な費用です。自動車リサイクル法によって定められており、車の所有者(最終所有者)に支払いの義務が設けられています。
自動車のリサイクル料を支払うタイミングは、原則、新車購入のタイミングです。リサイクル料を支払うとリサイクル券(預託証明書)や領収書が発行されるため、忘れずに受け取っておきましょう。
なお、リサイクル料金を車の所有者が負担する理由は、「使用済自動車の排出者」としての役割が求められているためです。廃棄物の処理にともなう環境への負荷の低減に関しては、その一義的な責任を排出者が負わなければならないとの考えのもと、リサイクル料が請求されています。
自動車のリサイクル料金を返金してもらう方法はある?
自動車のリサイクル料金を返金してもらう方法として、売却・下取り時の査定に含めてもらう方法があるようです。現金として返金されることはほぼないようなので、売りに出す際には金額に含まれているかを確認してみましょう。
なお、売却の際に「リサイクル料は査定額に含めてもらえるのか」を問い合わせないと、含まれないケースもあるようです。そのため、自身から伝えることも重要と考えられます。
ただし、自動車を廃車にする場合は返金されません。あくまでも次の所有者がいる前提でなければ、リサイクル料金は返ってこないと考えておきましょう。
自動車のリサイクル料はどのくらいかかる?
自動車のリサイクル料は、自動車の種類によって金額が異なります。経済産業省が掲載しているリサイクル料金の水準は、以下の表1の通りです。
表1
自動車の種類 | 3品目のリサイクル料金の合計額の水準 |
---|---|
軽・小型乗用車(コンパクトカー) エアバッグ類4個・エアコン有り |
7000円~1万6千円程度 |
普通乗用車 エアバッグ類4個・エアコン有り |
1万円~1万8000円程度 |
中・大型トラック エアバッグ類2個・エアコン有り |
1万円~1万6000円程度 |
大型バス エアバッグ類2個・エアコン有り |
4万円~6万5000円程度 |
※経済産業省「自動車リサイクル法とは」を基に筆者作成
表1に記載の金額のほか、資金管理料金が290円もしくは410円、情報管理料金が130円必要になる点には注意しましょう。
自動車のリサイクル料は売却・下取りの際に査定額に含まれる可能性がある
自動車のリサイクル料は、次に所有者がいる前提で売却すると査定額に含まれる可能性があります。逆に言うと、廃車手続きを目的とする場合は、上記が適用されることはないといえるでしょう。
リサイクル料の返金を受ける際は、支払った際に受け取ったリサイクル券が必要です。売却時に限らず廃車の際にも必要な書類であり、紛失すると代替手続きが必要になるため、なくさないよう大切に保管しておきましょう。
出典
経済産業省 自動車のリサイクル法とは
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー