更新日: 2024.07.17 その他暮らし
あなたは浪費家?倹約家?会社員こそ意識したいお金との向き合い方
そこで今回は、会社員こそ意識したい、お金との向き合い方についてお伝えします。
執筆者:三浦雅也(みうら まさや)
酒井FP綜合事務所/お金工房わなび所属
2級FP技能士、AFP(日本FP協会認定)
「お金のことをもっと身近に感じてほしい!」をモットーに、“手帳”を使った人生設計の方法や、知っててよかったお金の話セミナーをはじめ、年間50回以上の講演を行う。
専門用語を使わないわかりやすい説明を心がけている。
http://www.fp-sakai.com
自分の性格に合った貯蓄の方法を見つけること
「月末になるとお財布が寂しい」「あれ、こんなに使ったかな??」など、みなさまも思い当たるふしがあると思います。
このような経験がある人に共通しているお金の使い方は、『いま手元にあるお金はすべて使ってしまう』なんですよね。
毎日一生懸命働いて手にしたお金ですから、みなさまの好きなように使うといいと思います。友人との交際に使ったり、好きなブランドの服を買ったり。なかにはギャンブルに使う人も。
ただ、好きなことにお金を使う前に、”もしものこと”や”将来やりたいこと”に備えてお金を残しておくことも必要です。
『分かっちゃいるけど…』と思った人は、自分がどんな貯蓄に向いているか考えてみてください。
例えば、、
•毎月銀行口座から貯蓄分をあらかじめ引き落としておく
•滅多に使わない銀行に貯蓄する
•クレジットカードと連携することで支払い義務をつくる
•貯蓄性のある保険の保険料として支払う
など、資金を準備する方法は一つではありません。ただ、いずれの方法にしても貯蓄に回すお金を先に引いておく「先どり貯金」が大事です。「先どり貯金」の中で、自分の性格に合った方法を見つけましょう。そうすれば、将来、自分がお金で困ったときの救いになるはずです。
お金を運用すること
近い将来のお金を準備するなら貯蓄をオススメしますが、遠い将来のお金を準備するなら投資でお金を運用することをオススメします。お金は時間を味方につけると、仲間を呼び集める性質があります。
もしあなたが、3年後に結婚式をしたいと考えているなら、貯蓄でお金を準備することをオススメします。投資でお金を増やそうと考えていたのに「運用が上手くいかなくて結婚式ができなくなってしまった!」なんてことは起こらないほうがいいですよね。
でも、18年後に大学に通うであろうお子さんのために資金を準備するなど、遠い将来のことを見据えるなら投資がいいでしょう。投資でお金を運用することで、時間がリスクを分散させてくれる効果も相まって、運用益が期待できます。
まずは毎月の収入のうちから、自分の心が動かない金額で投資を始めてみてください。投資の手法はたくさんありますが、まずは投資信託から始めると、お金を運用する感覚が学べるのでオススメです。
保険は必要最低限でいい
会社に勤めてすぐの若い会社員が、営業に来た保険屋さんから勧められるままに、必要のない保険に加入してしまうことがあるようです。
民間の保険は私たちが加入している社会保険では補えない部分をカバーしますが、その反面で、自分に必要のない範囲まで補償することがあるので注意が必要です。
では、どういった保険が必要かというと、”もしものことが起きたときにお金の面での不安を解消してくれる保険”です。
会社にお勤めの人たちは社会保険に加入しているので、以下についてはある程度の保障がすでにされています。
•遺族が生きるための保障や老後の保険:厚生年金保険
•私生活でのケガや病気に対するリスク:健康保険
•仕事でのケガのリスク:労災保険
•失業や休業に対するリスク:雇用保険
•介護に対するリスク:介護保険
※社会保険の詳細については以前お伝えしたとおりです。
なので、社会保険でも足りない部分については民間の保険で補うといいでしょう。
保険については人それぞれの考え方がありますが、『充分な貯蓄があるなら保険がなくてもいい』というのが私の考え方です。
ただ、結婚をして、すでに家庭がある場合は考え方が変わってきますので、ライフステージに応じた保険の見直しは必要です。
いかがでしたでしょうか。今回は“会社員こそ意識したいお金との向き合い方”と題しまして、
●自分の性格に合った貯蓄の方法を見つけること
●遠い将来の資金は、時間を味方につけて投資で運用すること
●保険は自分が安心するために加入するもの。必要最低限のものでいい。
ということを、お伝えしました。
この記事がみなさまにとって、何かを始めるきっかけになれば幸いです。
Text:中西 雅也 (なかにし まさや)
酒井FP綜合事務所/お金工房わなび所属