更新日: 2024.09.09 その他暮らし

「N-BOX」と「フィット」のどちらを買おうか迷っています。「軽自動車」と「普通自動車」ではどれくらい維持費用が違うのでしょうか?

「N-BOX」と「フィット」のどちらを買おうか迷っています。「軽自動車」と「普通自動車」ではどれくらい維持費用が違うのでしょうか?
車は1台で数百万円するものですが、買った後にもガソリン代や税金といった維持費がかかります。一般に軽自動車は安いイメージを持たれますが、具体的に普通自動車とどれくらい違うものなのでしょうか。今回は、軽自動車と普通自動車の維持費を比較します。
FINANCIAL FIELD編集部

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軽自動車と普通自動車の維持費を比較

 

自動車重量税

自動車重量税とは、自動車の車両重量に応じて2年または3年ごとに課せられる税金です。普通自動車は車両重量0.5トンごとで税額が区分されており、安くて0.5トンの5000円、高い場合は2.5トン超3トン以下で7万5600円かかります。
 
一方で、軽自動車は重量ごとで区分されておらず、車の環境性能に応じて5000〜8800円の自動車重量税が発生します。
 
普通自動車で車両重量0.5トン以下の車種はほとんどないため、自動車重量税は軽自動車のほうが安いといえるでしょう。
 

ガソリン代

ガソリン代は車の燃費性能に左右されますが、燃費は車の燃料がガソリンのみか、電気とガソリンのハイブリッドかで大きく変わります。ハイブリッドエンジンは軽自動車と普通自動車の両方に存在するため、使用エンジンやカタログ燃費に注目するとよいでしょう。
 
ただし、普通自動車のなかでもセダンやミニバンといったジャンルの車は、ハイブリッドエンジンを搭載していても燃費性能があまり上がらないものも珍しくありません。セダンやミニバンと軽自動車を比較するなら、軽自動車のほうが低コストでしょう。
 

自賠責保険

自賠責保険とは、事故を起こしたときに相手へケガを負わせた際の賠償を補償する保険です。自賠責保険の加入は車を購入時に義務付けられています。
 
自賠責保険の費用は契約期間によって金額が異なりますが、軽自動車と普通自動車でほとんど差はありません。例えば36カ月契約の場合、軽自動車は2万3520円で、普通自動車は2万3690円です。100円程度しか変わらないため、自賠責保険の費用で比較する必要はありません。
 

任意保険

任意保険とは、運転中に事故や盗難といったなんらかのトラブルに遭遇したときの損害を補償してくれる保険商品です。補償内容は保険会社や契約プランによって異なるため、内容を充実させるほど高い費用がかかります。
 
費用は契約内容次第ではありますが、軽自動車の年間保険料はおよそ3万5000円、普通自動車はおよそ7万円が標準とされているそうです。
 
先ほどの自賠責保険は、相手のケガや死亡時の賠償のみが補償対象です。そのため相手車両の破損や所有物の賠償、自分のケガや車の修理費用は補償されません。対人事故の賠償以外に備えるには、任意保険に加入する必要があります。
 

メンテナンス費用

車のボディやエンジンは定期的にメンテナンスしなければならず、不具合が生じたときには修理に出さなければなりません。
 
軽自動車はボディが小さく車両価格が低いため、メンテナンス修理にかかる費用は普通自動車よりも安い傾向にあります。普通自動車もコンパクトカーや5ナンバーといった小型車両ならメンテナンス費用を抑えられますが、ミニバンや本格派SUVといったボディサイズの大きなものだと費用も高額でしょう。
 

軽自動車は費用を抑えたい人におすすめ

ほとんどの維持費において、軽自動車は普通自動車よりも安いコストに抑えられます。一般に軽自動車は車両価格の安さに注目されがちですが、購入後の維持費においても優遇されているのです。
 
車の維持は前述した項目以外にも駐車場や車検といった費用もかかります。車を維持するだけでもさまざまなお金が発生するため、費用を抑えるなら軽自動車を選びましょう。
 

出典

東京都主税局 自動車税種別割
国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート)その5
横浜市 軽自動車税(種別割)について
新潟市 軽自動車税(種別割)の概要
一般社団法人日本損害保険協会 自賠責保険
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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