更新日: 2024.08.31 その他暮らし
新札が発行されましたが、板垣退助の「百円札」はまだ使えるのでしょうか?
本記事では、新札発行後の旧札の使用状況について解説します。板垣退助の百円札が現在も使用可能か、またその交換方法についても説明するので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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昔のお金は今も使える?
日本銀行が発行している紙幣の取り扱いについては、日本銀行法に基づいています。
この日本銀行法の第四十六条第2項において「日本銀行が発行する銀行券(中略)は、法貨として無制限に通用する。」とされているため、特別な法令が発令されない限り使い続けることができるとされています。
そのため新札が発行されたからといって、旧札が使えなくなる、古いお金が使えなくなる、などといったことはありません。
使える旧紙幣と旧硬貨
財務省のホームページでは、現在発行されていない紙幣及び硬貨のなかでも、使用できるものが公表されています。
使用できる旧紙幣は、次のとおりです。
●旧壱円券(大黒天)
●改造壱円券(武内宿禰)
●い壱円券(武内宿禰)
●A壱円券(二宮尊徳)
●A五円券(彩文模様)
●A拾円券(国会議事堂)
●A百円券(聖徳太子)
●B五拾円券(高橋是清)
●B百円券(板垣退助)
●B五百円券(岩倉具視)
●B千円券(聖徳太子)
●C五百円券(岩倉具視)
●C千円券(伊藤博文)
●C五千円券(聖徳太子)
●C一万円券(聖徳太子)
●D千円券(夏目漱石)
●D五千円券(新渡戸稲造)
●D一万円券(福沢諭吉)
使用できる旧硬貨は、次のとおりです。
●5円黄銅貨(国会議事堂・穴無)
●5円黄銅貨(稲穂等)
●10円青銅貨(平等院鳳凰堂)
●50円ニッケル貨(菊・穴無)
●50円ニッケル貨(菊)
●100円銀貨(鳳凰)
●100円銀貨(稲穂)
●500円白銅貨(桐)
●500円ニッケル黄銅貨(桐)
旧札は銀行で交換可能
旧札は、銀行で手続きすることで新札へ交換することが可能です。新札に交換する際は、両替依頼書に金額や枚数、新札の希望の有無などを記入し、窓口に提出します。
新札交換時に手数料は発生することがありますが、対応は各銀行によって異なるため事前に確認するようにしましょう。
2024年(令和6年)に新札発行
2024年(令和6年)7月3日に、一万円札、五千円札、千円札の3つが新しく発行されました。
一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎を肖像に採用しています。これまでの偽造防止対策に加えて、高精細のすき入れ、3Dホログラムで表現された肖像などの新たな偽造防止技術が採用されています。
特に、肖像の3D画像が回転する最先端ホログラムは、世界各国のなかでも日本で初めて採用された技術です。
今後、新札はどんどん広まっていくと考えられますが、古い紙幣や硬貨の中でも使用できるものがあるため、すぐに交換しなければならないわけではありません。
とはいえ、今後使用できなくなる可能性もゼロではありません。気になる場合は銀行で交換してもらいましょう。
出典
e-Gov 法令検索 日本銀行法(平成九年法律第八十九号)第四十六条第2項
財務省 昔のお金は使えますか
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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